コンセント増設工事にはいくらかかる|工事の種類と価格相場

コンセント増設工事にはいくらかかる|工事の種類と価格相場

新築の時は満足していても、長年住み続けることで不便に思うことは多くあります。その中でも、コンセントの数が少なくて、増設を考える方は少なくはありません。ここでは、コンセントの増設工事について、その費用の価格相場や実際に行われることが多い工事の種類についてご紹介していきます。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・延長コードに頼って家具などの裏のコンセントをそのまま使っていると、コンセントの中にほこりがたまってしまい、火災などの事故にもつながりやすくなるため、不便だと感じたらぜひコンセントの増設を計画するのがおすすめ
コンセントの増設工事の種類は、大きく分けて「コンセントを新しく設置する工事」と「コンセントの差込口を増やす工事」の2種類
・コンセント増設工事にかかる費用は、1万円~2万円が相場

コンセントのトラブルはいろいろ!

コンセントの数が足りなくなっても、あまり不便に思わない方々もいらっしゃいます。今は、タコ足や延長コードな様々な商品も開発されていて、コンセントをわざわざ増設しなくても事足りることも多いからです。

しかし、タコ足や延長コードも万能ではなく、使い続けることで劣化していきますし、汚れていきます。また、延長コードに頼って家具などの裏のコンセントをそのまま使っていると、コンセントの中にほこりがたまってしまい、火災などの事故にもつながりやすくなります。

またタコ足はブレーカーが落ちる原因にもなりやすいですし、延長コードはどうしても見栄えがあまりよくありません。

このようなコンセントのトラブルを防ぐためにも、不便だと感じたらぜひコンセントの増設を計画してみてください。また、壁など、家の中で他の場所をリフォームする際に、一緒にコンセント増設もしてしまう方も多くいらっしゃいます。

コンセントの増設工事の種類は大きく分けて2種類!

それでは実際にコンセントの増設工事の内容についてご紹介していきましょう。コンセントの増設工事は、大きく分けて2種類に分けることができます。

コンセントを新しく設置する工事

まずは、コンセントの増設工事の中でも多くみられる工事として、新しくコンセントを設置することについてみていきましょう。例えばエアコンやIHクッキングヒーターなどを新しく設置するために、コンセントを増設する場合などは既存のものでは対応できないので、専用回路を置くことが必要となります。

これらは共通して1,000ワット以上の高容量の電力が必要なもので、他にもトイレのウォシュレットや乾燥機などはこういった専用回路が必要となります。この場合、ブレーカーにも調整が必要になることが多く、空きスペースがない場合は新たに取り付ける必要があります。また、専用回路を設置する場合は、分電盤から専用のコードを引いてくることで設置が可能となります。

分電盤から専用のコードを引いてコンセントを増設する場合は、費用が比較的高額になります。大体1~2時間の工事で、費用の価格相場は1.5~3万円となっています。費用は比較的高額ですが、分電盤からコードを引いてくることで、電力はアップするため家電を選ばずにコンセントを使用できます。

しかし、先ほどもご紹介しましたが分電盤に空きスペースがない場合は新しく容量がある分電盤を取り付ける必要があります。その際は、また別の電気工事が必要となりますので、さらに費用がかさんでしまいます。したがって、新築の家を建てる場合はできるだけその後のことを考えて分電盤の容量やコンセントの数を計画することをおすすめします。

一方、新しくコンセントを設置する際にもう少し安価で済む場合もあります。それが、既存のコンセントを分岐させる工事方法です。この場合、1万円前後が工事にかかる費用の価格相場となっており、分電盤も基本的に影響がないため追加の工事も必要がないことがほとんどです。

しかし、既存のコンセントを分岐させる場合、肝心の電力は変動しないので、大容量の家電などは使用できません。大容量の家電などを使用したい場合は、やはり先ほどの専用のコードを設置するような工事が必要となるのです。

コンセントの差込口を増やす工事

続いて、コンセントの差込口を増やす工事についてご紹介していきましょう、コンセントの差込口を増やすためには、既存のコンセントを分岐させることが多くみられます。この工事は比較的安価で済むもので、1万円以下が価格相場となっていますが、一方で電力のアップは望めないなどのデメリットもあります。

既存のコンセントを分岐させて、新たに増設するということは、肝心の電力はあまり変わっていないため、大容量の家電なども使用できないことが多いです。また、差込口を増やしても、コンセント自体の場所は移せないため不便に思うこともあるかもしれません。

他にもある!?コンセント増設工事について

コンセントの新規設置や差込口の増設のほかにも、コンセントの増設工事においてみられる事例はあります。例えばコンセントのボルト数を変更したいといった希望もありますし、コンセントの配線を隠したいといった内容のものもあります。コンセントの増設工事と一概に言っても、いろいろなのです。

監修者コメント
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壁紙を貼り替える時は、同時にコンセント計画も見直そう

コンセントを新たに追加するためには、電気の配線をしなければなりません。通常は壁や天井の内部に配線されていますが、リフォームではコストを抑えるため、壁や天井を剥がさずに露出して配線することも多いです。 配線を内部にスッキリ隠すには、壁紙なども貼り替える必要があります。ということは、壁紙を貼り替える時に合わせてコンセントやスイッチなどの電気計画も一緒に考えれば、無駄なく全体を美しく仕上げることができるということですね。 関連する工事はまとめて行うのが、リフォームのコツです。ついでにやる工事は他にないか?いろいろ考えてみるのも楽しいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

コンセント増設工事にかかる費用の価格相場について

それでは最後に、コンセントの増設工事にかかる費用の価格相場についてご紹介していきましょう。コンセントの増設工事は、設置したいコンセントの場所や配線などによって価格は変動していきますが、価格相場は大体1万円~2万円といえます。中でもコンセントを新しく設置する場合の増設工事は費用が高額になることが多く、状況によっては3万円ほどの費用がかかることもあります。

また、マンションにお住まいでコンセントを増設する場合は、できる場合とできない場合があります。コンセントを設置できても、配線やボックスが出たままになることもありますし、それを収めようとすると内装工事も必要になってくるため、実は費用がかかることも多いです。したがって、マンションでコンセントを増設したい場合は事前に業者の方に見てもらうことをお勧めします。

まとめ

いかがでしたか?家の中でも、今やコンセントが欠かせなくなってきましたので、増設を希望する声も多くあります。しかし、状況によってはコンセントの増設も費用がかさむこともありますので、まずは信頼のおける業者の方に見積もりを依頼してみることをお勧めします。ぜひ参考にしてみてください。

監修者コメント
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コンセントは設置高さで使い勝手が変わる

コンセントの高さは、一般的には床から25cm程度の位置に設置されています。これは床置きの電化製品を想定した髙さですが、抜き差しの作業には低くてちょっと使いづらいですね。 でも、リフォームなら好きな位置に設定することができます。掃除機のように立ち姿勢で抜き差しを頻繁に行うなら高さ1m程度、また机やカウンターの上で使う充電機器用の電源なら机+2cm程度、といった具合に、用途に合わせてピンポイントで高さを設定できると使い勝手がぐっと良くなります。 ぜひコンセントの高さ、じっくり考えてみてください。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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