リフォームローンとは?メリット・デメリットと選ぶポイントを解説

リフォームローンとは?メリット・デメリットと選ぶポイントを解説

リフォームローンについて、なんとなく内容を知っているものの、具体的にどのようなものかを説明できない、そんな人は少なくないと思います。そこで本記事では、リフォームローンの概要や、リフォームローンの申し込み先などについて詳しく解説します。リフォームローンを選ぶ時のポイントついても紹介していますので、ぜひ最後までご一読ください。

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POINT この記事のポイント

・リフォームローンのメリットは、「審査が通りやすい」「比較的短期間で借りられる」「抵当権設定費用が不要」など
・リフォームローンのデメリットは、「希望額を借りられない場合がある」「返済期間が短い」「金利が高い」など
・リフォームローンの申し込み先には、「フラット35」「銀行などの金融機関」「信販系の企業」などがある

住宅ローンとの違い

リフォームローンと似た制度に「住宅ローン」があります。住宅ローンとは、住宅の購入・改築時に金融機関から借りられるお金のことです。住宅ローンは、 一般的に新築購入の際に利用されることから、借入上限額は5,000万~1億円程度と高く、借入期間も最長35年と長く設定されています。ただし、リフォームローンよりも審査基準が厳しいため、審査期間が長くなりやすいという特質があります。

担保型のリフォームローンの特徴

リフォームローンの商品を決める際には「担保型」もしくは「無担保型」のいずれかを選択できます。 担保型のリフォームローンとは、リフォームする住宅を担保にして融資を受ける方法です。借入金額の上限が比較的高く設定されていることに加え、返済期間が長く、金利も低いのが特徴です。

借入可能な金額の上限

1,000万~1億円

借入可能な期間

最長35年

金利相場

約0.38〜1%

大規模なリフォームを施す場合に向いているローンのタイプだと言えるでしょう。

無担保型のリフォームローンの特徴

無担保型のリフォームローンとは、その名の通り担保を提供する必要がないローンのことです。担保がない分、担保型と比べて、借入限度額は低く、金利も高くなります。

借入可能な金額の上限

500~1,000万円

借入可能な期間

最長10~15年

金利相場

約1.3〜4%

借り入れまでを比較的スピーディに行えるため、急なリフォームが必要になった場合などに便利です。

リフォームローンの申し込み先

リフォームローンは信用金庫や各種銀行、信販系などで申し込みを行うことが可能です。以下では、リフォームローンの申し込み先を説明します。

1. フラット35

フラット35とは、民間金融機関から提供されているリフォームローンです。フラット35で融資を受けることができる人は、申し込みを希望する本人及び収入を合算できる親・子・配偶者に限定されます。

2. 銀行などの金融機関

銀行などの金融機関でもリフォームローンを借りることができます。金融機関における主な審査項目としては、完済時年齢・借入時年齢・返済負担率・勤続年数・年収・担保評価・健康状態などが挙げられます。

3. 信販系の企業

信販系の企業からもリフォームローンは提供されています。信販系の企業が展開しているリフォームローンは、金融機関などのリフォームローンに比べ、審査日数が短く、審査が通りやすい傾向にあります。ただし、金利は金融機関のリフォームローンに比べると高いことが多いため、注意が必要です。

他にもある!リフォームローンを選ぶ時のポイント

ここまで、リフォームローンの概要や具体的な申し込み方法について見てきました。では リフォームローンを選ぶ際には、何を基準に選んだら良いのでしょうか。ここではリフォームローンを選ぶ時のポイントを紹介します。

1. 金利のタイプ

リフォームローンの金利は、「変動金利タイプ」と「固定金利タイプ」の大きく2つに分けられます。それぞれで一長一短は異なるため、特徴をよく理解して、自分の返済プランに適したものを選ぶことが重要です。

変動金利

変動金利の金利は、市場金利の変化に応じて変動するため、返済期間中に市場金利が低下すると返済総額もそれに伴って減少します。反対に、返済期間中に市場金利が上昇すると金利も上昇し、返済総額が増えてしまいます。

【変動金利に向いている人】
・返済期間が短いので、変動金利を選んで金利負担を少なくしたい人
・金利が急上昇したら、預貯金を利用して繰り上げ返済をする予定のある人

固定金利

固定金利の金利は完済するまで変動しないことから、契約時に期間中の支払総額が確定します。また、返済期間中に市場金利が上昇しても、返済額が増えることはありません。

【固定金利に向いている人】
・返済期間が長いので、固定金利を選んで金利変動のリスクを抑えたい人
・月々の支払い額を固定したいため、完済するまで月々の返済額が確定しているほうが良い人

2. 返済方法

リフォームローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類が用意されています。

元利均等返済

「元利均等方式」とは、元金と金利を併せた総返済額を返済期間で分割した金額を毎月の支払いとする返済方式です。月々の返済額が変わらないため、返済計画が立てやすく、毎月の収支計算もしやすいといったメリットがあります。

元金均等返済

一方、「元金均等方式」とは、返済金額に含まれる元金が一定である返済方法です。 ローンの返済では、元金に金利を上乗せした金額を支払うのが一般的です。 金利は、元金に対するパーセンテージで算出されるため、元金が多いほど金利の額も高くなります。

リフォームローンのメリット

リフォームローンのメリット

リフォームローンのメリットには、「審査が通りやすい」「比較的短期間で借りられる」「抵当権設定費用が不要」などが挙げられます。下記では、リフォームローンのメリットについてピックアップしました。

1. 審査が通りやすい

リフォームローンの最大の魅力は、借り入れのしやすさにあります。住宅ローンほど多くの必要書類を揃える必要がないため、審査基準も比較的緩めの傾向にあります。

2. 担保がなくても通ることも

リフォームローンには、無担保で借り入れできる商品も多く存在します。担保に関する手続きが必要ないため、申込から融資までの手続きが簡潔で、融資実行までの期間もさほどかかりません。

3. 抵当権設定費用が不要

リフォームローンのうち、無担保型であれば抵当権の設定は不要です。通常、数万円かかる抵当権の費用負担がないため、支払うのは借りた金額と利息のみです。 また抵当権設定がない分、必要な書類が少ないため、手続きの手間削減にもつながります。

リフォームローンのデメリット

さまざまなメリットがあるリフォームローンですが、利用には少なからずデメリットも存在します。利用後の後悔を未然に防ぐためにも、ここでリフォームローンのデメリットについて理解を深めておきましょう。

1. 希望額を借りられないことも

リフォームローンは、住宅ローンに比べて借入限度額が低いです。そのため、希望額を満額借りられないケースは決して珍しくありません。大型リフォームを予定しており、多額の資金が必要な方には、不向きだと言えるでしょう。

2. 返済期間が短い

リフォームローンには、住宅ローンと比較して返済期限が短いというデメリットも存在します。金融機関にもよりますが、多くの場合は返済期限が10年~20年程度に設定されています。返済期限が短ければ、それだけ毎月の支払い額が大きくなることは言うまでもありません。

3. 金利が高い

住宅ローンに比べて金利が高いという点も、リフォームローンのデメリットです。住宅ローンの金利は、変動金利で0.4%前後、固定金利でも1%台です。これに対し、リフォームローンの金利は担保型であっても0.38〜1%、無担保型の場合は2~5%程度にものぼります。

リフォームローンで受けられる控除の種類

リフォームローンで受けられる控除の種類

リフォームローンで受けられる控除の種類は、主に「住宅特定改修特別税額控除」「住宅耐震改修特別控除」「特定増改築等住宅借入金等特別控除」「住宅借入金等特別控除」の4つです。以下では、それぞれの控除の概要について説明します。

1. 住宅特定改修特別税額控除

住宅特定改修特別税額控除とは、自身が所有している居住用家屋について、バリアフリー改修工事や省エネ改修工事、耐震工事などを行った場合に、所得税の特別控除を受けられる制度です。一定の条件のもとに改修・増築工事をした場合には、リフォーム費用の一定額が減税されます。

2. 住宅耐震改修特別控除

住宅耐震改修特別控除とは、住居の耐震工事をした際に受けられる減税制度です。令和5年12月31日までの期間に、耐震工事を実施した場合には25万円を限度に、その耐震工事に要した費用の10%相当額が所得税から控除されます。

3. 特定増改築等住宅借入金等特別控除

特定増改築等住宅借入金等特別控除とは、ローンを利用して住宅を購入・新築・増築した場合、10年間に渡り税金の一部を免除できる制度です。利用には、住宅施設のバリアフリー化や省エネ化など一定の要件を満たす必要があります。

4. 住宅借入金等特別控除

住宅借入金等特別控除とは、10年以上の住宅ローンを使って、一定のリフォームを行った場合に、本来支払うべき所得税が控除される制度です。

まとめ

住宅のリフォームには多大な金額がかかりますが、リフォームローンを使用することで、急な出費を抑えながら、月々の費用負担を軽減することができます。ただし、リフォームローンには、高金利であることや借入額が低いといった特徴も見られるため、自分に適切かを事前に見極めておく必要があります。ぜひ、本記事を参考にリフォームローンに関する知見を深め、月々の返済金額を抑えましょう。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。