二階の増築リフォームのポイントとは|おすすめの増築事例5選
二階の増築リフォームは住宅によって様々な施工パターンがあり、施工内容によって費用も大きく変わってきます。そこで今回は二階の増築リフォーム事例や費用相場をご紹介します。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・二階の増築リフォームの事例には「二階に二世帯住宅を増設」「二階の吹き抜け部分に部屋を増設」「二階にトイレを増設」「二階にベランダやバルコニーを増設」「二階に部屋を増設」などがある
・二階の増築リフォームの費用相場は、工事内容にもよって異なるがおおよそ30万円〜1,000万円ほど
・床面積の増える二階の増設リフォームは、役所への確認申請が必要になるケースがあるため注意が必要
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増築とは?
増築とは、床面積を増やす建築工事のことを言います。例えば、二階部分に施工する上記のような工事を増築工事と言います。では、二階の増築リフォームの事例をいくつか見てみましょう。
事例1. 二階に二世帯住宅を増設
二階の増築リフォームとして二世帯住宅をご検討されている方は多いと思います。二階に二世帯住宅を増築する場合は、どのような二世帯住宅のパターンにするかによって費用が大きく変わってきます。二世帯住宅には、「同居型」「共用型」「完全分離型」の3パターンがありますが、その中で最も増築リフォームの費用が高くなるのが「完全分離型」の場合です。一般的に二階に浴室・トイレ・キッチンなどの水廻りを増設する場合はリフォーム費用が高額になります。費用目安としては、一階部分の耐震補強工事も含め1,000万円以上かかるケースが多くなっています。
二階に二世帯住宅の増築リフォームをご検討の場合は「完全分離型」ではなく「共用型」や「同居型」に変更するなど、ご予算と生活スタイルをよく検討する必要があります。二世帯住宅の3パターンの詳細については、下記をご参考になさってください。
関連記事:二世帯住宅のパターンとリフォーム費用の価格相場
二階への二世帯住宅増築をご検討中の場合は、二世帯住宅リフォームを多く手掛けている経験豊富な業者に依頼することで費用を抑えつつ希望に沿ったリフォームの提案をしてもらうことが出来て安心です。
事例2. 二階の吹き抜け部分に部屋を増設
家族構成の変化やお子様の成長に伴い、部屋を増やしたいというご要望も多くあります。吹き抜けがある住宅であれば、吹き抜け部分に床を造り一部屋を増設することが可能です。費用目安は40万円~60万円です。
関連記事:吹き抜けをなくして部屋を増やしたい
事例3. 二階にトイレを増設
二階に寝室があった場合、夜中に階段を下りて一階のトイレに行くのは危ないこともありますので、二階にトイレを増設すると便利で安全です。2階にトイレを増設した場合の費用目安は70万円~120万円です。トイレ本体をシンプルなグレードの物にすると、費用を抑えることができます。リフォーム業者によっては独自のルートで商品本体代の価格を大幅割引してくれることがあります。
事例4. 二階にベランダやバルコニーを増設
二階にベランダやバルコニーがあると、日当たりもよいので布団を干したり、洗濯物もよく乾いたりします。ベランダやバルコニーは一般的に一階の屋根部分を利用して増設します。二階にベランダやバルコニーを増設した場合の費用目安は30万円~50万円です。
事例5. 二階に部屋を増設
二階に寝室や子供部屋・リビングなど一部屋を増設した場合の費用目安は60万円/一帖です。部屋を増設する場合は、一階の耐震補強工事が必要になるため費用が高額になってきます。また、採用する内装材のグレードによっても費用が変わってきますので予算に合わせたグレードを選ぶことで費用を抑えることが出来ます。
2階の工事は1階にも影響する
2階を増築する際に注意すべき点は、2階だけの工事と思っても、1階に工事が及ぶ場合も多いということです。「2階の工事だから、1階で普通に暮らしながら工事できるかな」と思っていても、実際は1階の天井を剥がして2階の給排水の配管や電気の配線をしたり、壁を剥がして耐震補強をしたりと、1階も工事範囲となる場合が多くあります。工事中の生活がどうなるのかも、早めにプロに相談しておけるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
二階の増設リフォームを行う際の注意点
床面積の増える二階の増設リフォームは役所への確認申請が必要になるケースがあります。
関連記事:二階の増築リフォームの注意点
二階の増設リフォームの内容によって費用も変わってきますので、採用する内装材のグレードや住宅設備などもよく検討することが費用を安く抑えるコツです。
二階の増設リフォーム業者を一括見積り!
二階の増設リフォーム業者を依頼する際は一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。二階の増設リフォームにはご家庭ごとに様々なリフォーム内容がありますので、経験豊富な業者により良いリフォーム内容の提案をしてもらうことでお得にリフォームができます。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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床面積が増えれば「増築」
吹抜けは床を張っていないため、新築時には床面積に算入されていません。そこに後から床を張るとなれば、あらたに床面積が算入される「増築」になります。この場合の増築で気をつけることは、床を張った後の延床面積が容積率の上限を超えないことと、建築確認申請が必要になるかもしれないということです。大切な我が家が違法建築とならないよう、信頼できるプロに相談し、法令順守で安心・安全の計画を立てたいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)