ゲーム環境が整った部屋づくり|必要な6つのポイントとは?

ゲーム環境が整った部屋づくり|必要な6つのポイントとは?

現代における家庭内ゲームの市場規模は約4,400億円にまで到達しており、快適にゲームを楽しむために、部屋にゲーム環境を整えたいという方も増えています。ゲーム環境は見た目のカッコよさやおしゃれさを重視しがちですが、実は電化製品であるゲーム機器を扱うためには、見た目よりも先に整えておかなければいけない重要なポイントがあります。今回はゲーム環境を整えるためにお部屋に必要な6つのポイントについて解説します。まずはこの記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・ゲーム環境にあると便利な機器や設備は6つ
・コンセントを増設するときには電気工事業者に依頼する必要がある
・ゲーム環境が整った部屋を作るポイントは6つ

ゲーム環境に必要なもの

ゲーム機器に最低限あると便利な設備・機器

ゲームといってもゲーム機が一台あれば十分満足な方から、本格的なモニターやスピーカー・コントローラーなどフル装備で整えたい方までいらっしゃいますよね。さらには、ライティングにまでこだわって、まるでゲームの中にいるような環境を作り上げたい方もいらっしゃるでしょう。

ゲーム環境はこだわればこだわるほど費用もかかりますし、広いスペースが必要になりますので、ゲームがしやすい部屋を作る前にどのようなゲーム環境を整えたいかを先にシミュレーションしてみましょう。一般的に、ゲーム環境にあると便利な設備や機器は上記の通りです。

パソコンモニターやゲーム機器についてはスペック等が幅広いため割愛します。家仲間コムではゲーム環境の整った部屋を作るための住宅設備について重点的にご紹介します。

ゲーム環境が整った部屋を作るポイント

ゲーム環境が整った部屋を作るポイント

ゲーム環境が整った部屋を作るポイントは上記の6点です。では順番に詳しくみていきましょう。

1. デスク

デスクデスク(※画像はイメージです。)

パソコンのモニターなどを使用して大画面でゲームを楽しみたい方にデスクは必要です。

1-1. デスクの高さ

デスク選びで重要なのは「高さ」です。ゲームは長時間することが多いので、デスクの位置が低いと前かがみの姿勢になり、首や腰を痛めます。できるだけ真正面を向いてゲームができる高さのデスクを選びましょう。

ローテーブルやローデスクでは床に座ることになります。それよりもパソコンデスクのように高さがあって椅子に座るタイプのほうが、体への負担も軽減でき、使い勝手が良くなります。のちほどご紹介するゲーミングチェアでも高さを調節することはできます。

監修者コメント
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デスクの幅と奥行きは重要な要素

モニターの枚数が増えるほどゲームへの没入感は増しますが、同時にスペースをより多く使うことに。モニター2枚ならデスク幅120cmでも問題なく置けますが、モニターを3枚置く場合はデスク幅180cmは欲しいところ。また、モニターを長時間見る際は最低でも40cm以上離れた方が目の疲労を軽減するといわれているため、デスクの奥行きは60cm以上のものを選べば問題ないでしょう。
ただし、狭いスペースに幅180cm×奥行60cmのデスクを置くとなかなかの圧迫感。ゲーム部屋の広さも考慮しつつ、快適にゲームを楽しむことのできる距離感が実現するデスクを選びましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

1-2. デスクの大きさ

どの程度のゲーム環境を整えたいかによってデスクの大きさが変わってきますが、基本的には幅約100cm×奥行き50cm以上の大きさがあると、使い勝手が良いです。パソコンモニターを複数台置きたい場合には、より大きな幅約120cm×奥行き約70cm程度の広さが欲しいところです。パソコンモニターの台数、キーボードやコントローラーを使うかどうかなどによって、広さに余裕のあるデスクを選びましょう。

2. ゲーミングチェア

長時間ゲームをする方にとって、いかに体への負担を軽減するかは大切です。テレワークなどでも同じですが、長時間座りっぱなしでいると足腰に負担がかかるのでチェア選びは重要です。

ゲーミングチェアにも種類があり、1万円台から10万円以上する商品までさまざまですので、実際に売り場で座り心地やアームの有無なども確かめて購入するのがおすすめです。しかし、高機能なゲーミングチェアを購入したとしても、長時間座りっぱなしは体に良くありません。適度に休憩をとり、ストレッチをしたり、歩いたりするなどの運動も忘れないようにしてくださいね。

3. コンセント

メディアコンセントメディアコンセント(※画像はイメージです。)

ゲーム環境を整える上で忘れてはいけないのが「コンセント」の数と位置です。ゲーム機器はもれなく電源を必要としますので、コンセントが思いのほか必要になります。部屋にコンセントを増設する際の費用目安は2.4万円~程度です。コンセントの増設は電気工事士の資格を持った専門業者でないと施工できませんので、ご自身でのDIYは絶対にやめてください。感電の恐れがあり、大変危険です。

3-1. コンセントはいくつまで増設できる?

ゲーム機器はコンセントを多く必要としますので、コンセントの増設をしておくほうが安心ですが、一部屋にコンセントを増設できる数は3ヶ所までです。厳密にはコンセントの増設に上限が設けられているわけではなく、その住宅内で決められた電気容量までであれば増設することができます。家庭内で使用する電化製品は多く、実際には一部屋あたりのコンセント数は3つ程度までになる場合が多いということです。

3-2. 消費電力を知っておく

PS4 PRO|SONY出典:PS4 PRO|SONY

部屋に2口コンセントが3つあるとして電源は6ヶ所からとれる計算になりますが、ゲーム環境を整える場合は6ヶ所ではとても足りません。その場合は複数口のある電源タップで対応しますが、ここで各ゲーム機器や周辺機器の消費電力を知っておく必要が出てきます。なぜならゲーム機器やゲーミングPCは意外と消費電力が大きく、消費電力の大きい機器の電源をタコ足配線でとってしまうと危険だからです。

参考記事:コンセント増設工事を考える|タコ足配線がおすすめの家庭とは

下記は一般的にゲームで使われることが多いゲーム機器や他の家電の消費電力を一覧にしたものです。

ゲーム機器や家電消費電力目安
Xbox約200w~
PS4約165w~
Nintendo Switch約16w~
Wii約18w~
ゲーミングPC約220~280W
デスクトップパソコン約120W~
32型液晶テレビ約100~150w

最新機種になるほど省エネ設計になっているため、消費電力も少なくなっています。家庭用コンセントは一つあたり(2口の合計)約1,500wが上限です。電源タップにも最大のワット(w)数が表示されていますので、同時使用する機器の最大消費電力を把握しておくことは大切です。

消費電力の大きなゲーム機器と掃除機の同時使用は、コンセントの容量を超えることが多いため注意が必要です。電気容量を超えてブレーカーがたびたび落ちたり、タコ足配線をしていたりすると火災の原因になりますので、無理な使い方はしないようにしましょう。

4. 遮光対策

ゲーム環境を整える上で、窓がある部屋であれば遮光対策をしておくと画面が見やすくなります。窓には遮光効果のあるウィンドウトリートメントを取り付けておきましょう。

5. 防音対策

ゲームの世界で臨場感を味わうために、大音量で楽しみたいゲームもありますよね。一般的な住宅では防音対策をされていることがほとんどありませんので、ご自身で防音対策をする必要があります。

特に住宅密集地や集合住宅では騒音問題になり、ご近所トラブルの元ですのできっちり防音対策をしておきましょう。家庭でできる防音対策は完璧ではありませんので、ヘッドフォンも併用しておくほうが安心です。

監修者コメント
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マンションのエアコン工事は要注意

マンションの場合は管理規約で外壁への穴あけを禁止されている場合が多いので、エアコン増設工事を行いたい場合は要注意。必ず業者へ相談する前に管理会社やオーナーに確認しましょう。仮に外壁への穴あけを許可されている場合でも、外壁のどの位置になら穴を開けても問題ないのかなど慎重に調査する必要があるので、希望通りの位置にエアコンが設置できない可能性があることも頭の片隅に置いておきましょう。 戸建て住宅の場合でも、穴を開けられる位置にはある程度の制限があります。また、穴を開けた後の処理などもしっかりしないと壁を傷めることに。最後までしっかり施工してくれる、信頼できる業者を探しましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

6. エアコン設備

ゲーム機器やパソコン機器など、電化製品は熱を発します。ゲームをしていなくてもパソコン作業をしているだけで夏は汗だくになります。機器が増えるほど部屋が暑くなりますので、ゲーム環境を整えるためには部屋にエアコンがあると快適です。このエアコンは外壁に穴を開けて後付けで設置をすることができます。エアコン本体価格を含めて10万円~15万円程度が費用目安です。

ゲーム環境が整った部屋でゲームを楽しもう!

ゲーム環境を整えると、ゲームがより楽しめるようになります。コンセントの増設やエアコン設備は、電気工事士の資格を持った専門業者でないと施工できませんので、必ず業者さんに依頼してください。特にコンセントは必ずたくさん必要になりますので、増設しておくとゲーム環境が一気に整います!

コンセント増設やエアコン設置を電気工事業者に依頼するには?

コンセント増設やエアコン設置を電気工事業者に依頼するには、一括見積りが便利です。工事の際に、消費電力について詳しく聞いておくと、正しく安全なコンセントの使い方ができて安心です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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