フローリングにおすすめのフロアコーティングの必要性や種類は?

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フローリングを保護してくれるフロアコーティングをご存知ですか?近年の住宅は、ほとんどのお部屋にフローリングを取り入れることが増えていますが、フローリングは、使用頻度や経年劣化により、傷がついたり割れてきたり、どんどん傷んできます。今回は、そんなフローリングにおすすめのフロアコーティングについてお伝えします。フロアコーティングの必要性や種類もご参考になさってください。

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床材にはいろんな種類がありますが、分譲マンションや戸建住宅で一般的によく使われているのはフローリングではないでしょうか。木の温かみ、高級感、色合いなど、フローリングはその質感から人気の高い床材となっています。

フローリング床のメリット・デメリット

フローリングは、木質系の板材で出来ており、板と板を噛み合わせて床全体を覆って作りあげていきます。「複合フローリング」「無垢フローリング」の2種類があります。

★複合フローリング

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基材である合板に、薄い天然木の表面材を張ったものを「複合フローリング」と言います。安価で施工できる点が魅力です。
■価格帯目安:"1,8万円~2,5万円"/1帖

<メリット>
無垢フローリングよりも価格が安い
色柄のバリエーションが多く、色や模様が比較的均一
温湿度の変化に強く膨張や収縮、反りなどが生じにくい
耐水性、耐候性があり、キズに強い

<デメリット>
表面の単板がはがれるような傷は補修が難しい
踏み心地が若干硬い
見た目の高級感は得にくい

★無垢フローリング

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天然木をそのまま使用したものを「無垢フローリング」と言います。複合フローリングより価格はあがりますが、その分、高級感が増します。
■価格帯目安:"2,2万円~3万円"/1帖

<メリット>
断熱性が高く、感触に温かみがある
調湿効果がある
アトピーやアレルギーの心配が少ない
自然素材ならではの風合いや肌ざわりが良い
経年変化を楽しめる

<デメリット>
複合フローリングに比べて高価
湿度変化によって膨張・収縮し、反りや割れが発生する
汚れやすいのでメンテナンスが大変
自然素材のため、木目の色柄が均一でなくばらつきがある
防音性能がほとんど期待できないため、下地材で遮音性能を補う必要がある

フロアコーティングの必要性

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フロアコーティングの必要性は、ズバリ、フローリングの保護のためです。
複合フローリングと無垢フローリングは、どちらであっても木を使用しているため、どうしても劣化が生じてしまいます。その劣化や傷から床材を守るために、昔は、表面を保護してくれるワックスを塗布することが一般的でした。

ワックスは、塗ったあとはピカピカして綺麗なのですが、その耐久性は低く、よく歩く場所から剥がれてきてしまうので、年に一度は塗り直さないといけないのが手間なのです。

ワックスとフロアコーティングの違いとは?

そこで、耐久性の高いフロアコーティングというものが出てきたのですが、ワックスとフロアコーティングはどう違うのでしょうか?

★ワックス

ワックスは、昔からフローリングに塗布する溶剤としてよく使われていますが、表面保護というよりも、床表面の光沢を出す目的で使用されています。

ですので、表面保護としての能力は少し物足りなく、水がよくかかる場所や、同じ場所を何度も歩いたり座ったりすることでワックスがはがれてきてしまい、短いスパンで塗り直しが必要になってきます。

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ワックスの最大の特徴は「メンテナンスがしやすい」点にあります。耐久性が低いので、半年~一年に一度は塗り直しをする必要がありますが、施工費用は安価で、自分でも塗ることが出来ます。簡易のワックスシートなども販売されています。

★フロアコーティング

フロアコーティングは、その呼び名の通り、表面保護を目的とした溶剤をフローリングに塗布します。塗膜が硬いため、磨耗しにくく滑りにくい、耐久性に優れている点が最大の魅力です。

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耐水性にも優れ、傷や熱にも強いため、耐用年数が15年~30年と言われる種類のコーティング剤もあります。ワックスと比較すると施工費用は高額で、そのためフロアコーティングをためらう方も多いようです。

フロアコーティングの費用目安は?

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フロアコーティングには主に4種類あり、施工費用や耐用年数が異なります。

1. ガラスコーティング

■耐久年数:約20年~
■費用目安:3,500円~(1㎡辺り)

無機質の液体ガラスを原料にした、強力なガラス膜をフロアにコーティングする施工法です。フロアコーティングの中で最も硬度が高く【耐屈曲性・弾力性・耐久性・撥水性・耐薬品性に優れています。

2. UVコーティング

■耐久年数:約30年~
■費用目安:4,500円~(1㎡辺り)

紫外線で硬化する樹脂をフローリングに塗布し、紫外線ライトを照射して硬化させる施工法です。わずか数秒で硬化するため、塗料を乾かす時間が不要になり、施工時間の短縮になります。【耐久性・耐摩擦性・熱性】に優れ、フロアコーティングの中では最もクオリティーが高いと言われています。

3. シリコンコーティング

■耐久年数:約10~20年
■費用目安:3,000円~(1㎡辺り)

アクリル・シリコン樹脂を使った施工法です。珪石(けいせき)と珪砂(けいさ)と酸素を結合させて作られた天然素材のため、フロアコーティングの中で最も安全性が高い施工法と言われています。【撥水性・耐熱性・柔軟性・ノンスリップ効果・揮発性】にも優れており、アレルギーが気になる方、ご高齢者や子供、ペットのいるご家庭に向いています

4. ウレタンコーティング

■耐久年数:約3~10年
■費用目安:2,000円~(1㎡辺り)

ウレタン樹脂コーティング剤を使った施工法です。一般的に「ウレタンコーティング」と呼ばれる油性のものが主流でしたが、最近では匂いの少ない水性タイプが使われ、「水性ウレタンコーティング」と呼ばれています。【耐摩擦性】に優れ、擦り傷に強いのが特徴です。

フロアコーティングのタイミングはこんな時!

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フロアコーティングは、フローリング全体に塗布するため、新築時や入居前のタイミングがおすすめです。家具などの移動費が発生しないので、施工費用も抑えられます。

すでに住んでいる場合には、家具の移動費、ワックスの剥離代がかかってきます。また、作業が数日に及ぶ場合や広範囲に渡る場合は、施工期間中の宿泊先と宿泊費が別途必要になるケースもあります。

施工費用の高さから、フローリングのフロアコーティングをためらってしまう方もいらっしゃると思いますが、長い目で見ると決して高額とは言えません。一度コーティングしてしまえば、効果が何十年も持つので、その間、メンテナンスが不要な点は大きなメリットではないでしょうか?

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。