床が冷える原因トップ5|床冷え対策と気になる床暖房リフォームを解説
夏が終わり肌寒い季節がやってくると「床が冷える」というお声が増えてきます。床が冷える原因にはいくつかありますが、その主な原因トップ5と床が冷える場合の改善方法を解説します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。
1. 床に断熱材が入っていない又は劣化している
昔の住宅や築年数が経過している住宅は、床下に断熱材が入っていないことがあったり、経年劣化で断熱材としての役割を果たしていない場合があります。このような場合は、床下に再度きっちり断熱材を施工しなければ床が冷えますし、暖房器具などの効きも悪くなり光熱費が高くなります。
いったん床をはがして断熱材を施工する大がかりな工事になりますが、その後の生活が快適になるのは言うまでもなく、光熱費の節約にもつながります。
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2. 床材をコンクリートに直貼りしている
こちらも昔の住宅や施工不良でよくある事例です。床材は下地の上に断熱材を充填してから施工するのですが、昔の住宅は土間コンクリートの上に直接床材を施工していることもあります。また、悪徳業者による施工不良で、残念ながら断熱材を施工しないまま床材を張る手抜き工事などもあり得ます。
こういったケースでも、床材をいったんはがして床下に断熱材をきっちり施工するしかありません。
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3. 合板フローリングが施工されている
現代の住宅ではフローリングの床が人気ですが、フローリングには「合板フローリング」と「無垢フローリング」の2種類があります。無垢フローリングは天然木ですので、天然木が持つ自然の暖かさがありますが施工費用が高くなるため導入するには費用がかかります。
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その点、合板フローリングは大量生産が可能で施工費用が安いため多くの住宅で採用されていますが、複数の木を貼り合わせて造っているため無垢フローリングと比較すると断熱性が低くなります。とはいえ合板フローリングは多くの住宅で採用されていますので、床下には断熱材の施工は欠かせません。
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4. 開口部に隙間がある
ここからは、床に問題がないのに床が冷える原因です。住宅の暖かい空気は約58%がドアや窓などの開口部から逃げていきますが、もし開口部に隙間がある場合はもっと多くの暖かい空気が逃げていくことになります。
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また隙間からは冷たい空気も入ってきて、冷たい空気は床面に溜まりますので床が冷える原因となります。築年数が経過していて建付けが歪んでいる場合は特に、建付けを直すリフォームをすることで床が冷える現象を解決できる場合があります。
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5. 断熱性の低い窓がある
最近の新築住宅の窓は断熱性も高くなっていますが、昔の住宅では一枚ガラスの単層窓や断熱性の低いアルミサッシが主流です。先述していますが、窓などの開口部は室内の暖かい空気が逃げる場所となりますので、窓の断熱性は高めておくほうが暖かく過ごせます。
窓の断熱性が低いと窓際から冷気が伝わり、冷たい空気が床面に溜まります。断熱性の高い樹脂サッシ+複合ガラスの窓にリフォームするか、内窓を設置することで改善します。
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床暖房は床が冷える原因を解決してから!
床が冷えるからといって「床暖房を導入すれば解決するのでは?」と考える人もいれば、最初から床暖房をおすすめしてくる業者さんもいます。結論から申し上げますと、床が冷えるからといって床暖房を設置しても解決はしません。
床暖房をマックスで稼働させたとしても床が冷える原因がある限り、無駄に光熱費がかかるだけなのです。筆者が実際に体験した古民家宿での体験談をご覧ください。床暖房の導入は、床が冷える原因を改善してから行いましょう。床暖房リフォーム費用を無駄なく、さらに光熱費の削減にもつながります!
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床暖房には床下断熱をセットで行おう
床暖房は足元からポカポカと暖まり、まさに頭寒足熱の快適な暖房方法です。しかし注意しなければならないのは、床下に熱が逃げないよう、断熱材をしっかりと施工することです。暖房にかける光熱費は、逃がすことなくお部屋を暖めることに使いたいですよね。プロに相談する際にも、現在の床下の断熱状況を調べてもらい、必要があれば断熱材の補強工事も依頼できるよう、予算に余裕を持たせておけるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
床が冷える原因まとめ
秋になり少し涼しくなってくると足元が冷えるなぁと感じることが増えてきます。実は、床が冷える原因は床だけの問題ではない場合も多く、開口部や建て付けなども影響しているのです。
「床が冷える」と感じた時には、早めにリフォーム業者さんに相談をして改善することで、毎年寒くなる季節に床が冷えると悩まされずに済みますよ!
床が冷えると感じたら早めにリフォームで改善!
床が冷えると感じたら、真冬になる前に今回ご紹介した原因を改善するリフォームをしておくと暖かい冬を過ごすことができます。光熱費の削減にもつながりますので、まずは無料で現地訪問をしてもらってどこをリフォームして改善すれば良いか、業者さんに見てもらいましょう。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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家全体の断熱性能を見直そう
寒い空気は重く、暖かい空気は軽いため、エアコンなどで空気を温めても、足元は寒いままです。この根本的な原因は、家そのものの断熱性能が低いことです。床暖房を入れれば快適にはなりますが、断熱性能が低いままでは膨大な光熱費が掛かってしまいます。床下、窓、天井裏は自分でも断熱材の状況を確認できる場所です。まずは現状を把握し、できるところから断熱補強工事を行い、少しづつ家全体の断熱性能を引き上げられるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)