ペットドアの取り付け方法やサイズ・取り付け費用の目安
犬や猫などのペットを飼っていると「ドアを開けてほしい！」とドアをカリカリして催促されることがありませんか？
そのたびにドアまで行って開けるのは少し面倒に感じることも。
そんな時、ドアにペット専用の出入口「ペットドア」を取り付けておけば、ペットが自分のタイミングで自由に出入りをすることができます。
今回はペットドアの取り付け方法や費用目安を解説します。
犬や猫は家の中を移動する際、ドアを開けて欲しい時にはドアを爪でカリカリと引っかいて催促します。
そのためドアに引っかき傷がついてしまい、建具の劣化が早くなってお困りの飼い主さんは多いです。
参照：ペットがつけた柱の傷、どうやって補修するの？
また、ドアを開けるよう催促されて毎回ドアを開けに行くのも実は手間なのですが、大切なペットのためには仕方ありません。
ペットドアは、引っかき傷やドアを開けに行く手間がお困りだった飼い主さんにとっても役立ちますし、ペットにとっても自由に移動ができるのでストレスが溜まりにくくなります。
1. ペットドアのメリット
ペットドアのメリットは、ペットの好きなタイミングで自由に出入りができることです。
自由に移動して良い部屋にはペットドアを取り付けておくことで、飼い主さんがドアを開ける手間がかからず、ペットの運動にもつながります。
壊れ物があるなど、入ってほしくない部屋のドアにはペットドアを取り付けなければ、ペットは勝手に移動することができず行動範囲を制限することもできます。
ドアをカリカリされることもなくなるので、ドアが傷つかず長持ちします。
2. ペットドアのデメリット
ペットドアはスイングタイプの扉がついていますが、ペットが頭でドアを押してスイングさせて出入りできるように造られているため、多少の隙間が開いています。
例えば温度差の大きい廊下とリビングの間のドアをペットドア仕様にした場合、廊下の冷たい空気がリビングに入り込んでしまうこともあります。
参照：ドアからの隙間風｜原因と6つの解消方法
ペットドアはマグネットタイプで、出入りがない時にはできるだけ密着するようなタイプを選びましょう。
ペットドアの取り付け方法は2パターン
ペットドアの取り付け方法には下記の2つのパターンがあります。
・既存のドアに穴を開けてペットドアを取り付け
・既存のドアを撤去して、ペットドア付きのドアに交換
1. 既存のドアに穴を開けて取り付け
ペットドアは単体でも販売されており、ペットの大きさによってサイズが大きくなれば費用も上がりますが、おおよそ4,000円程度から購入できます。
既存のドアに穴を開けてペットドアを取り付ける場合の取り付け手順は下記です。
1. ペットドアの大きさに合わせて既存のドアに目印をつける
2. 既存ドアを取り外し、ペットドアを取り付ける部分の板を電動のこぎりでカットする
3. カットした部分をやすりで整える
4. ペットドアをビスで固定する
5. ドアを元通りに取り付けて完成
既存のドアに穴を開けてペットドアを取り付ける作業はDIYでもできますが、ドアを取り外して穴を開ける作業は二人以上で慎重に行いましょう。
電動のこぎりでカットしていく際は、床や壁などを傷つけてしまわないよう作業場所には注意が必要です。
また、ドアのビスは歪みのないようきっちり締めておくことも大切です。
2. ペットドア付きのドアに交換
既存のドアが傷だらけの場合には、ドアごと交換するのも一つの方法です。
画像提供：ペットドア｜DAIKEN
出典：ペットドア｜DAIKEN
商品価格：7.6万円～
ペットドア付きのドアには、ペットの安全配慮やペットを飼っている方への嬉しいデザインがオプションで選べるのも魅力です。
・ペットを傷つけない柔らかい素材を使用
・傷防止シート付き
・ペットがドアの向こうにいるのがわかる半透明のペットドア
・肉球デザインの採光小窓
・犬や猫型の取っ手
動物好きの方には嬉しいオプションですね。
ペットの大きさ別ペットドアのサイズ目安
ペットが通り抜けるために有効なサイズを一覧にしてみました。
小型～大型という大まかな目安でメーカーによってもサイズが異なりますので、実際のペットの大きさによって最適なサイズをお選びください。
| ペットの大きさ | ペットドア有効開口サイズ目安 |
|---|---|
| 小型犬、猫 | W127mm×H178mm～ |
| 中型犬 | W178mm×H285mm～ |
| 大型犬 | W266mm×H381mm～ |
| 超大型犬 | W381mm×H508mm～ |
子猫や子犬の場合は大きくなった場合のサイズを目安にしましょう。
ペットドアの取り付けにかかる費用目安
ペットドアの取り付けにかかる費用は下記一覧が目安です。
業者に依頼した場合は、作業員一人あたり1～2万円の費用がかかることが多いです。
| ペットドアの取り付け方法 | 費用目安（小型ペットドアの場合） |
|---|---|
| 既存のドアに穴を開けて取り付け（DIY） | 約0.4万円～（工具代別途） |
| 既存のドアに穴を開けて取り付け（業者） | 約1.4万円～2.4万円 |
| ペットドア付きのドアに交換 | 約8.6万円～10万円 |
ペットドアを取り付ける際の注意点
ペットドアを取り付ける際は、ペットの安全への配慮が最も大切です。
1. ペットの安全確保
・ペットの大きさに合ったペットドアかどうか
・ペットドアの重さはペットの負担にならないか
・出入りの際に引っかかった場合に安全か
・取り付け不備で外れたりしないかどうか
上記はよく確認して取り付け当初は特に注意して見ておき、安全確認をしてください。
もしペットがペットドアを気に入らなかった場合でも、無理に使わせることのないようにペットの自由にさせてあげましょう。
また、ペットドアを出入りする際に床が滑りやすいとペットが転倒したり足への負担がかかることがあります。
床材はペットにも優しい素材を選んであげるとペットの安全と健康につながります。
2. DIYでペットドアを取り付けた場合
既存のドアにDIYでペットドアを取り付けた場合、取り付け部分がペットを傷つけないようやすりで丁寧に処理しておくことと、ビスの取り付けはしっかり行いましょう。
ビス留めが歪んでいたり緩い場合、ドア本体が外れてしまい大怪我の元になります。
また、既存のドアにDIYで穴を開ける場合はドアの耐久性が落ちますし、メーカー保証の対象外となります。
ペットドアの取り付けまとめ
ペットドアを取り付けると、ペットが自由に室内を移動できるので運動不足の解消になったりペットのストレス発散にもつながります。
ペットドアの取り付けは、ペットに合った適正サイズを選ぶことと安全性を確保しておくことを第一に考えてあげましょう。
飼い主さんもドアを開け閉めする手間がかからないので、ペットを飼っているお宅にはあると便利な設備ですよ！
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大永 和弘 （おおなが かずひろ）
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
