3階建て住宅の外観は「色・材質・デザイン」の3つがポイント
編集者:大永 和弘
最終更新日:2022年8月21日
3階建て住宅を新築したりリフォームする際に悩むのが外観ではないでしょうか。3階建て住宅は狭小な立地で建てることも多く、外観によってはより狭く小さく見えてしまうこともありますので、土地の広さによっても外観は重要になってきます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・3階建て住宅のメリットは、「狭小な土地でも部屋数を確保できる」「採光が良い」「駅近に建てられることが多い」など
・3階建て住宅の外観を決める際には、「外観の色」「外壁に使う材質」「外観のデザイン性」の3つのポイントを意識することが重要
・3階建て住宅のおすすめの外観デザインは、「ツートンカラーや素材でメリハリをつける」「ワントーンの場合は植栽で彩りを添える」「出窓やバルコニーでアクセントをつける」など
1. 部屋数を増やせる
狭小な土地で2階建てだと十分な部屋数が確保できないことがありますが、3階まで床面積を広げることで部屋数を増やせます。憧れの吹き抜けを造ってもまだ部屋数を増やせるメリットがあります。
2. 採光が良い
高さがある分、採光が良い点もメリットです。屋上を設置すればガーデンパーティーなども楽しめますし、洗濯物もよく乾きます。
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3. 駅近に建てられることが多い
土地には、「用途地域」といって都市計画法に基づいてその土地をどのような用途で利用できるのかが定められています。住宅地に多い「第一種低層住宅専用地域」では、2階建て以下(高さ10m以下)の住宅や店舗・学校などの建設はできますが、3階建て住宅などは建築できません。
「第二種低層住居専用地域」や「第一種中高層住居専用地域」は駅前や商業地域などに設けられているエリアで、3階建て住宅も建築可能になりますので、利便性を求める方には好立地となるでしょう。
4. 外部からの視線が気にならない
3階まであると外部からの視線も気になりにくいと言えます。プライベートを守りたい方は3階建て住宅を検討されるのも良いのではないでしょうか。
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3階建て住宅の外観を決める際のポイント
3階建て住宅の外観を決める時には、上記の3つのポイントを意識してみましょう。
1. 外観の色
3階建て住宅は、建てる立地によって外観の色も変わってくるのではないでしょうか。住宅密集地では周囲の住宅に馴染む色にして、近隣さんとの調和も大切にしていきたいところ。周囲に住宅がない場合は、周辺の景色と馴染ませつつ個性を出しても良いでしょう。
ワンカラーで物足りないと感じる場合は、アクセントとして違う色を入れたりツートンカラーなどもおすすめです。濃い色は重厚感を出すことができますが、住宅密集地の場合はより狭く見えることがあります。狭い家を広く見せたい場合は、オフホワイトやクリーム色などの明るい色を使うのもおすすめです。
2. 外壁に使う材質
3階建て住宅は、外壁材も軽量にしておくほうが耐震性もあり安心です。軽量の外壁材といえばサイディング材です。サイディング外壁には下記の3種類があります。
・金属系サイディング
・窯業系サイディング
・木質系サイディング
軽量な外壁材にはALC外壁もありますが、サイディング外壁材は約5分の1とさらに軽量です。
関連記事:サイディングの外壁とは?金属サイディングの外壁の特徴
3. 外観のデザイン性
3階建て住宅は見た目から大きいので、外観が目を引きます。あまり奇抜な外観デザインにすると悪目立ちしてしまいますので、シンプルで色遣いも馴染みの良いデザインにされるほうが良いでしょう。3階建て住宅のおすすめの外観デザインをいくつかご紹介します。
・ツートンカラーや素材でメリハリをつける
・ワントーンの場合は植栽で彩りを添える
・出窓やバルコニーでアクセントをつける
順番にご紹介します。
3-1. ツートンカラーや素材でメリハリをつける
3階建て住宅は見た目が大きいので、外観の色遣いや素材でメリハリをつけるアイデアもあります。色遣いとしては「カラー3原則」を参考に、下記の配分で決めるとバランスよくまとまります。
基本カラー | ポイント | 配分率目安 |
---|---|---|
ベースカラー | 面積が最も広いため、周囲との調和を大切にした色選びが大切 | 70% |
メインカラー (アソートカラー) |
ベースカラーと同系色で、彩度や色相で変化をつける | 25% |
アクセントカラー | ベースカラーやメインカラーを引き立てるための差し色となる色を選ぶ | 5% |
関連記事:外壁をおしゃれなツートンカラーに|押さえておきたいポイントは3つ
木造外壁素材の外観はナチュラルな雰囲気で素敵ですが、3階建て住宅に採用するには重量が気になります。サイディング外壁材と組み合わせて軽量化を考えてみましょう。
関連記事:木造外壁における防火性の注意点や塗装のポイント
スターバックスのような黒のサイディング外壁と木造外壁との組み合わせも人気があります。
関連記事:スタバみたいな家づくりのヒント4選|環境に優しいモダンな省エネ住宅とは
3-2. ワントーンの場合は植栽で彩りを添える
外壁をツートンカラーにしたり、どうやって素材でアクセントをつければよいか分からない方、予算の関係で一色にされる方などは、外壁はワントーンにして植栽などで彩りや変化をつけてみてはいかがでしょうか?
戸建て住宅の場合は住宅の敷地に植栽を植える方が多いので、外壁が一色でも植栽が美しく整えてくれます。
関連記事:植栽はおしゃれなフェンスと組み合わせよう|コーディネート例3選
3-3. 出窓やバルコニーでアクセントをつける
出典:3階建て住宅|三菱地所ホーム
外観デザインを考える上で、窓やバルコニーも重要な要素です。3階建て住宅の3階部分にバルコニーがあれば、外部からの視線を気にせず外で過ごす時間も楽しめます。建物の一部をくり抜いて造るインナーバルコニーは、建物自体が屋根の代わりになりますし、外観にも変化がついておしゃれに魅せることができます。
関連記事:インナーバルコニーの特徴とは|失敗しないプランニングのポイントは
3階建て住宅の外観を決める3つのポイントまとめ
3階建て住宅は面積が広い分、仕上がりをイメージしておくことが大切です。お好きなテイストの外観写真などを事前に用意して、業者さんに希望が伝えられるよう準備しておくと良いですね。
3階建て住宅の外観に迷ったら?
3階建て住宅の外観に迷ったら、外壁の専門業者さんに一括見積もりを依頼してみましょう。新築の場合は施工業者さんに一任されることが多いですが、リフォームの場合は外壁施工の経験が豊富な業者さんに相談してみるのがおすすめです。
家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
株式会社マッチングジャパン 代表取締役社長。
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
退社後、株式会社マッチングジャパンを2006年に創業し、ハウスメーカーやリフォーム会社のWEBマーケティングを経験。
その他、内装材メーカーや建材メーカーにWEBプロモーションに関わるコンサルティングを提供。
同時にリフォーム業者検索サイト「家仲間コム」の運営責任者として、累計5千社を超える施工業者にサービスを提供。サイト規模は月間アクセス約360万PV、見積利用者数は年間約5万人までに成長。
自身も7度の引越しと2度の住宅購入を経験し、家のリフォームや修繕をユーザーの立場で多く経験。
その経験から、規模が小さくても優良なリフォーム業者を探せるサイトの必要性を強く感じ、サービスの利便性向上に注力している。
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