家の隙間は非常に厄介|チェックポイントと解決方法を解説

 家の隙間は非常に厄介|チェックポイントと解決方法を解説

家が寒い原因には断熱性の高さが重要ですが、断熱材が十分か否かだけではなく、実は家に隙間が空いていることが原因である場合もあります。家の隙間を埋めるためには隅々までよく確認していくことになりますが、どの部分を確認していけばよいのか、解説していきます。この記事のポイントは以下のとおりです。

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POINT この記事のポイント

・家の隙間を確認する場所はドアの建付けや壁と床の隙間など
・家に隙間があると耐震性や虫、隙間風の問題が出てくる
・コーキングや床の巾木補修程度は約1万円~

家の隙間、どこを確認する?

 家に隙間ができる場所

家に隙間が空いていると感じるタイミングは、どこかから隙間風が入ってきて寒さを感じた時ではないでしょうか?家に隙間が生まれるところは主に上記の5ヶ所が考えられます。順番に詳しく見ていきましょう。

1. ドアの建付け

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ドアなどの開口部は経年とともに留め具が緩んだり、また地震などの自然災害により歪みが生じて建付けが悪くなっていきます。放置しているとその歪みが進行していきますので、早めに調整しておきましょう。

ビスなど留め具の緩みがある場合はDIYでも補修が可能ですので、作業される場合は二人以上で安全面を確保したうえで行ってみてください。最近の室内ドアはインテリア性が高く、狭い住宅でも広く見せてくれる視覚効果があっておしゃれです。建て付けの補修の際には、新しい室内ドアを検討されるのもいいですね。

関連記事:ドアからの隙間風|原因と6つの解消方法

2. 壁と床の隙間

壁と床には意外と隙間が空いてきます。床の補修には巾木などを貼り替えるのもおすすめです。大きな要因は地震ですが、これは劣化というより自然災害ですのでやむを得ない部分でもあります。

地震以外では、地盤沈下やシロアリ被害の可能性もありますので、壁と床の隙間が生じたら基礎部分の点検をしておくほうが安心でしょう。床は家の土台となる部分ですので、隙間が生じている場合は補修工事が必要です。

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3. 壁材の隙間

壁の材質で、下記のような材質の場合は亀裂やひび割れなどが発生する場合があります。

・土壁
・砂壁
・珪藻土
など

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4. 天井と壁の隙間

天井と壁にも自然災害などにより歪みが生じることがあります。また、天井は屋根の重みで歪みが生じる場合もあります。基本的には屋根の重量に耐えうる下地補強をしていますので過剰に心配することはありませんが、重さのある瓦屋根の場合は天井補強を再点検しておくことをおすすめします。

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5. 住宅設備と内装との隙間

システムキッチンやユニットバスなどの住宅設備は設置場所にはめ込んでいるだけなので、地震などによって隙間が生じてくることがあります。住宅設備と設置場所の壁や床との間には、多くの場合コーキングが施工されており隙間が開かないようになっていますが、隙間が生じているとコーキングにひび割れなどの症状が見られます。

コーキングは約7年程度で劣化が見られ始めますので、時々確認しておきましょう。水回りのコーキングは防水性のあるタイプにしておくことをおすすめします。

家の隙間を埋める費用を相談してみる

家に隙間があると何が困る?

 家の隙間で起こる問題

家に隙間があると上記のような点で困りごとが出てきます。

1. 耐震性の問題

家に隙間が開いていることで最も心配なのは「耐震性」の問題です。住宅はある程度の耐震性を考えて設計されていますが、大きな地震が起こった場合にその震度を受け流す仕様にはなっています。ただ、大地震のあとは大きな隙間が生じることもあり得ますので、念のために耐震強度の確認をしてもらっておくほうが安心です。

監修者コメント
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心配なら、インスペクションを活用しよう

「地震の後に、家の隙間やひび割れに気付いた」となると、とても不安になりますね。ただ隙間を埋めればいいのか、それとももっと根本的な問題が生じているのか…。そんな時は、建築士によるインスペクション(現況調査)を受けてみることをおススメします。調査では建物の傾きや雨漏り、外装の劣化状況などを見てもらえるため、改修が必要かどうかを判断する参考になります。ぜひ第三者のプロによる調査を活用してみませんか?

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. 虫の侵入

隙間が開いていることで最も身近に感じる問題は、虫の侵入です。夏は特にゴキブリなどの侵入率も高くなりますので、夏になる前に隙間は防いでおくほうが良いでしょう。

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3. 隙間風

ドアの建て付けの隙間や床面などの隙間からは隙間風が入っていきます。冷暖房効率も落ちてしまいますので、コーキングの劣化などが隙間の原因であれば早急に補修をしておきましょう。

家の隙間を埋める方法

家の隙間を埋める簡単にできる補修は下記です。隙間が大きい場合や範囲が広い場合は、念のため耐震強度を確認しておくほうが安心です。

・コーキング補修
・ドアの建て付け調整


関連記事:耐震補強工事の詳細とかかる費用の価格相場をご紹介します

家の隙間を埋めるためにかかる費用

家の隙間を埋めるためにかかる費用は、初期であればDIYで補修ができることもあります。コーキングや床の巾木補修程度であれば約1万円~2万円程度ですが、下地を調べたり広範囲に渡る場合は数十万円以上の費用がかかる場合があります。複数の業者さんに見積もり依頼をして、費用の相場を比較すると良いでしょう。

監修者コメント
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昔の家は隙間だらけ

家の中に隙間があると冷暖房の効率も悪くなるし、虫も出入りしたりと、不快ですよね。昔の木造住宅は、構造的に隙間が多くつくられているため、この隙間を徹底的にふさごうと思うとなかなか大変です。また、隙間があるおかげで結露が防げている場合もあります。隙間をふさぐ際には断熱性能についても同時に改善しておかないと、結露に悩まされることになるかもしれません。ここは家全体を見てくれる、信頼できるプロにお願いできるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

家の隙間を埋める費用を一括見積り!

家の隙間を埋める費用は、一括見積りで費用を比較検討してみましょう。コーキング補修程度であればご自身でDIYも可能ですので、慣れている方は費用を抑えることができます。家の隙間が広範囲に渡る場合は耐震性やシロアリ被害なども心配ですので、きっちり業者さんに見てもらってくださいね。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
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家仲間コム編集部

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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