エステサロンを自宅で開業|内装リフォームのコツは”非日常”にあり

エステサロンを自宅で開業|内装リフォームのコツは”非日常”にあり

エステサロンを自宅で開業したい方は多いですが「非日常空間の演出」と「集客」がうまくいかず、数年で閉店してしまう店舗も多いです。自宅でのエステサロン開業を成功させるコツは、内装リフォームはケチらないことです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・エステサロンを自宅で開業するまでのステップは、「①自宅の内装リフォーム」「②設備や備品の購入」「③集客」「④開業届けを提出」の4ステップ
自宅エステサロンでは内装リフォームに最も費用がかかり、価格目安としては20万円~60万円程度が相場
・「門から玄関アプローチ」「玄関」「エステサロンの室内」「トイレ」などの箇所は、できるだけ上質でおしゃれなデザインのものを選ぶことが自宅エステサロンの開業を成功させるコツ

エステサロンを自宅で開業するまでの4ステップ

エステサロンを自宅で開業するまでの4ステップ

エステサロンを自宅で開業するまでには、上記の4ステップを目安に準備していきましょう!この中でも最も費用と時間をかけて丁寧に行っていただきたいのが「内装リフォーム」です。自宅でエステサロンを開業される方は開業資金をできるだけ安く抑えたい方が多いですが、内装リフォームは「非日常空間をどれだけ演出できるか」が大変重要です。極上のエステ技術ももちろんあっての内装ですが、施術と空間に大満足していただけてこそ初めてのお客様がリピーターにつながります。

1. 自宅の内装リフォーム

エステサロンを自宅で開業するにあたり、最もこだわりたい部分が自宅の内装です。エステサロンを利用されるお客様は「非日常空間で心と体を癒すため」にご来店されますので、生活感のある自宅サロンではリラックスすることができません。

エステサロンを利用されたことのある方は「施術は良かったけど、なんだかリラックスしなかったなぁ」という経験がありませんか?これは、エステサロンの空間(または接客)がリラックスできない原因と考えられます。自宅でエステサロンを開業する際には、お客様が使う下記の場所だけは非日常を演出して生活感を排除したリフォームをすることが重要です。

・門から玄関までのアプローチ
・玄関
・エステサロンの室内
・トイレ


自宅エステサロンでは内装リフォームに最も費用がかかり、目安としては20万円~60万円程度はみておいたほうがよいでしょう。DIYで安く抑えたいという方も多いですが、「チープさが出ていないか」を客観的に見ることも重要です。できるだけ高級感のある材質やインテリア小物を取り入れましょう。

・落ち着いたトーンの色合わせ:ブラウン、白のベースにアクセントカラー
・上質なインテリア:ガラス素材、ゴールドやシルバーなどの光る素材
・エステサロンのイメージに合う素材:ラタン、陶器、手触りの良いテキスタイルなど

1-1. 門から玄関までのアプローチ

ラフィーネ門扉|LIXIL画像提供:ラフィーネ門扉|LIXIL


出典:ラフィーネ門扉|LIXIL

門から玄関までのアプローチは最初にお客様をお迎えする場所です。特にエステサロンの場合は入店前の玄関口からお客様はわくわくし始めるので、玄関アプローチからすでに施術が始まっていると言えるぐらい大切な場所です。エステサロンのテーマによってエクステリアデザインが変わってきますが、テーマに合うエクステリアを選んで統一しておきましょう。

・ナチュラルなエステサロン
・高価なオイルを使用した高級エステサロン
・アジアの技術で施術を行うオリエンタルなエステサロン


エステサロンのイメージと統一されたエクステリアデザインに加えて、清潔に掃除がされ、手入れの行き届いた花壇や植栽があるのが理想です。ハーブなども良い香りと健康的なイメージにつながるのでおすすめです。お客様が門を入る時から非日常空間へ足を踏み入れた気分になるよう、門扉はデザイン性を重視して選ぶと良いですね。門から玄関ドアまでの玄関アプローチは、花壇や植栽があると季節感も楽しめます。

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1-2. 玄関

エステサロンを自宅で開業する場合に、気を付けておきたいのが玄関です。特にお子様がいらっしゃる場合には、泥だらけの運動靴などが出しっぱなしにならないような注意が必要です。玄関収納を広く造っておいたり、掃除のしやすい土間玄関にするなどのアイデアもあります。

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また玄関で気になることと言えばその家の「生活臭」です。玄関は住んでいる人では気が付かない家独特の匂いがしますので、換気をまめに行い空気清浄機で消臭対策をしたうえで、アロマディフューザーなどで良い香りを漂わせておきましょう。

1-3. エステサロンの室内

ご自宅でエステサロンを開業する場合は、できるだけその家の生活空間が見えないように玄関に近い一室をエステサロンとして利用することが多くなります。エステサロンの室内に入った瞬間一気に非日常空間が広がるような内装を演出しましょう。

もちろん香りも大切です。室内で最も簡単に非日常空間を作り上げることができるのが壁紙です。輸入壁紙は価格は高くなりますがおしゃれなデザインのものが多く、張り替えるだけで一気にインテリア性が高まるので、エステサロンの壁紙におすすめです。DIYで張り替えられる壁紙もありますのでご自身で丁寧に施工できれば、費用を抑えることができます。

エステサロンの室内床は高級感のある大理石調フロアタイルがおすすめです。大理石調のフロアタイルはホテルのような高級感のあるエステサロン空間を演出できます。

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1-4. トイレ

タンクレストイレ「サティス」|LIXIL:画像提供:タンクレストイレ「サティス」|LIXIL


出典:タンクレストイレ「サティス」|LIXIL
商品価格:25.4万円~

トイレは生活感が出やすい場所だからこそ、清潔で良い香りがするのはもちろんのこと、おしゃれなインテリア雑貨や上質なタオルを置くなど工夫が必要です。トイレの床は耐水性のあるタイルで落ち着いたワンランク上の空間を演出したり、雰囲気のあるカラー壁紙にするなど、おしゃれなインテリアを意識しましょう。

最近ではトイレの便器本体もスタイリッシュなデザインとカラーの商品が増えていますので、カタログやショールームで実際にご覧になるのもイメージがわきやすいです。エステサロンでの施術中は照明は暗くすることが多いので、トイレの照明も少し暗めにしておくほうが違和感がなく、リラックスすることができます。照明はシンプルなダウンライト+おしゃれなデザインのスタンドライト、またはデザイン性の高いペンダントライトがおすすめです。

監修者コメント
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装飾品でアクセントを

せっかくご自宅で開業されるなら、細部にもこだわった、お洒落なサロンをつくりたいですよね。そこでインテリア計画はじっくりと考えたいところですが、インテリアは天井・壁・床など建築工事となるものと、家具や装飾など置くだけのものに分けられます。ここで、建築工事となる部分はシンプルにつくり、内部の家具や装飾品でインテリアを作り込むようにすると、その後の模様替えもコストを抑えて簡単に行えるようになりますよ。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. 設備や備品の購入

エステサロンに欠かせないものと言えば、施術に使用するエステ設備です。どのようなエステメニューにするのかによって導入設備が変わってきますが、一般的に10万円以上する高価な設備機器類はレンタルもありますので予算によって選ぶことができます。エステ設備機器以外に用意するものは下記です。

設備・備品類 費用目安
施術用ベッド 約1万円~13万円
スリッパ、タオル、バスローブや施術用着衣 約2万円~
カウンセリング用テーブルや椅子 約1万円~3万円
綿棒・コットン・ティッシュなど消耗品類 ~約0.5万円
メイク落としや基礎化粧品 約1万円~
オイルなど施術に使用する消耗品 約5万円~

3. 集客

エステサロンを自宅で開業するにあたり、売り上げに大きく関わってくるのが集客力です。これはレストランなども同じで、集客力のある店舗は山奥でもアクセスが悪くてもお客様がわざわざ来店してくれますが、これから開業しようとしているエステサロンには、「わざわざ行って施術を受けたい」と思ってもらえる強みはありますか?あなただけのオリジナルメニューやここでしか受けられない施術・驚きの価格設定など、集客につながる「強み」を良く検討することが大切です。

エステサロンと同じく美に関するサロンを開業したい方に一部エリアを貸し出す「エステサロン+α」などの経営スタイルもあります。

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4. 開業届けを提出

エステサロンを自宅で開業したら1ヶ月以内に、お住まいの地域の税務署に「開業届け」の提出が必要です。

参照:個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

エステサロンを自宅で開業するための資格は?

エステサロンを自宅で開業するための資格は、実は特にありません。これはエステに関する国家資格がないというだけで民間資格は多く存在しますので、何らかの資格は取得しておいたほうがエステサロン開業の説得力があります。また、エステサロンの資格をとる際には、技術だけでなく生理学や人体に関する知識も学べますので、お客様の顔や体に触れるエステティシャンとしては一通り勉強しておく方が良いでしょう。

エステサロンを自宅で開業するための内装リフォームまとめ

エステサロンを自宅で開業するためには、内装リフォームは大変重要です。

・門から玄関アプローチ
・玄関
・エステサロンの室内
・トイレ


特に上記は、非日常空間を演出する壁紙選び・良い香り・照明・インテリア小物選びには時間を割いて、できるだけ上質でおしゃれなデザインのものを選ぶことが自宅エステサロンの開業を成功させるコツです。

監修者コメント
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インテリアデザイナーに依頼してみては?

エステサロンといえば、非日常的な癒し空間の演出も重要になるかと思いますが、そのような空間をデザインするのがインテリアデザイナーと呼ばれる専門職です。リフォーム工事費などとは別にデザイン料(設計料)が生じますが、照明・家具配置・窓装飾・カラーコーディネートとプロの知恵を絞ってもらうことで、洗練されたインテリアに仕上がります。ぜひ、デザイナーの知恵を借りてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

自宅エステサロン開業時の内装リフォームを成功させるには?

自宅エステサロン開業時の内装リフォームを成功させるには一括見積りでおしゃれな内装業者を選ぶのがおすすめです。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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