ホットカーペットに下敷きは必要|フローリングを劣化させる置き方とは

ホットカーペットに下敷きは必要|フローリングを劣化させる置き方とは

寒い季節に大活躍してくれるホットカーペット。フローリングの上に直接敷いていませんか?実は、フローリングの上に下敷きをせずホットカーペットを敷くと、フローリングが傷む原因となります。今回は、ホットカーペットの下敷きの重要性とフローリングが傷まない下敷きの種類について解説します。まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・ホットカーペットによるフローリングの劣化の原因は3つ
・ホットカーペットには下敷きを敷いたほうが良い
・下敷きを使うことで断熱性が増す
・フローリングが劣化したらリフォームがおすすめ

フローリング床には特に下敷きになるようなものを敷いて、その上にホットカーペットを敷いたほうがフローリングの劣化を防ぐことができます。

1. フローリングの反りや割れの原因になる

ホットカーペットは冷えやすい床面から暖まり、電気代も安いため冬になると大活躍しますが、実はフローリングに直接敷くのはNGです。フローリングは無垢材(天然木材)と合板(複数の板を重ねたもの)の2種類がありますが、木でできていて大変乾燥に弱い材質です。

ホットカーペットは乾燥しますので、フローリングの上に直接敷くことでその下のフローリング材が乾燥して、反りや割れの原因となります。

監修者コメント
監修者画像

無垢の反りは抑えられない

無垢のフローリングっていいですよね。でも、無垢の木材は湿度の変化に応じて収縮・膨張を繰り返すため、どうしても反りや突き上げなどが起こってしまいます。床暖房などは大敵ですね。
それでももし「無垢の風合いは欲しいけど、床暖房やホットカーペットも使いたい!」という場合は、「挽き板」というフローリングがお勧めです。合板の表面に2~3ミリの無垢材を貼り付けたもので、見た目は無垢のようでいて、熱や変形に強くつくられたものです。
無垢にこだわられているかたは、ぜひ合板のフローリングにも目を向けてみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. フローリングが結露する可能性がある

リビングなど、人が長時間過ごす場所のホットカーペットは、その場で座っている時間も長く、体から放出される水分で、ホットカーペットの下の湿度が高くなることがあります。ホットカーペットの下の湿度が高くなると、フローリングとの温度差により結露が発生します。

まめにホットカーペットを全部めくって乾燥させると良いのですが、大きいサイズだとなかなかそれも難しく、そのまま使い続けるうちにフローリングにカビが発生してしまいます。フローリングに発生したカビは落とすことが難しいため、張り替えリフォームをするケースがほとんどです。

3. フローリングワックスがはがれる可能性がある

フローリングを保護するためにワックスを塗布しているご家庭も多いですが、ワックスは元々の耐用年数が短く、湿気や熱に弱いというデメリットがあります。

フローリングの上に直接ホットカーペットを敷くとワックスの苦手な熱と湿気が伝わり、ワックスが早くはがれてしまう原因となります。

ホットカーペットの下敷きにおすすめの商品3選!

では、ホットカーペットの下敷きにはどんな商品があるのでしょうか。一般的に手に入りやすい商品を3つご紹介します。

1. アルミ断熱シート

アルミホットンシート
出典:アルミホットンシート
商品価格:946円~

フローリングにホットカーペットを敷く場合は、アルミ断熱シートを下敷きにしてその上にホットカーペットを敷きましょう。似た商品として「アルミシート」という商品が売られていることがありますが、必ず断熱効果のある商品を選んでください。断熱効果が高いので、よく暖まり光熱費の削減にもつながります。

2. アルミ断熱マット

ユーザー 防ダニ ほかほかジョイントマット|ホームセンターヤマキシ
出典:ユーザー 防ダニ ほかほかジョイントマット|ホームセンターヤマキシ
商品価格:1,258円~(1畳用)

こちらは、アルミ断熱シートよりも厚みがあるアルミ断熱マットです。厚みが約8mmもあるので、シートよりも断熱効果が高く座り心地も良くなります。お子様がいらっしゃるご家庭の防音対策としても有効です。

3. ホットカーペット対応ラグ

低反発ラグパッド 下敷き専用|ニトリ
出典:低反発ラグパッド 下敷き専用|ニトリ
商品価格:3,555円~(幅125×奥行180cm)

ホットカーペットの下敷きとしてラグなども販売されています。ホットカーペットの熱をフローリングに伝えにくいので、フローリングの劣化を防ぐことができます。厚みがある分、保温性と防音効果が高まります。

ホットカーペットの下敷きをせずにフローリングが劣化してしまったら?

ホットカーペットの下敷きをせずに使用していて、フローリングの劣化が見られたら下記のリフォームで対処しましょう。

1. フローリングの反りや割れ

フローリングのリフォームフローリングのリフォーム(※画像はイメージです。)

フローリングが乾燥によって反りや割れが出た場合、その部分だけリフォームできる場合があります。

他のフローリングとの段差や色の違いが出ないよう、フローリング張り替えリフォームの施工経験が豊富な業者さんを選びましょう。分譲タイプのマンションでは、管理規約によってフローリングの張り替えに制限が設けられている場合があります。部分リフォームでも全面張替えリフォームでも、まずは管理組合にリフォームの内容を伝えて、許可をもらってください。

2. フローリング・畳のカビ

フローリングにカビが発生した場合、まだ範囲が狭くカビの量が少ない状態であればアルコール除菌スプレーで落とせることもあります。ただし、アルコール除菌スプレーを使った場合はワックスがはがれたりフローリングの艶がなくなってしまうなどのリスクもありますので、注意が必要です。また、畳の上に直接ホットカーペットを敷いた場合も畳が結露してカビが発生する可能性があります。

3. フローリングのワックスがはがれた場合

フロアコーティングフロアコーティング(※画像はイメージです。)

フローリングのワックスがはがれた場合は、ワックスを一度すべて剥離して再塗布をする必要があります。フローリングのワックスはホットカーペットを直接敷いた場合でなくても耐用年数が短いので、費用がかかりますが、より長持ちするフロアコーティングという方法もご検討してみてください。

フローリングには床暖房対応のものを選ぼう

ホットカーペットの熱や乾燥などにより変質しやすいフローリングですが、「床暖房対応」と明記されたフローリングなら、そういった変質を防ぐことができます。
アパートなどで今使われている床材の性能がわからない場合は、断熱シートなどでフローリングを守ったほうがいいですが、これからフローリングを貼るチャンスのある方は「床暖房対応」の商品をお選びいただけば、ホットカーペットも気にせず使うことができます。
ぜひ、フローリングの性能にも目を向けてみてくださいね。

ホットカーペットの下敷きの重要性まとめ

ホットカーペットの下敷きホットカーペットの下敷き(※画像はイメージです。)

ホットカーペットを敷く場合には床材がどんな材質であれ、下敷きを敷いておくほうが安心です。断熱タイプの下敷きを使うことで、断熱性アップと省エネ効果も高まりますし、床材の保護効果もあります。床リフォームの予定がある方は、ホットカーペットよりも断然暖かい床暖房などを検討されてみても良いですね!

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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