天然大理石の掃除の注意点とは|大理石の特徴やメリットも紹介

天然大理石の掃除の注意点とは|大理石の特徴やメリットも紹介

天然大理石は、床やキッチン天板から家具にいたるまで上質な住宅の空間づくりとして人気がありますが、天然素材のため掃除には注意が必要です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・天然大理石の特徴は、「産地によりブランド化されたものがある」「非常に重いため重厚感がある」「天然素材ならではの高級感がある」など
・大理石を使った住宅設備には、「大理石の床」「大理石のキッチン天板」などがある
・天然大理石を掃除する際の注意点は、「水を使う時間は短時間で」「必ず乾拭きをする」「掃除機などをぶつけたり研磨剤を使わない」「酸性の洗剤を使わない」「メンテナンスは石専門業者へ依頼」の5つ

1. 産地によりブランド化されたものがある

天然大理石は産地によって色や石目が異なり、その産地の天然大理石がブランドとなっているものがあります。床や家具・小物に至るまで天然大理石を使ったものには人気があり、オーダーメイドで加工して造ってもらうことが多いです。

2. 非常に重いため重厚感がある

天然大理石は実際に重いため、どっしりとしていてそれが重厚感を醸し出します。30cm×30cm四方の大きさで、厚み約1cmのビアンコカラーラの場合、重さは約2.7kgあります。

高級ホテルや高級タワーマンションなどではロビーに大理石があしらわれていることが多いですが、天然大理石の存在感でよりラグジュアリーな印象が増しますね。

3. 天然素材ならではの高級感がある

天然大理石は非常に光沢があるため、表面に艶と煌めきがあります。天然大理石の模様は長い年月をかけて自然に形成されたもので、それがまた自然の偉大さを感じさせ高級感につながっています。

天然大理石は石の中では軟質なため加工に技術が必要で運搬にも注意しなければいけないため、人件費もかかり実際の価格も高価です。

天然大理石を使った住宅設備

大理石を使った住宅設備には下記のようなものがあります。

・大理石の床
・大理石のキッチン天板


住宅設備以外では、家具やジュエリーボックス・眼鏡ケース・文具・傘立てなど、あらゆるもののデザイン性を高めるためにも使用されています。

1. 大理石の床

大理石の床は高級感があり、ワンランク上の家づくりに採用される方も多いですね。床掃除は掃除機をかけたり拭き掃除をすることができますが、経年と共に艶がなくなってしまうため表面がくすんできたら研磨作業をして、表面の艶を取り戻します。

2. 大理石のキッチン天板

システムキッチン「シエラ」|LIXIL画像提供:システムキッチン「シエラ」|LIXIL


出典:システムキッチン「シエラ」|LIXIL

大理石には天然大理石の他に、強度や使い勝手を向上させた人工大理石と人造大理石があり、汚れやすいキッチンの天板ではどちらかが多く使用されています。それぞれの特徴は下記をご参考になさってください。

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1. 水分に弱い

天然大理石は「多孔質」といって非常に細かい穴が開いているため水が染み込みやすく、シミになりやすいデメリットがあります。天然大理石の床にジュースやコーヒーなどの色のついたものをこぼしてしまうと、その部分だけシミとして残ってしまい目立ちますので、できるだけこぼさないよう注意が必要です。

天然大理石の掃除では水拭きは可能ですが、必ずすぐに乾拭きを行います。

2. 酸に弱い

天然大理石の主成分は炭酸カルシウムで、酸に弱い性質があります。酸性のものというと、炭酸水・柑橘系のジュース・ワインなども酸性のためこぼさないよう注意しなくてはいけません。酸性のものが付着すると変色してしまい元には戻りませんので、研磨作業が必要になります。

天然大理石を掃除する際の注意点

天然大理石を掃除する際の注意点

上記のようなデメリットがある天然大理石ですが、見た目の質感と高級感はデメリットを理解していても住宅に取り入れたい材質でもあります。お掃除の際の注意点をご紹介しますので、ご参考にしながら天然大理石のある上質な暮らしを実現してみてください。

1. 水を使う時間は短時間で

天然大理石は水拭きができますが、水に弱い性質があるため狭い範囲で天然大理石用洗剤を使って洗い、すぐに水を拭き取る又は専用掃除機で吸い取るなど、とにかく水分を早く拭き取ることが大切です。

1-1. アルコール除菌をする場合は?

ウイルスや細菌対策のためのアルコール消毒剤・除菌剤は、多くの商品で「天然大理石などの石材への使用はできない」と明記されています。必ず使用できるかできないかの注意書きを読み、天然大理石に使用できる商品をご利用ください。

2. 必ず乾拭きをする

水拭きをしたり洗剤と水で洗った場合は、すぐに乾いた柔らかい布で乾拭きをします。ジュースなどをこぼした場合も多少シミになってしまいますが、すぐに拭き取ってよく乾拭きしておくことでシミを最小限に抑えることができます。

3. 掃除機などをぶつけたり研磨剤を使わない

掃除を使ってお掃除をすることも可能ですが、掃除機のノズルをぶつけたり引きずると傷がついてしまいますので、掃除機を始め掃除道具の取り扱いにも注意が必要です。

金たわしや研磨剤入りスポンジなども細かな傷がついてくもりの原因となりますので、掃除の際には柔らかいマイクロファイバーなどの布を使用しましょう。

4. 酸性の洗剤を使わない

天然大理石は酸に弱いため、酸性洗剤の使用は厳禁です。天然大理石を洗浄する場合には、天然大理石専用洗剤を使いましょう。

酸性の汚れが多いトイレに天然大理石の採用はおすすめしませんが、もしトイレ床などに使いたい場合には、定期的に石専門業者さんに依頼したほうが安心です。トイレを大理石の床にしたい場合は、大理石調フロアタイルを使う方法がおすすめです。

関連記事:フロアタイルは大理石デザインを選んでホテルライクなリビングづくり!

5. メンテナンスは石専門業者へ依頼

天然大理石は非常に繊細で取扱いが難しいため、定期的に石専門業者さんへメンテナンスを依頼して、美しさをキープすることが大切です。天然大理石の施工業者さんがメンテナンスまで請け負ってくれる場合もありますし、専門業者さんを紹介してくれることもありますので、施工の際に相談しておくと安心です。

天然大理石の掃除方法まとめ

天然大理石は見た目に美しく高級感のある材質ですが、日々の生活では掃除に注意が必要です。特に「水」と「酸」には弱いため、専用洗剤を使ってすぐに乾拭きをするのがポイント!艶がなくなったりシミがついてしまった場合は素人では補修ができませんので、必ず石専門業者さんへ依頼しましょう!

天然大理石の施工業者を探すには?

天然大理石は取扱いが難しいため、必ず施工経験のある石専門業者さんへ依頼しましょう。メンテナンスも同時に依頼できる業者さんがほとんどですので、長いお付き合いができて安心です。

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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