ユニットバスにシミができる理由は?補修費用や工期を事例とともに紹介

ユニットバスにシミができる理由は?補修費用や工期を事例とともに紹介

この記事では、ユニットバスにシミができる理由や、シミを落とす方法・何をやっても落ちない場合の対処法を解説します。加えて、浴室の塗装工事の補修費用や工期、施工事例についても紹介しますのでぜひ参考にしてください。

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POINT この記事のポイント

・ユニットバスにシミができる理由には、「入浴剤の使用によるもの」「水アカ・石鹸カス・皮脂汚れによるもの」「経年劣化によるもの」などが考えられる
・ユニットバスにできたシミを落とす方法には、漂白剤やクエン酸の活用などがあるが、それでもシミが解消されない場合には、「業者に再生塗装をしてもらう」もしくは「新しいユニットバスに交換する」のがおすすめ
・業者に再生塗装を依頼した場合にかかる費用は、およそ13万円〜20万円ほど

1. 入浴剤の使用によるもの

シミのひとつの原因として、入浴剤の使用があげられます。お風呂掃除の際にできる、微細な傷に入浴剤の色素が沈着してシミになるためです。

たとえ、浴槽用のスポンジで優しく浴槽を洗っていたとしても、何千回と繰り返すうちに微細な傷が入り、そこに入浴剤の色素が沈着していきます。入浴剤の色によりシミの色は変わりますが、青色の入浴剤をよく使っているのに、黄色のシミができている場合は、他の原因が考えられます。

2. 水アカ・石鹸カス・皮脂汚れによるもの

浴槽の黄ばみは、水垢や石鹸カス、皮脂汚れによるものです。水道水にはミネラルが含まれており、水分が蒸発してもミネラルだけが浴槽に残ります。さらに、皮脂汚れもミネラルと一緒に蓄積され黄ばみとなってしまうのが原因です。水垢や石鹸カスはアルカリ性の汚れで、皮脂汚れは酸性の汚れです。酸性・アルカリ性の汚れの違いでシミの落とし方が変わってきます。

3. 経年劣化によるもの

経年劣化による変色は、白や黄色です。樹脂でできた浴槽は、約15〜20年で劣化してしまいます。その劣化箇所に黄ばみが発生するということです。浴槽コーティングをしていた場合も同様です。 この経年劣化による黄ばみは、本来の材質によるものであり、汚れではないため落とすことはできません。

シミを落とす方法

ここでは、ユニットバスにできるシミを落とす方法について解説していきます。普段お風呂掃除に使用している洗剤(中性洗剤)では、シミは落とせません。また、ご自分でシミを落とす場合は、必ずゴム手袋を着用し、窓を開けて換気を行いながら作業を行ってください。

入浴剤汚れには漂白剤

入浴剤が原因で変色する場合、入浴剤に含まれる着色剤や温泉成分が主な原因です。そのため、着色剤による色素が傷の中に染み込み変色している場合は、「漂白剤」がおすすめです。漂白剤に含まれる成分には、色素を分解させる効果があります。 漂白剤を使用する際は、細心の注意が必要です。

他の洗剤で落ちないからと漂白剤を使用した場合、他の洗剤と漂白剤が混ざりあって有毒ガスが発生してしまうおそれがあります。漂白剤を使用する前に、他の洗剤を使用してしまった場合はキレイに洗い流し、乾燥してから漂白剤を使用してください。では、漂白剤を使用したシミの落とし方をご紹介します。

漂白剤によるシミの落とし方

水分を拭き取った浴槽に漂白剤を染み込ませたキッチンペーパーを貼り、さらにサランラップなどで固定し、約2時間ほどつけ置きします。その後、良く洗い流し、水分を拭き取りシミを確認してください。 まだシミが残っている場合は、再度キッチンペーパーを貼って付け置きしてください。

つけ置き時間を長くすることで改善される場合があります。しかし、浴槽の使用状況によっては、深い傷の中に染み込んだ色素に漂白剤が届かず、分解できない場合も考えられるため、耐用年数を超えて使用している場合は、浴槽の交換や塗装を検討しましょう。

水アカにはクエン酸

クエン酸とは、レモンやみかんなどの柑橘類に含まれる有機化合物の酸性の物質です。こちらは漂白剤と違い、自然素材の成分であるため、安心して使用できます。水垢の原因は、石鹸カスや水道水のミネラル分が固着したもので、アルカリ性の性質を持っています。

反対の性質である酸性系のクエン酸が中和する役割を果たすため、シミを落とすのに適しているのです。では、クエン酸でシミを落とす方法を紹介します。

クエン酸によるシミの落とし方

まず、クエン酸水(水200mlに小さじ1杯のクエン酸を入れ、よく混ぜる)を作り、スプレーボトルに入れます。浴槽のシミ部分にキッチンペーパーをあて、その上からスプレーでペーパーを湿らせてください。

シミにあてたキッチンペーパーが落ちないように、サランラップでキッチンペーパーを固定します。2時間ほどつけ置きし、貼り付けていたキッチンペーパーでこすり洗いを行ってシミの状況を確認しましょう。

まだシミが残っている場合は、再度キッチンペーパーを貼り、クエン酸水をふりかけサランラップで固定してください。つけ置き時間を長くすることで改善される場合があります。

シミが落ちない時には?

上記の方法を試してもシミが改善されない場合は、経年劣化によるシミである可能性が高いため、これから紹介する方法を検討してください。

業者に再生塗装をしてもらう

浴槽塗装とは、劣化して傷んだ浴槽の塗膜を修復し、再生させることです。掃除しても落ちなかった傷の中のシミを研磨して根本から取り除き、樹脂などの2液型塗料で塗装を施し、新品同様のきれいな状態に再生します。

再生塗装された浴槽は、表面が滑らかな仕上がりになり、汚れが付着しにくく、頑固な汚れが付着することはほとんどありません。

また、カビの発生も抑えられ、毎日のお掃除がとても楽になります。 再生塗装をDIYで行うには難易度が非常に高く、失敗した場合取り返しがつかないため、専門業者に依頼することをおすすめします。

新しいユニットバスに交換する

何をしても落ちないシミがあるということは、耐用年数を超えていて、浴槽そのものが経年劣化している可能性が非常に高いため、ユニットバスの交換を検討する必要があります。また、浴槽だけではなく、シャワーや混合水栓も同様に劣化している可能性も考えられます。

家仲間コムでの過去事例における相場

ここからは家仲間コムでの過去事例における事例をピックアップしてご紹介します。また、実際にかかった工事費用も掲載していますので、参考にしてください。

浴室塗装工事【14万円】

【施工前】
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【施工後】
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施工箇所:浴室
施工期間:3日
施工業者: 株式会社 I Sリモーデル

施工ポイント:浴室の塗装及び洗面台塗装の塗装を行い、蛇口交換等を行いました。

関連記事:浴室塗装工事

浴槽の再塗装【13万円】

【施工前】
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【施工後】
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施工箇所:浴槽
施工期間:3日
施工業者:YSrepair

施工ポイント:経年劣化による浴槽の表面コーティングの剥がれ、全体的にマダラ模様になっていたので、専用塗料で吹付塗装を行いました。

関連記事:浴槽の再塗装

浴槽の塗装作業【20万円】

【施工前】
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【施工後】
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施工箇所:浴槽
施工期間:3日
施工業者: 株式会社プロアームズ

施工ポイント:FRP製の浴槽でも、20年近く使用すると、表面が劣化し塗装が剥げてしまいます。専用の塗料を使用し、仕上げ塗膜層を磨きました。

関連記事:お風呂を綺麗にしたい

浴槽のコーキング処理【20万円】

【施工前】
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 【施工後】
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施工箇所:浴槽の淵
施工期間:1.5日
施工業者:HOME Protection Service

施工ポイント:温泉成分で、浴槽や浴槽以外の所も錆びていて、上記写真もそのさびの一部です。コーキングそのものもさびで劣化していたため、打ち換えを行いました。

関連記事:浴槽

ユニットバス交換【80万円】

【施工前】
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【施工後】
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施工箇所:浴室
施工期間:5日
施工業者:阪九テック

施工ポイント:お客様のご希望のメーカーがTOTOのハイクラスタイプのユニットバスでしたが、ご希望の窓枠とミラーがTOTOではなかったため、LIXIL製の窓枠とミラーを準備して取付しました。

関連記事:ユニットバスのハイブリッド!?

まとめ

本記事では、ユニットバスのシミの消し方やリフォーム方法について解説してきました。 リフォームを検討中の方は、リフォーム一括見積もりの家仲間コムを利用して業者を探してみましょう。希望するリフォームの内容を書き込むだけで、地域の業者さんから見積もりや提案を受け取れます。 匿名で利用できるので、後にしつこく営業される心配もありません。利用は無料なので、お気軽にご利用ください。

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。