土間のメリット・デメリット|使い勝手の良い土間の取り入れ方とは

土間のメリット・デメリット|使い勝手の良い土間の取り入れ方とは

土間と言えば昔ながらのお家にあるイメージですが、近年スタイリッシュな土間を取り入れる都会の住宅も増えてきています。今回は、土間を造る時に気になる土間のメリットデメリットについてご紹介します。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・土間は、「玄関」「キッチン」「リビング」「ガレージ」などに採用されることが多い
・土間のデメリットは、土間の底冷えや部屋を分割してしまうなど
・土間設置の費用目安は、3万円~が相場で、「続き土間」や「土間収納」にリフォームするような場合は100万円程度の費用がかかることもある

土間とは?

土間とはその字の通り「土の間」のことを言います。床材を張らず土足で歩けるようになったスペースのことで、昔の家にはよくありました。土そのままの場合もありますが、多くは漆喰で仕上げる三和土(たたき)にしたり、コンクリートやタイル・石などで仕上げます。

土間というと昔ながらの田舎の家にあるものという印象ですが、近年では室内に設ける土足で歩けるおしゃれな空間として土間を採用する方も増えています。

土間のメリット

では、近年注目されている土間のメリットをご紹介します。

1. 広々とした土間のある玄関

玄関に広々とした土間があると、自転車やスポーツ用品・ベビーカーなどをそのまま置くことができ、屋内ガレージのように使うことができます。室内に収納する場合はタイヤを拭いて汚れを落としたいですが、土間が玄関にあればそのままで良いので楽ですね。

参照:「アクティブ土間のある家」ならスポーツキッズを持つママの悩みが解決できる!|大和ハウス

ご家族に車椅子をご利用の方がいらっしゃる場合でも、土間があればその段差を利用して室内に上がりやすくなり、雨に濡れることなく腰かけてゆっくり靴を脱ぐことができます。また、雨や雪で衣類が濡れたまま帰宅しても、土間があれば地面が濡れても気になりません。

室内に収納するのは少し抵抗がある屋外で使う子供用のおもちゃやガーデニンググッズなども土間になら気にせず収納できます。冬に活躍するストーブなどの暖房器具用の石油は屋外に置いておくと防犯の面からも心配ですが、玄関の土間に置いておくと汚れも防ぎ誰かに触れれられることもなく安心です。​​​​​​​

2. 土間のあるキッチン

キッチンは水や油などでよく汚れます。キッチンを土間にして排水口を設置すれば、デッキブラシでゴシゴシと洗えて清潔に保つことができます。また、土間であればゴミを置いても気になりませんし、汚れたとしても水を流して洗うことができます。

玄関からパントリー、キッチンまで続く「通り土間」にすると、買い物から帰宅して荷物を収納してキッチンで調理に取り掛かるという動線が良くなり、家事効率も上がります。

3. 庭からつながるリビングの土間

リビングの一部を土間にすれば、庭につながるサンルームや部屋と部屋の間にある中庭のような使い方ができます。雨の日にペットや子供と遊ぶスペースとして使ったり、オープンに出来る窓にすれば気候の良い日は土間から庭へとつながる広いガーデンスペースが出現します。

4. 玄関からガレージにつながる土間

玄関からガレージを土間でつなぐことが出来れば、買い物帰りの荷物の出し入れやレジャー用品の積み下ろしがとても楽になります。悪天候の時でも濡れずに済みますよ。

参照:モビリティライフの提案|積水ハウス

監修者コメント
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床下に空間がある意味とは

木造住宅の場合、一般的には床下に人が潜れるよう、高さ40~50cmの床下空間が設けられています。この空間は、床下に配管された水道やガスなどの配管のメンテナンスや、定期的な防蟻処理を行う際に必要になります。土間をつくるとこの床下空間がなくなってしまうため、リフォームでは慎重に計画する必要があります。新築時なら最初から床下空間がない仕様でつくれるため、土間の計画はなるべく新築時に行えるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

土間のデメリット

では、土間のデメリットにはどんなものがあるでしょうか。改善ポイントと共に見てみましょう。

1. 土間の底冷え

底冷えの改善ポイント

土間は三和土、コンクリート、タイル、石で仕上げることが多いので、冬場は底冷えする可能性があります。玄関やガレージにつながる場所としての土間であれば冷えてもあまり気になりませんが、キッチンやリビングにつながる土間であると底冷えは歓迎できませんね。改善ポイントとしては下記の方法があります。LIXILには床暖房に対応したタイル床があります。

参照:内装床・磨き床タイル|LIXIL

2. 部屋を分割してしまう

部屋同士を分割しない改善ポイント

キッチンやリビングなどの居住空間に土間を設けた場合、その設置場所によっては部屋と部屋を分割してしまう可能性があります。土間を歩くときには土間専用スリッパや中履きが必要になるため、部屋を移動するたびに脱ぎ履きしなければいけないのは面倒です。改善ポイントとしては、上記の点に注意してみてください。施工経験の多い業者にアドバイスをもらうのが最もデメリットを回避しやすいのでおすすめです。

土間設置の費用目安

土間設置の費用目安は、土間を設置する場所や広さ、床暖房などの別設備も採用するかなどによって異なります。一般的な目安としては、3万円~(玄関、コンクリート土間、断熱材無しの場合)です。他の部屋を解体して土間に仕上げ、「続き土間」や「土間収納」にリフォームするような場合は100万円程度の費用がかかることもあります。

監修者コメント
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土間へのリフォームは慎重にご計画を

今ある部屋の床を土間仕上げに変更するだけなら、工事自体はそれほど難しいことではありません。しかしその際に、床断熱はどうするか?床段差はどうするか?床下空間がなくなっても他室への影響はないか?などなど、家全体の構造も含めて検討すべき内容が多くあります。安易に形だけを変えてしまうと、思わぬ不具合が生じる可能性もあります。工事は必ず信頼できるプロに相談し、慎重に計画してもらいましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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