洗面所に床材にはコルクタイルがおすすめ|特徴やクッションフロアとの比較
編集者:大永 和弘
最終更新日:2022年10月19日
コルク、と聞くと一番に思い浮かべるのはワインの栓ではないでしょうか。そのコルクの優れた特性を生かした「コルクタイル」という床材が注目されています。コルクタイルはコルク樫という木の樹皮を圧縮加工した、天然素材の床材です。今回は特徴やクッションフロアとの違いを紹介します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。
POINT この記事のポイント
・コルクタイルは特に洗面所の床材として人気がある
・コルクタイルが洗面所に適している理由は水に強く腐食が起こりにくいなど
・洗面所に適しているのはアクリル仕上げもしくはウレタン仕上げのコルクタイル
・コルクタイルの施工費用の目安は9千円~2万円/平米
目次 [ 表示 ]
洗面所の床材にコルクが人気
洗面所の床材としてコルクタイルの人気が高まっています。その理由は、コルクという素材の断熱性・防水性・調湿性です。コルクがワインの栓として使用されていることからもわかるように、水分を含んでも内部まで浸透せずにすぐに乾燥するという特性があります。
コルクタイルが洗面所に適している3つの理由
コルクタイルは家の中の様々な部屋に使用することができますが、特に洗面所の床材として人気です。その理由をひとつずつ見ていきましょう。
1. 水に強く腐食が起こりにくい
洗面所は、気を付けていても水気で床材が劣化しやすい場所です。洗面台の水はねや浴室からの水などが原因で床材が腐食し、状態が悪化すると床が抜け落ちてしまったりシロアリが発生してしまったりする場合もあります。コルクタイルは内部に水分を含まずすぐに乾く特性があるため、腐食が起こりづらいのです。
2. 滑りにくく安全
コルクタイルは表面の細かい凹凸と弾力性によってとても滑りづらいです。また、洗面台の前のマットや布製のバスマットを使用する場合でもズレにくく安定します。
3. 断熱性・保温性に優れ冬でも快適
ポカポカと温かいというわけではありませんが、コルクタイルは裸足で歩いてもヒヤッとする冷たさがありません。
寒い浴室に入った時、逆に寒い脱衣所に出る時などに血圧の急な変動が起こり死に至るヒートショックは最近知られてきていて、浴室暖房などの設備を設置する人も多くなっていますが、実は冷たい床に裸足で触れた時にもヒートショックは起こり得ます。
裸足で歩くことも多い洗面所の床が冷たくないことは、快適性だけでなく健康上でも安心です。
洗面所の床材をコルクタイルにして失敗しないための注意点は?
水に強く洗面所の床材に適しているコルクタイルですが、後悔しないために注意しておいた方がいいポイントもあります。
1. 紫外線での変色の恐れ
コルクという素材の性質上、紫外線に当たり続けると変色してしまうという特性があります。日差しが強く当たる洗面所にコルクタイルを採用した場合、色褪せなどの変色が出てしまう可能性を考慮しておきましょう。大きな窓があったり、日当たりが良い洗面所の場合は要注意です。
2. コルクタイルの種類によるメンテナンスの違い
コルクタイルには、オイル仕上げ・アクリル仕上げ・ウレタン仕上げ・セラミック仕上げといった様々な種類があります。まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。
メンテナンス方法 | 防水・耐久性 | |
---|---|---|
無塗装 | ワックスもしくは専用オイル | △ |
オイル仕上げ | ワックスもしくは専用オイル | 〇 |
アクリル仕上げ | 日常の清掃のみ | 〇 |
ウレタン仕上げ | 日常の清掃のみ | ◎ |
セラミック仕上げ | 日常の清掃のみ | ◎ |
洗面所に適しているコルクタイルの種類は?
コルクタイルは元々、水に強い素材です。しかし、洗面所は洗面台からの水が飛んだりお風呂上がりの水滴が滴ったりして床が濡れやすい場所でもあります。そのため、より水に強く耐久性がある種類のコルクタイルを採用したいところです。
洗面所にオススメなのは、アクリル仕上げもしくはウレタン仕上げのコルクタイルです。どちらも基本的にはワックスやオイルなどの定期的なメンテナンスが不要で、日々の乾拭きだけでキレイな状態を保てるため水回りに向いています。
水に一番強く耐久性が高いのはセラミック仕上げですが、この種類のコルクタイルは土足でも使用できるほどの耐久性のものです。その分、材料費も1平米あたり2千円~3千円ほどアップします。一般の住宅では、アクリル仕上げかウレタン仕上げのコルクタイルで十分でしょう。
事前のサンプル確認で失敗を防ぐ
洗面所は、一般的にそれほど広いスペースではない場合が多いのではないでしょうか。狭い空間の場合、床の色をダークなものにすると実際の広さよりも狭く感じてしまう場合があります。
画像提供:サンゲツKR10278
出典:サンゲツKR10278
ナチュラルな印象を与えやすいコルクタイルですが、ダークなカラーならシックな洗面所にも合わせやすいです。空間が引き締まって狭く見えてしまうこともあるため注意しましょう。
画像提供:サンゲツKR10276
画像提供:サンゲツKR10276
明るめのカラーのフロアタイルなら狭い空間でも圧迫感が出にくいため、洗面所にもおすすめです。コルク独特の風合いが目立ち、明るくナチュラルな雰囲気になります。
床の色は空間の印象を左右しやすいため、サンプルで事前に確認しましょう。モニター上では似た色に見えてもメーカーによっても違いがあり、同じメーカーのものであっても種類によって風合いや雰囲気が違う場合がよくあります。
コルクタイルの施工費用の目安は?
コルクタイルを施工する場合、目安としては9千円~2万円/平米が平均的な相場です。洗面所の平均的な面積は2帖~4帖といわれているため、2帖・3帖・4帖の場合の費用目安を見てみましょう。
施工費用の目安 | |
---|---|
2帖 | 約3万円~6.6万円 |
3帖 | 約4.5万円~10万円 |
4帖 | 約5.9万円~13.2万円 |
※コルクタイルの材料費・工事費等を含んだ施工費用目安
クッションフロアとの比較は?
洗面所の床材として採用されることの多いクッションフロアの場合では、2.2千円~5千円/平米が目安です。クッションフロアの場合の2帖・3帖・4帖の施工費用も見てみましょう。
施工費用の目安 | |
---|---|
2帖 | 約7.2千円~1.4万円 |
3帖 | 約1.1万円~2.2万円 |
4帖 | 約1.5万円~3万円 |
※クッションフロアの材料費・工事費を含んだ施工費用の目安
比較するとコルクタイルの方が高額になりますが、クッションフロアにはない風合いやあたたかみや防湿性、弾力性もあります。予算はもちろん、ライフスタイルや家族構成も考慮して選択するとよいでしょう。
実際の見積もり事例
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床をコルク床にリフォームしたい
面積:12平米
見積もり金額:10万円~12万円
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
株式会社マッチングジャパン 代表取締役社長。
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
退社後、株式会社マッチングジャパンを2006年に創業し、ハウスメーカーやリフォーム会社のWEBマーケティングを経験。
その他、内装材メーカーや建材メーカーにWEBプロモーションに関わるコンサルティングを提供。
同時にリフォーム業者検索サイト「家仲間コム」の運営責任者として、累計5千社を超える施工業者にサービスを提供。サイト規模は月間アクセス約360万PV、見積利用者数は年間約5万人までに成長。
自身も7度の引越しと2度の住宅購入を経験し、家のリフォームや修繕をユーザーの立場で多く経験。
その経験から、規模が小さくても優良なリフォーム業者を探せるサイトの必要性を強く感じ、サービスの利便性向上に注力している。
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