【床がぶよぶよ、へこむ!対処法は】台所など水回りの床修理方法や費用解説
台所や洗面所など水回りの床のぶよぶよ、ふかふか、ふわふわ、ぶかぶか症状で、お悩みですか?「歩くたびに抜けてしまうのでは、と心配」「床下が腐っているのかも」「修理費用はいくら?」などとモヤモヤされているかもしれません。
でも、ご安心ください!今回は、新聞記者歴22年の筆者が、水回りの床がぶよぶよしたり、へこんだりしている場合の対処法、業者に修理を依頼する場合の費用相場、施工事例、今後の対策、お得に解決するポイントなどについて、取材内容を徹底解説します。
ご自宅の床修理費用が気になる方には、複数の地元業者と相見積もりが無料かつ匿名でできるボタンも用意していますので、ぜひ試してみてくださいね。
POINT この記事のポイント
・キッチンや洗面所の床がぶよぶよになったり、へこんだりした場合の対処法は、①床板の重ね張り(9千円〜1万円/㎡)②床板の張替床え(1.2〜1.5万円/㎡)③床下の改修工事(10〜30万円)ーの3つ
・柔らかくなった床の範囲特定には、自治体の耐震診断補助金制度を活用するという裏技がある
・床のぶよぶよ、ふにゃふにゃ、ボコボコ修理費用の相場は約3~15万円
・床のぶよぶよ再発防止には、3つの湿気対策
・床が抜けそうな場合の応急処置は、患部の上に大きめのベニヤ板
・戸建て住宅やマンションの床の修理リフォームを成功させるには、①最低3社との相見積もり②業者の技量や質の見極めーが肝心
目次 [ 非表示 ]
床下の構造はどうなっている?
台所や洗面所、トイレなど、水回りの床がぶよぶよになった場合の対処法をお伝えする前に、床ぶよぶよの対処法の理解を助ける「床下構造」の説明を行います。上の図をご覧ください。
床板の下には、1辺約6cmの角材「根太(ねだ)」が約30cm間隔で平行に組まれ、その下には根太とは直角方向に1辺約10cmの角材「大引(おおびき)」が約90cm間隔で平行に並んでいます。そして大引の下には、それを支えるように1辺約10cmの短い角材「床束(ゆかづか)」が立ち、その足元には1辺約20cmのキャップ「束石(つかいし)」がはまっているのです
「床がぶよぶよ」の対処法は3つ
もう分かりましたか?床がぶよぶよしている原因は、床板か床下の基礎部分(根太、大引、床束、束石)の劣化・腐食。それらを改善するリフォームの種類は①床板の重ね張り(上張り)②床板の張替え③床下の改修工事ーの3つです。
①床板の重ね張り(9千円〜1万円/㎡)
出典:家仲間コム施工事例|横浜ホームサービス
床がぶよぶよになった場合の対処法1つ目は、「床板の重ね張り(上張り)」。古い床板の上に新しい床板を重ねて貼る修繕方法です。
床板の耐用年数は約10~20年といわれていますが、ぶよぶよになった床板が使用開始から10年経っておらず、劣化が表面的である場合にのみ有効な手法となります。古い床板を剥がしたり、廃棄処分したりする手間や費用が不要なため、ぶよぶよの修繕が最も安く済むというのが嬉しいポイント。
ただし、床の高さが重ね張りする床板の厚さ(1.5〜15mm)分だけかさ上げされるため、ドアの開閉や他の部屋との段差に支障は出ないか、注意が必要です。
床板の重ね張りの費用相場は約9千円〜1万円/㎡、施工日数は1日です。
②床板の張替え(1.2〜1.5万円/㎡)
出典:家仲間コム施工事例|総合リフォーム ハウスソリューションパートナー
床がぶよぶよになった場合の対処法2つ目は、「床板の張替え」。古い床板を剥がして新しい床板に取り替える修繕方法です。
ぶよぶよの度合いは重症ではあるが、劣化が床下の基礎部分にまでは及んでいない場合に有効な手法となります。
床張替えの最大のメリットは、古い床板を剥がした際、床下の基礎部分の状態まで確認できるところ。万が一、劣化が床下の基礎部分に及んでいた場合でも、家全体の耐震強度の衰えを早期発見し、対策することができるでしょう。
床板の張替え工事の費用相場は約1.2〜1.5万円/㎡、施工日数は1〜2日です。
③床下の改修工事(10〜30万円)
出典:家仲間コム施工事例|株式会社 FASTconstructio
床がぶよぶよになった場合の対処法3つ目は、「床下の改修工事」。床下を構成する「根太」「大引」「床束」「束石」などの部材を補修したり、新品に取替えたりする修繕方法です。
残念ながら、床の劣化度合いが最も深刻だった場合に取られる手法で、大抵は床板の張替え作業も伴います。床下の基礎部分が傷んでいた原因がシロアリ被害だった場合は、シロアリ駆除も必要になるでしょう。
床下の改修工事の費用相場は約10〜30万円、施工日数は1週間~1ヶ月。シロアリ駆除の費用相場は約1000〜2000円/㎡です
耐震診断の補助金活用という裏技も
出典:耐震診断でチェックするポイント!|木耐協
床がぶよぶよになった場合の3つ対処法のうち、どれを選択すべきかを正確に判断するには、床下の状態確認が必要です。ただ、床下の状態確認には、床板を剥がしてプロの診断士が潜り込む必要があるなど、コストがかかるのが難点といえます。
ところが、その難点。打破する裏技が1つあります。それは、床下点検が組み込まれた「耐震診断」を自治体の補助金制度を活用して受診するというもの。
耐震診断補助金制度は、全国の殆どの自治体で実施されています。条件は自治体にもよりますが、数万円から数百万円の補助を受けられるケースもあるとか。ぜひ一度、お住いの自治体に問い合わせてみることをおすすめします。
床のぶよぶよ修理の費用相場料金表
水回りの床が腐って、ぶよぶよになった場合の修理費用の相場は、約3~15万円。各種相場を表にまとめると次のようになります。
修理法 | 費用相場 | 施工日数 |
床板の重ね張り | 9千円〜1万円/㎡ | 1日 |
床板の張替床え | 1.2〜1.5万円/㎡ | 1日 |
床下の改修工事 | 10〜30万円 | 1週間~1ヶ月 |
床下のシロアリ駆除 | 約1000〜2000円/㎡ | 1日 |
地盤改良工事 | 40~200万円 | 数日 |
※現場の状態や業者により変わります。別途、出張費、交通費などの諸経費がかかることもあります。
関連記事:【床が抜けそう!原因は?】腐った床の修理方法、費用 、業者選び完全ガイド
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床のぶよぶよ再発防止には湿気対策
床がぶよぶよになった場合の対処法が分かったところで、再発防止策について考えてみましょう。床がぶよぶよに劣化・腐食する最大の要因は、何でしょうか?答えは「湿気」です。
水回りのように、もともと湿気がたまりやすい環境であったり、配管からの水漏れだったりと湿気の種類はさまざまですが、いかに床下から湿気を取り除けるかが、ぶよぶよの再発防止の要となります。湿気は、床や床下の基礎部分の劣化や腐食だけでなく、シロアリの繁殖をも引き起こすからです。
では、どうすれば、床下の湿気は取り除けるのか。対策は、主に次の3つです。
対策①部屋の風通しを良くする
床のぶよぶよ再発防止のための湿気対策1つ目は、部屋の風通しを良くするです。浴室や洗面所などの水回りは特に、湿気がこもりやすい場所。窓やドアを開けて風通しを良くするか、逆にドアや窓を閉めきって換気扇を回すことを定期的に繰り返すと、効果的にお部屋を乾燥することができます。
対策②水漏れは早めに特定、改善
床下の湿気対策2つ目は、水漏れの早期特定、改善です。見えない位置で、配管から水漏れなとが起きていた場合、気づくのはなかなかの至難の業ですが、「床のぶよぶよ」はある意味、格好のサイン。異変を感じたら、すぐにチェックして、原因の特定、修理を急ぎましょう。病気と同じで、早期発見と早めの対処が、手遅れを防ぎます。
対策③床下に換気扇・防湿シート設置
出典左:床下用換気扇|三菱電機
出典右:強力防湿シート スーパーグレード品|株式会社DIY STYLE
床下の湿気対策3つ目は、床下に換気扇や防湿シートを設置するです。床板の張替えや床下の基礎部分改修工事などの機会に一緒に検討しましょう。
床のぶよぶよ修理はどこに頼む?
床のぶよぶよ修理の依頼先は、主にリフォーム業者です。
一口にリフォーム業者といっても、営業形態や専門分野は様々。建築士やインテリアコーディネーター、大工など、建築のプロを一通り揃えた「ハウスメーカー」のほか、主に大工で構成する「工務店」、床リフォームの専門店などがあります。
中でも、工務店や床リフォームの専門店は、最も実績や知識が豊富。料金も安い傾向にあります。
「ハウスメーカー」も、床のぶよぶよ修理以外のリフォームとセットで任せると、割引が効く確率が大!この機会に、キッチンや洗面台、トイレ、壁紙クロスの張替えなども一緒に検討してはいかがでしょうか?
弊社「家仲間コム」には、上記のようなさまざまなリフォームの匠が登録しています。このページのオレンジのボタンから、相談内容を書き込むと、お近くの業者さん複数者から仮見積もりが届きます。この時点の相談と相見積もりは匿名でOK、料金は無料です。
見積もりから工事までの流れ
最適な工事内容を適正価格で発注するためには、相見積もりは最低3社と行いましょう。
サイト内には、各業者の情報ページが掲載されていますから、保有資格や施工事例、過去の金額、口コミ評価をチェック。家仲間コムHP内でのメッセージによるやり取り・交渉の上、発注業者を絞ってください。
家仲間コムでは、口コミ評価が低い業者は強制退会となる仕組みとなっていますので、安心してご利用ください。万が一、業者さんが工事でお客様のお家に損害を与えてしまった場合は、最高1000万円までサイト側が補償致します※。おかげさまで、サービス開始から約17年間で、累計利用者数は26万人以上、累計見積もり件数は32万件以上を数えています。
発注業者が決まったら、業者が正確な見積もりを作るために、ご自宅を訪問しますので、内容に納得できればサインします。工事が複雑な内容となる場合、実施は当日ではなく後日となるケースもあります。
※補償には条件があります。
「家仲間コム」での施工事例
①トイレ床、壁張替え8万円
施工業者 | 有限会社K-CRAFT |
場所 | 神奈川県 三浦郡葉山町 |
建物のタイプ | 木造二階建て |
築年数 | 約30年 |
施工箇所 | 2Fトイレ |
価格 | 80000円 |
施工期間 | 1日 |
②台所の床沈み解消10万円
施工業者 | インテリア工房 照(てらす) |
場所 | 福岡県 北九州市小倉北区 |
建物のタイプ | 木造二階建て |
築年数 | 40年以上 |
施工箇所 | キッチン床 |
価格 | 10万以下 |
施工期間 | 1日 |
家仲間コムの価格相場は0.1~5万円
家仲間コムで、床のリフォームをを依頼された方がお支払いになった金額の統計結果をお伝えしておきます。最多の価格帯、つまり費用相場は約0.1~5万円でした!
関連記事:床リフォームの価格・費用相場
床のぶよぶよ修理は自分でできる?
お得!安心!床の修理成功のポイント
床の修理リフォームは、それなりに費用がかかるだけに、必ずや成功させましょう。成功のポイントは5つです。
①最低3社の業者と相見積もり
リフォームの優良業者とのお得な取り引きには、最低3社との相見積もりが大切です。実際の相場感や必要な費用の全体像を把握でき、有利な交渉の材料ともなります。
見積もりをとる際は工事費の内訳だけでなく、「出張費」「見積費」「早朝・深夜・休日割増料」「キャンセル料」「交通費・高速代・ガソリン代・駐車場代」などのオプション料金も必ずチェックしましょう。
見積書に「記載なし」や詳細を記さない「諸経費」「一式」などの表記がある場合は、内訳を確認。不明点は全て潰しておくことが肝心です。
弊社「家仲間コム」では、このページ内にあるオレンジのボタンをクリックして相談内容を書き込むと、お近くの業者さん複数社から、仮見積もりが届きます。この時点の相談と相見積もりは匿名でOK、料金は無料です。
なお、公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」には、見積書・図面などを郵送またはFAXで送付すると、相談員が無料でチェックの上、助言してくれるサービスがあります。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
②業者の技量・質を見極める
床の修理リフォームは、専門性の高い工事だけに業者の技量を見極めて発注しましょう。チェックポイントは以下の7点です。
【リフォーム業者選びのチェックポイント】
①保有資格
②施工実績
③口コミ評価
④費用設定は明瞭か
⑤客側の予算や希望をヒアリングした上で最適な工事を提案してくれているか
⑥工事内容やメリットやデメリットについて、分かりやすい説明をしてくれるか
⑦アフターフォローは万全か
③賃貸の場合は貸主に相談
床の修理を希望する家がマンションやアパートなど賃貸物件の場合は工事前に、家主・管理会社に相談しておくことをおすすめします。
賃貸物件は、あくまで家主の所有物です。勝手な改造行為は、退去時の原状回復費用の請求につながる恐れがあります。
一方、もし希望する工事が「物件全体の魅力アップに必要だ」と貸主側が判断した場合は、家主負担でのリフォームが実現する可能性もあり得ます。
④腐った床の応急処置にはベニヤ板
床のぶよぶよ度合いが重い場合は、まさに床が抜けてしまう前兆!早急に、業者さんに修理の相談をしましょう。
工事が行われるまでの応急処置として、業者さんがおすすめする方法は、大きめのベニヤ板を患部にかぶせておくというもの。ベニヤ板の上には、つまづき防止のために、上からカーペットなどをかぶせておいてください。
床のぶよぶよ修理に関するよくある質問
Q. アパートの床が抜けた場合、大家に責任はありますか?
A. 大家さんが負うべき責任には「修繕義務」と「土地工作物責任」があります。
修繕義務とは賃貸借契約の基本とされ「家賃を受け取る代わりに適切に使用できる状態の物件の提供」「入居者が借家を使用するにあたって必要な修繕、生活に支障が出るレベルの不具合や欠陥がある場合の修繕」が大家さんの義務とされています。
また土地工作物責任とは、民法第717条1項で定められているもので、借家が適切に設置・管理されていないことによって生じた損害のうち、入居者や物件の管理会社に過失がない場合の損害は、大家さんに損害賠償責任があるというもの。
実際に、過去の裁判では、大家さんが借家の修繕義務を怠った結果生じた火災や雨漏り、倒壊などにより、入居者らに被害が及ぼされた事案について、大家さんの賠償責任が認められています。
まとめ
今回は、床がぶよぶよになった場合の対策について、①対処法は「床板の重ね張り」「床板の張替床え」「床下の改修工事」の3つであること②修理費用の相場は約3~15万円であること③床のぶよぶよの範囲特定には、自治体による耐震診断の補助金制度を活用するという裏技があることーなどについて解説しました。
床修理の主な依頼先はリフォーム業者です。業者を選ぶ際には最低3社と相見積もりを行い、過去の口コミや実績も考慮してベストな選択を叶えましょう。修理を検討しているのが賃貸の場合は貸主への相談もお忘れなく!
それでは、お得で安全な満足いくお取引が実現しますように。心からお祈り致しております!
床修理の相見積もりをしてみよう!
床修理をご検討の方は、まず見積もりを依頼しましょう。でも、床修理に対応している業者さんを探すのは意外と大変です。リフォーム一括見積もりの家仲間コムでは、希望する工事の内容を書き込むだけで、地域の業者さんから見積もりや提案がとどきます。
匿名で利用できるので、後にしつこく営業される心配もありません。利用は無料なので、お気軽にご利用ください。
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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
編集長
田中 敦子 (たなか あつこ)
九州大学工学部卒業後、西日本新聞社に入社。記者として22年間、政治、経済、司法、軍事、文化、教育など、あらゆる分野の取材に従事する。旅と建築、インテリアが好きで、退社後は世界一周旅行に挑戦。アジア、欧米、中東、アフリカ各国の内装自慢のホテルや「サグラダファミリア」「トプカプ宮殿」などの一級建築物を取材し、撮影動画をYouTubeで2年間配信した。母親は宅地建物取引士、元インテリアコーディネーター。
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