【2023最新】廊下の床がギシギシする原因とは|傷んだ廊下の張替え方法や費用を紹介
住宅の廊下は毎日頻繁に人が行き来する場所ですので傷みやすく、特に床はリフォームが必要になるペースが早い場所です。廊下が傷んできた場合、気になる床張替えリフォームの費用はいくらかかるのでしょうか?この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・「歩くと床がふわふわした感じがする」「床がぶよぶよしている」「ギシギシ、ミシミシといった音がする」「傷やめくれがある」などの症状が気になり始めたら廊下の床張替えリフォームのタイミング
・廊下の床張替えリフォーム費用は、一般的に廊下一帖あたり0.1万円~4万円が相場
・床張替えの工法は、「重ね張り(レイヤー)工法」と「新規張り工法」の2つ
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廊下の床がきしむ原因
廊下の床がきしむ原因には、以下の3つが考えられます。
1. 床の構造
床がきしむ原因のひとつとして考えられるのが、床の構造に問題があるということです。
床下には、大引き(おおびき)と根太(ねだ)といった木材が配置されていて、大引きと根太が格子状に組み合わさることで床全体を支えています。これらは均等な間隔で水平に配置するのが基本ですが、間隔が広すぎたり、水平に置かれていなかったりすると床がきしんでしまいます。
2. 床の木材の収縮・膨張
床の木材が収縮・膨張することも、床のきしみの原因の一つです。
床に使われる木材には、合板や無垢材などいくつか種類がありますが、天然木を薄く切り取ったものを接着剤で貼り合わせた合板に比べ、無垢材は乾燥や湿気が原因で収縮・膨張しやすいという性質があります。 木材が収縮・膨張すると木材のつなぎ目がこすれ合い、音が出ることがあります。これは木材の性質によるものなので、床の構造の問題ではありません。
また、床が正しく施工されていても、経年劣化によって床に使用されている接着剤が剥がれたり、木材が傷んだりして床がきしむことがあります。
3. シロアリの被害
床がふかふかの原因が、シロアリ被害の場合もあります。柱がシロアリに食べられてボロボロ、スカスカになっていたら被害が広がる前にシロアリ対策をしましょう。シロアリは含水率の高い木部を好むので、水周りの水漏れや床下の湿気のある場所は注意が必要です。
廊下の床張替えリフォームのタイミング
廊下の床はおおよそ10~15年程度を目安にリフォームを行いますが、それ以前であっても下記のような症状が気になり始めたら廊下の床張替えリフォームのタイミングです。
・歩くと床がふわふわした感じがする
・床がぶよぶよしている
・ギシギシ、ミシミシといった音がする
・傷やめくれがある
また、採用している床材によっても耐用年数が異なりますので下記一覧を目安にしてみてください。
床材 | 耐用年数 |
---|---|
カーペット | 約5~6年 |
クッションフロア | 約10年 |
フローリング | 約10~15年 |
タイル | 約10年 |
床のきしみを放置するとどうなる?
それでは、床のきしみを放置するとどのようなリスクが発生するのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
1. 黒ずみが発生しやすくなる
木材の膨張や収縮、劣化などによる隙間が原因の場合は、床のきしみ放置すると隙間が元に戻らなくなることがあります。隙間が開いている状態だと小さなゴミが入り込んで取れなくなり、隙間が黒ずんでいくかもしれません。そうなると見た目的にも良くないため、汚れがひどくなる前に対処したほうが良いでしょう。
2. 床が抜けるおそれがある
床のきしみの原因が床の強度不足や木材の傷みである場合は、放置すると床全体が傾いたり床が抜けたりする可能性があります。 床が抜けると修繕が大変なことはもちろん、ケガをする危険があるため、早急な対処が不可欠です。
特に、キッチンや洗面所といった湿気の多い水まわりは、床が腐食しやすく抜けやすいため、床が早めに対処したいものです。
3. シロアリが発生することも
シロアリは、光や風が届かず湿気の多い場所が大好きで、木材などをエサにして繁殖します。つまり、床下はシロアリにとって快適な環境なのです。
シロアリが発生している場合は、早めに対処しないと大繁殖し、家の耐久性を落としてしまうおそれがあります。さらに、被害が広がるほど、駆除や修繕にかかる費用も高額になります。
廊下の床張替えリフォーム費用は?
廊下の床張替えリフォーム費用は、一般的に廊下一帖あたり0.1万円~4万円が価格相場となっています。
使用する床材や現状などによって異なってきますので、費用を安く抑えるためにも複数の業者に見積もり依頼をすることをおすすめします。床材の選び方は下記をご参考になさってください。
関連記事:どう選べばいい?廊下床材の種類は家族構成で選んでみよう
床の張替工法はふたつ
床の張替工法は、「重ね張り(レイヤー)工法」もしくは「新規張り工法」の2つです。下記では、それぞれの方法の違いについて解説します。
1. 重ね張り(レイヤー)工法
既存の床材がフローリングの場合に施工できる工法で、既存のフローリングの上から厚さ1.5mm程度の新しい床材を重ねて張ります。
重ね張り工法のメリット
重ね張り工法のメリットは下記のような点が挙げられます。
・既存床材の処分費用がかからないためリフォーム費用が安く済む
・施工が簡単なので施工時間が短く済む
・既存床材と新規床材で二重床になるため強度があがる
重ね張り工法のデメリット
・新しい床材は厚さ1.5mm程度といえども高さがあがるので違和感を感じることもある
・既存床材の下地が傷んでいた場合やり直しになる可能性がある
・新しい床材の高さの分、扉の調整が必要な場合がある
2. 新規張り工法
既存の廊下がカーペットやタイルであったり下地が腐食している場合は重ね張り工法での施工が出来ないため、新規張り工法となります。新規張り工法は、既存床材をはがして新しい床材を張っていきます。
新規張り工法のメリット
・全て新しく張替えるので下地の状態を確認できる
・廊下の高さがほぼ変わらない
・違う床材を採用できるのでイメージを一新できる
新規張り工法のデメリット
・既存床材の処分費用が発生するので、その分重ね張り工法より費用が高くなる
・巾木など床材周辺のリフォームが必要になることもある
・手間がかかるので施工期間が長くなる
廊下の床張替えリフォームで気を付けること
廊下は、玄関や階段へと続く場所ですので出来るだけ同じ素材やデザインにすることで統一感を出すことが出来ます。施工前に業者に相談しておくといいですね。
また、施工内容によっては工期が数日かかる場合もあり、その間廊下が使えなくなることもあるので業者に確認しておきましょう。
廊下の床張替えと同時に他のリフォームも!
廊下の床張替えリフォームをする際には、同時に下記のようなリフォームを行うと一度で施工が終わりお得です。壁紙クロスの張替えリフォームやバリアフリーリフォームもおすすめです。
家仲間コムの登録業者による床の張替えリフォームの施工事例
ダイニングの床の張り替え工事
施工前
施工後
「傷んできたダイニングの床を張り替えたい」とのお問い合わせでした。フローリング材の下地であるベニヤ板から傷んでいる状態だったため、全面を張り替えました。フローリング材だけではなく、その下地から新しくしたため、雰囲気を変えつつ頑丈な床に仕上がりました。
場所:千葉県 袖ケ浦市
建物のタイプ:戸建て
施工箇所:ダイニングの床
施工期間:約1日
関連記事:ダイニングの床を下地から張り替え、頑丈かつ新しい雰囲気にリフォームしました!
ぶよぶよ床の改修・フローリング重ね張り
施工前
施工後
「1階廊下既存の床にコンパネを張り、フローリングの上張りをしてほしい」とのご要望でした。既存のフロアーの劣化が著しい状態であったため、はじめに全撤去を行い、上からコンパネ合板を重ねました。施工は、2日ほどで完了しました。
場所:埼玉県 比企郡ときがわ町
建物のタイプ:木造2階建て
築年数:約20年
施工箇所:廊下
施工期間:2日
関連記事:ぶよぶよ床の改修・フローリング重ね張り
床張替えリフォーム業者を一括見積り!
床張替えリフォーム業者の費用見積もりを依頼する際は、一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。業者によって独自のサービスや技術があるので、希望に合う業者を比較検討しましょう。
家仲間コムの見積もりサイトには、約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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