【拡張リフォームで快適なベランダづくり】拡張方法と注意点を徹底解説

【拡張リフォームで快適なベランダづくり】拡張方法と注意点を徹底解説

「ベランダが狭い」「使い勝手が悪い」「日当たりを良くしたい」などのお悩みはベランダを拡張することで改善できる場合があります。気になる施工費用とともにベランダ拡張リフォームについて解説していきます。まず、この記事のポイントは以下のとおりです。

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POINT この記事のポイント

・ベランダにまつわる悩みはさまざま
・ベランダの拡張方法は主に3つ
・拡張リフォーム時は建築基準法を遵守するなど注意事項がある

ベランダでよくあるお悩み

ベランダでよくあるお悩み

ベランダは実際に使ってみて初めて不便を感じることもあり、特に築年数が経っている住宅では、使い勝手が悪いまま使い続けて老朽化していることも少なくありません。ベランダにまつわるお悩みは、上記の通りです。これらは、ベランダの後付けリフォームや拡張リフォームで改善できる場合が多いもの。ちなみにベランダとは屋根付き、バルコニーとは屋根無しのスペースのことを言います。

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1. ベランダが狭い

ベランダは敷地の問題で広く造ることができない場合がありますが、ベランダが狭いと洗濯物を干す際にも干しにくく、狭いスペース内での移動も大変です。ベランダを広く拡張したいというご要望で最も多いのが、この「ベランダの狭さの解消」です。

2. 古くて劣化している

古くて劣化したベランダは、出るのも危なくて使わないままになっていることもありますね。相当築年数が経過している住宅では斜めに傾いたベランダなどを見かけることがあります。このようなベランダはいつ倒壊してしまうかわからず危険なため、早急にリフォームが必要です。

古くて劣化したベランダをリフォームする際にも、せっかくなので現状より拡張したいというご要望は多いです。

関連記事:劣化したベランダの床と波板をリフォーム

3. 日当たりが悪い

ベランダが狭いと、日当たりが悪くなる場合があります。ベランダが狭いことで日当たりが悪く通気性も良くないため、洗濯物を干してもなかなか乾かず家事が非効率的です。ベランダを拡張すると、スペースに余裕ができて日が当たる面も増え、通気性も良くなりますので洗濯物がよく乾きます。

4. そもそもベランダがない

新築時にはベランダは不要だと思っていても、いざ住みだしてみるとベランダがあったほうがいいなと思うことがあります。洗濯物も1階に干すよりは2階のベランダに干した方が日に良く当たりますし、盗難対策としても有効です。

ベランダの拡張方法と費用目安

ベランダの拡張方法

では、ベランダを拡張したいと思った時にどのような方法があるのでしょうか。ベランダ拡張リフォームにかかる費用目安と共に見ていきましょう。

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1. 持ち出し型(外壁に固定)

ソラリア|YKKap画像提供:ソラリア|YKKap

 
出典:画像提供:ソラリア|YKKap

持ち出し型のベランダは、外壁に固定するため支柱がありません。あまり大きなサイズのベランダを設置することはできませんが、柱が無いので見た目にスッキリします。

既存のベランダが既製品の場合は拡張というより、サイズの大きなベランダへの交換になります。外壁のみで固定するため耐荷重量の問題で、最大でも出幅は120cm程度までです。

・持ち出し型ベランダの拡張リフォーム費用目安:約30万円~

監修者コメント
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持ち出し型は面積除外のメリットがある

バルコニーがあったらいいなと思っても、建築面積や床面積に余裕がないから無理かしら…とあきらめられている方には、持ち出し型バルコニーがおススメです。外壁面から1m以内の持ち出し部分は、建築面積から除外することができるため、面積の制約ならクリアできるかもしれません。ただ、持ち出し型バルコニーは家の構造部分にしっかりと固定しなければならないため、施工は家全体の構造を熟知した、新築工事なども行っている工務店などに頼めると安心です。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. 屋根置き型(屋根に支柱を固定)

ルシアス屋根置き式|YKKap画像提供:ルシアス屋根置き式|YKKap


出典:画像提供:ルシアス屋根置き式|YKKap

2階の面積より1階の屋根が大きい場合は、屋根を土台としてベランダを拡張することができます。このように、1階の屋根の上にベランダの支柱を建てる方式「屋根置き型」と言います。

ベランダの大きさや重量に合わせて、1階屋根の補強工事が必要になるケースがありますが、造りがシンプルなベランダの場合は設置工事も簡単です。

・ベランダを屋根置き型で拡張リフォームする際の費用目安:約15万円~
(設置業者による割引後)

3. 柱建て型(1階に支柱を固定)

ビューステージ Hスタイル|LIXIL画像提供:ビューステージ Hスタイル|LIXIL


出典:画像提供:ビューステージ Hスタイル|LIXIL

柱建て型は、2階のベランダを1階に設置した支柱で支える方式で、最も耐荷重量があり大きめのベランダでも設置可能です。1階にベランダの柱が見えるので見た目が気になることもありますが、ベランダを拡張して広くし、1階部分をカーポート代わりに使用したりウッドデッキを設置したり、屋根代わりにもなります。

・ベランダを柱建て型で拡張リフォームする際の費用目安:約15万円~
(設置業者による割引後)

ベランダの拡張リフォームをする際の注意点

ベランダの拡張リフォームをする際の注意点

ベランダの拡張リフォームをする際の注意点は上記の点です。順番に詳しく見ていきましょう。

1. 建築基準法を遵守しているかどうか

建築基準法では、住宅を建築する際の建ぺい率などが細かく定められています。ベランダを拡張すると延床面積が広くなりますので、範囲を超過していないかどうかをきっちり計算しておく必要があります。

一般的には、拡張したベランダの広さが10㎡以内であれば確認申請は不要なケースが多いですが、住宅がどの用途地域になっているのか、また防火地域かどうかなどによって異なりますので、事前に業者さんに確認してもらうほうが安心です。

関連記事:離れを増築したいと思ったら?知っておきたい法規制を分かりやすく解説

監修者コメント
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違法建築物にならないようご注意を

バルコニーの拡張で一番気を付けたいのが、建築面積の増加による建ぺい率オーバーです。敷地に応じて定められた容積率と建ぺい率によって、建物を建てられる面積の上限が決められています。新築時には、この面積の上限まで目いっぱいに建てられていることも多くあります。10㎡以内の増築などで確認申請の手続きが不要な場合でも、法律を違反することはできません。我が家が違法建築とならないようプロに相談し、適法に計画してもらいましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. 1階の日当たりに影響が出ないかどうか

サニースルー|YKKap画像提供:サニースルー|YKKap


出典:画像提供:サニースルー|YKKap

2階のベランダを拡張すると、その分1階の日当たりが悪くなることがあります。2階の日当たりが良くなっても代わりに1階の日当たりを犠牲にしてしまっては本末転倒です。

屋根置き型であれば2階ベランダは日当たりに影響しませんが、柱建て型持ち出し型の場合は、1階の日当たりもよく考えてサイズを決めましょう。ベランダ床が格子状で、1階まで採光ができるタイプの商品もあります。

3. 隣家の日当たりを遮っていないかどうか

ご自宅の1階への日当たりも気になりますが、隣家の日当たりへの影響はもっと考えておかなければいけません。住宅密集地では日当たりの確保が難しく、隣人トラブルにつながってしまうことも。業者さんに年間の日照角度などを考慮してもらい、できるだけ隣家の日当たりが悪くならないようにしてもらいましょう。

関連記事:日当たりの悪い家にできる3つの改善策

ベランダの拡張リフォームまとめ

ベランダの拡張は、現状によってはあまり大きな工事をせずにリフォーム工事ができる場合があります。住宅が経年している場合には、耐震性なども考慮して補強工事を同時にしておくことで安全に長く住むことができますので、まずは訪問見積りで現状を確認してもらいましょう。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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