家の傾きが起こる主な原因とは|ホームインスペクションが必要な症状もチェック

家の傾きが起こる主な原因とは|ホームインスペクションが必要な症状もチェック

家の傾きは、住宅の倒壊の危険性や健康被害のリスクもあり、放置すると安全性に問題が生じる場合があります。今回は、家の傾きが起こる5つの原因と傾きがある場合の症状を解説します。また、どの程度の家の傾きであれば許容範囲なのか?気になる傾きの修復費用についてもあわせて参考にしてください。

POINT この記事のポイント

・家の傾きが起こる原因はさまざま
・家の傾きがある場合、建具の不具合や排水不良などの症状が出る
・家の傾きはホームインスペクション(住宅診断)してもらうのがおすすめ
・家の傾きの修復費用には約300万円以上かかることも

1. 地震による地殻変動や液状化

家の傾きが起こる原因として、地震は大きな要因となります。特に大地震の場合は地殻変動が起こって住宅が建っている土地そのものの地形が変わり、最悪のケースでは住宅が倒壊します。幸いにも住宅倒壊は免れたとしても、住宅の基礎部分がずれて家の傾きが起こるでしょう。

また、地震で怖い現象が地面の「液状化」です。「液状化」は震度5以上の地震や河川の近くにある土地で起こりやすく、地盤の変化によって噴出された水によって土が泥のような状態になります。地震による液状化も家の傾きの原因となります。

参照:液状化現象のメカニズム|大林組

2. 地盤沈下

「地盤沈下」は、先程の地震による液状化によっても起こります。地震以外の原因としては、地下水を過剰に組み上げることによって地中の粘土層が収縮して起こる人為的原因が考えられます。こういった人為的原因による地盤沈下を防ぐために、国や自治体が「揚水(ようすい)規制」を条例で定めています。

参照:地下水揚水規制のあらまし|東京都環境局

3. シロアリ

シロアリによる住宅被害シロアリによる住宅被害(※画像はイメージです。)

シロアリは木を主食としており、戸建住宅ではシロアリ対策が重要ですが、家が傾くほどのシロアリが発生している場合は事態は深刻です。家が倒壊してしまう前に、早急にシロアリ駆除の専門業者に依頼してください。

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シロアリ駆除/予防の方法、費用相場や目安など
シロアリの施工事例集

4. 老朽化

老朽化した空き家老朽化した住宅(※画像はイメージです。)

住宅の老朽化によっても家の傾きは起こります。築年数が経過した古い住宅では、住宅の基礎部分が腐食することにより徐々に家が傾き、いずれ倒壊してしまいます。昨今では放置された空き家が社会問題となっていますが、空き家は老朽化が早く進みますので何らかの対処を早く行わなければいけません。

関連記事:空き家のリノベーションを成功させて生きた家に生まれ変わらせよう!補助金活用やリノベーションのポイントを解説します

5. 施工不良

家の傾きが起こる原因として、新築時の施工不良もないとは言えません。施工不良かどうかを確かめるには、ドアなどの建具の閉まり方をチェックすると分かりやすいです。

・ドアがきちんと閉まらない
・ドアを途中で止めた時に勝手に開く/閉じる

ピンポン玉などの小さなボールを置いてみて傾きをチェックする方法もありますが、風の影響で動いたり、許容範囲の範疇で動いてしまったりする場合もありますので、ドアで確認するほうが良いでしょう。まだ築浅の住宅でこのような傾きを見つけたら、施工会社にすぐに連絡してください。

5-1. 許容範囲の家の傾き

住宅建築は人の手によって行われるため、完全な水平状態を造ることは不可能です。そのため、ある程度の傾きは許容範囲とされています。勾配や傾きの角度などと合わせて許容範囲か否かを一覧にまとめましたので、参考にしてください。
 

勾配 角度 健康被害 許容範囲
3/1000未満 0.06~0.17 ほぼなし
3/1000~6/1000 0.23~0.34 人によってはめまい等軽度
6/1000以上 0.40~9 多くの人に現れる ×

勾配の考え方は下記です。

3/1000の勾配の場合、床の基準点から1,000mmにつき3mmの傾斜があるということです。つまり、基準点から1,000mm(1m)先を見た時に「3mm高いか低い」という状態は許容範囲の傾きと考えます。上記の一覧で見ると、基準点から1,000mm(1m)先を見た時に「6mm高いか低い」という状態は傾きの修復が必要ということになります。

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家の傾きがある場合の主な4つの症状

家の傾きがある場合、次のような症状が起こります。

・建具の不具合
・排水不良
・室内壁、外壁などのヒビ割れ
・体調不良

経年劣化に伴う症状の場合と、家の傾きが原因の場合がありますので見極めが大切です。順番に具体例を見ていきましょう。

1. 建具の不具合

建具の不具合には次のような例があります。

・ドアや窓がきちんと閉まらない
・ドアや窓の鍵がかかりにくくなった
・ドアが途中で止めても勝手に閉まる/開く

家に傾きがある場合、建具の不具合は顕著に現れます。上記の中でもドアが勝手に閉まったり開いたりする場合は、家の傾きの可能性が高いです。他の症状は経年劣化で部品の摩耗やサビ付きなどが原因であるとも考えられますので、築年数と合わせて総合的に判断しましょう。

関連記事:サッシの歪みは断熱性や気密性が劣る原因に!?軽度なうちに修理しましょう

2. 排水不良

住宅の水廻りは、水はけを良くして排水口に水が流れるよう勾配がつけられています。今まできちんと水が流れていたのに排水不良が起こった場合は、家が傾いていることも考えられます。

・ベランダの排水が悪くなった
・浴室、キッチンの水はけが悪くなった

地震や集中豪雨など前後の状態をよく確認しておきましょう。

関連記事:ベランダ修理が必要な5つの症状と費用目安

3. 室内壁・外壁などのヒビ割れ

壁のヒビ割れ壁のヒビ割れ(※画像はイメージです。)

外壁は一年中紫外線や雨にさらされる過酷な環境下にありますので、経年と共にヒビ割れなどの症状が起こり始めます。まだ築年数が浅いにもかかわらず外壁にヒビが入っている場合は、そもそも家が傾いていたとも考えられます。外壁にヒビが入るほどの家の傾きがある場合は、室内壁にもヒビ割れが見つかることが多いです。

また、上記でご紹介した建具の不具合や排水不良なども同時に起こってきますので、家の中の異常をよく確認してみましょう。

関連記事:外壁がひび割れた時に必要な外壁修理の種類と工法

4 体調不良

家の傾きが原因の体調不良も深刻です。下記の症状は、疲労や睡眠不足・ホルモンバランスの乱れなどでも起こる症状ですが、家の傾きが原因であれば薬を飲んでも改善されることはありません。家が傾いていることによって平衡感覚に異常をきたすため、これらの健康被害も生じます。

・めまい
・頭痛
・吐き気
・ふらつき
・吐き気

参照:建物の傾きによる健康障害|日本建築学会


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ホームインスペクションで家の傾きを調べよう!

家の傾きを調べるには、先述したドアが勝手に閉まったり開いたりしないかで簡単な診断はできますが、これだけでは確実に家が傾いているとは断言できません。住宅の状態を第三者の目で診断する「ホームインスペクション(住宅診断)」という調査があり、約3時間ほどかけて診断してくれます。

ホームインスペクション(住宅診断)は「ホームインスペクター(住宅診断士)」という有資格者が行いますので安心です。

・ホームインスペクションの費用目安:約5万円~10万円

参照:日本ホームインスペクターズ協会

監修者コメント
監修者画像

インスペクションは家の健康診断

インスペクションとは調査という意味で、一般的には中古住宅の状況調査のことをこう呼んでいます。最近は「既存住宅状況調査技術者」という国家資格もできたため、安心してインスペクションを受けるられるようになってきました。インスペクションでは家の傾きだけでなく、外壁などの劣化状況も調査項目となっており、雨漏りのリスクなども知ることができます。第三者のプロに診てもらう「家の健康診断」として、10年に一回を目安に受けられてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

家の傾きの修復費用目安

家の傾きの修復は、地盤沈下など土壌が原因の場合は費用が高く、約300万円以上かかります。土壌の問題ではなく、なんらかの原因による床の傾き程度であれば比較的安価で修復が可能です。過去の家仲間コムでの施工事例をご紹介します。

施工事例1. 床の傾き修復とフローリングリフォーム

上記は2階の天井部分の傾きがあったため、既存の床を解体して新たに水平に床を設置してフローリングへリフォームした例です。施工時間は半日で、施工費用は7万円でした。

関連記事:上越市/床の傾き解消・畳からフローリングへ張り替えリフォーム

施工事例2. 納戸のブロック基礎補強と傾き補修

業者さんが現地確認をしたところブロックの基礎が沈下していたため、まずはブロック基礎の補強工事を行っています。その後コンクリートを打設して湿気対策と断熱対策を施し、フローリングを張って納戸として使えるようにリフォームをしました。施工時間は2日で、施工費用は10万円でした。

関連記事:離れの納戸の床の傾き補修と納戸リフォーム

家の傾きが気になったら?

「家が傾いているような気がする」「平衡感覚がおかしい」など、家の傾きが原因による建具の不具合や健康被害などが思い当たる場合は、まずはホームインスペクションでプロによる診断で家の傾きの原因を特定することが大切です。

一つの部屋だけで傾きを感じる場合は、その部屋の床に問題があることも考えられ、その場合は床の基礎リフォームで済むこともあります。家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できますので、まずはご自宅の状況などを書いて対応してくれる業者さんを探してみてはいかがでしょうか?匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。

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監修者プロフィール
監修者画像

一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)

WEBサイト


株式会社マッチングジャパン 代表取締役社長。

大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

退社後、株式会社マッチングジャパンを2006年に創業し、ハウスメーカーやリフォーム会社のWEBマーケティングを経験。
その他、内装材メーカーや建材メーカーにWEBプロモーションに関わるコンサルティングを提供。

同時にリフォーム業者検索サイト「家仲間コム」の運営責任者として、累計5千社を超える施工業者にサービスを提供。サイト規模は月間アクセス約360万PV、見積利用者数は年間約5万人までに成長。

自身も7度の引越しと2度の住宅購入を経験し、家のリフォームや修繕をユーザーの立場で多く経験。
その経験から、規模が小さくても優良なリフォーム業者を探せるサイトの必要性を強く感じ、サービスの利便性向上に注力している。

現在は、ウォールステッカーカーテンブラインドロールスクリーンなどのECも展開中。

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