二世帯住宅のキッチンリフォーム方法|押さえておきたい3パターンと注意点
二世帯住宅を建てる時に悩むのがキッチンではないでしょうか?キッチンは家事を担う方が長く過ごす場所でもあるので、二世帯でひとつのキッチンにするか完全分離にするかは重要なポイントです。今回はキッチンリフォームに焦点を当ててご紹介します。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・二世帯住宅には、「同居型」「共用型」「完全分離型」の3パターンがある
・二世帯住宅の費用相場は同居型の場合1,600万円~1,900万円、共用型の場合2,350万円~2,800万円、完全分離型の場合2,650万円~3,150万円程度
・キッチンは「LIXIL」や「サンワカンパニー」で購入することができる
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二世帯住宅のパターンとリフォーム費用の価格相場
二世帯住宅には、「同居型」「共用型」「完全分離型」の3パターンがあります。
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それぞれのパターン別に二世帯住宅にリフォームする際の価格相場は下記の通りです。
二世帯住宅のパターン | リフォーム価格相場 |
---|---|
同居型 | 1,600万円~1,900万円 |
共用型 | 2,350万円~2,800万円 |
完全分離型 | 2,650万円~3,150万円 |
では、二世帯住宅のパターン別にキッチンリフォームに注目して見てみましょう。
1. 同居型のキッチンリフォーム
同居型二世帯住宅の場合、玄関・キッチンなどの水廻り・リビングを共用し、寝室や子供部屋などは独立したスタイルです。同居型は二世帯住宅リフォームの中でも、最も慎重にリフォームプランを考えなければいけませんが、リフォーム費用を抑えられますし大家族の暖かさを感じられるスタイルでもあります。
共用するキッチンで気をつけるポイントは、広さ・高さ・設置する場所などが考えられます。
キッチンの広さ
同居型二世帯住宅のキッチンは二世帯が一緒に使うため、食事の時間や調理する人が複数になることを考えると、ある程度の広さが必要になります。では、どれぐらいの広さが必要になるのでしょうか?
複数人で作業する場合、背後をすれ違うことも多くあるのでキッチン台と背面の通路幅は120cm前後は欲しいところです。
システムキッチンの形にはいろいろありますが、複数人で使うことが多い場合はアイランドキッチンがおすすめです。キッチンは油やお湯・刃物などを扱うので、安全のためにもできるだけ人との接触を減らしたい場所です。アイランドキッチンは出入口が2ヶ所あるので、人の後ろを通らずに済みますし内外で作業ができます。
出典:Lクラス キッチン|Panasonic
アイランドキッチンリフォームの価格相場は150万円~200万円と高めですが、毎日すれ違うたびに気を遣いながら危険と隣り合わせで使うことを考えると、ストレスなく使える点は大変魅力です。
キッチンの高さ
キッチンのシンクや作業台の高さはメインで使う人に合わせますが、使う人が複数の場合どちらに合わせるかが問題です。一般的にキッチンの高さは身長に合わせて、下記のような高さが使い勝手が良いと言われています。
使用する人 | キッチンの高さ |
---|---|
身長155cm | 79cm~84cm |
身長160cm | 82cm~86cm |
高齢者 | 67cm~75cm |
高齢の親と身長160cm以上ある子が同時に使う場合、高さには10cm程の差がありますので、どちらかにとって使い勝手が悪くなってきます。ショールームへ行って実際に高さを体感して使いやすい高さを選ぶことをおすすめします。
キッチンの部分ごとに段差をつけることも可能ですので家族と話し合って、業者にも最適な高さをよく相談してみましょう。
キッチンの設置場所
同居型のキッチンの場合、キッチンを使う人の使用時間帯がバラバラであると水道の音や物音・匂いが気になります。例えばキッチンの隣に寝室がある場合、遅く帰宅してキッチンを使う人がいると寝ている家族の睡眠の妨げになりますので、キッチンは寝室から離れた場所に設置するほうが望ましいでしょう。
2. 共用型のキッチンリフォーム
共用型は寝室などのプライベート空間は分離し、玄関とリビングを共用または水廻りを共用など、同居する家族のライフスタイルに合わせて一部の空間を共用するパターンです。共用型二世帯住宅のキッチンリフォームでは、メインキッチンとは別にコンパクトキッチンを造ってみてはいかがでしょうか?
キッチンを思うように使えないというのは気疲れすることもありますよね。コンパクトキッチンがあるとメインキッチンを同時使用することが減るためストレスが減りますよ。
毎日の料理は子世帯がメインで行うけれど、親世帯はちょっとお茶を飲んだりする時にしかキッチンを使わないという場合に最適です。コンパクトキッチンは狭いスペースにも設置可能です。
出典:プレーンKプティ|サンワカンパニー
コンパクトキッチン設置の価格相場は、28万円~47万円です。換気扇はオプションのこともありますので、どの程度まで標準装備されているかを確認すると良いでしょう。
3. 完全分離型のキッチンリフォーム
完全分離型は、同じ敷地内ですが玄関から水廻りに至るまですべて別々に建築します。全ての設備が独立していますので、キッチンは予算に応じてお好みのものを設置することができます。求めるグレードによって費用も上がりますのでかなり高額になることもあり得ます。
隣同士で分離する場合は音に関してはあまり気にしなくても良いかもしれませんが、1階と2階で分離する場合は下の住宅にキッチン使用時の音が伝わらないよう設置場所や防音に気を遣いましょう。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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