コンセントの位置はどこがベスト|部屋別に見る最適なコンセント位置とは

 コンセントの位置はどこがベスト|部屋別に見る最適なコンセント位置とは

住宅のコンセントは住み始めてから「足りない!」と思うことも多く、コンセントは多く造っておいた方が良い住宅設備です。ではコンセントを設置する際に、どのような位置に設置すれば良いのでしょうか。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・コンセントの設置位置としておすすめなのは、「玄関・廊下」「リビング」「キッチン・ダイニング」「寝室」「水まわり」など
・タコ足配線は、火災のリスクが高まるため、タコ足配線しなければならないほど電化製品が増えた場合は、コンセントの増設をするのがおすすめ
・コンセントを増設する場合にかかる費用は、おおよそ0.5万円~1万円

コンセントの位置はどこがいい?

 コンセントの設置が多い場所

コンセントはご自宅の電力の範囲内でできるだけ多く造っておくほうが良い設備なのですが、実際には最低限しか設置していない方も多く、住み始めて後悔することが多い設備の上位に入ります。コンセントの多さももちろん便利さに影響するのですが、実は使い勝手に重要なのはコンセントの位置です。

コンセントを設置する部屋別、家族構成別におすすめのコンセントの位置を見ていきましょう。

1. 玄関・廊下

 玄関と廊下 玄関と廊下(※画像はイメージです)

玄関・廊下のコンセントはあっても2ヶ所程度と少ない場合が多いと思いますが、玄関や廊下もコンセントって意外と使います。

・自動お掃除ロボットクリーナーの充電
・電動自転車の充電
・除湿機
・虫取り器
・アロマディフューザー

など

現代はあらゆる電化製品が販売されているので、コンセントを使うシーンが年々増えていますね。玄関や廊下におすすめのコンセントの位置と、使い勝手が良くなる家電の一覧は下記です。

コンセントの位置 使える家電
・自動お掃除ロボットクリーナーの充電
・電気自転車の充電
・フットライト
床から約20cm上 ・有線コードの掃除機使用
腰高またはもう少し上 ・電気虫取り器
・アロマディフューザー
・スタンドライト
・デジタルフォト

玄関では腰高程度の収納家具や棚を設置して、鍵を置く場所にしたり玄関のインテリアとしてディフューザーを設置したりすることもありますので、できれば腰高かもう少し上にコンセントを造っておくと便利です。

腰高より高い位置にコンセントを設置することで、インテリアにもなるディフューザーやデジタルフォトなどを飾る棚としても活用できます。コンセントが見えにくくなって見た目にもスッキリ!小さなお子様が触ると心配になる電化製品も、腰高より上にあれば安心ですよ!

2. リビング

リビングでは、コンセントを使う電化製品が多いですよね。家の中でも、最も多くコンセントを設置しておいた方が良い場所ではないでしょうか。リビングにおすすめのコンセントの位置と、使い勝手が良くなる家電の一覧は下記です。

コンセントの位置 使える家電
・自動お掃除ロボットクリーナーの充電
・ゲームや音楽機器
・パソコン関係
・フロアスタンドなどの照明
床から約20cm上 ・有線コードの掃除機
腰高またはもう少し上 ・電気虫取り器
・アロマディフューザー
・スタンドライト
・デジタルフォト

2-1. タコ足配線は危険!コンセント増設を!

家族が集まるリビングでは、テレビやゲーム・オーディオ機器などの電化製品が増えますので、コンセントが足りないことでタコ足配線の元にもなりやすい場所です。タコ足配線は火災のリスクが高まりますので、タコ足配線しなければいけないほどの電化製品が増えた場合はコンセントの増設をされることを強くおすすめします。

関連記事:コンセント増設工事/危険なコンセントの使い方をしていませんか?

コンセントを増設する費用はおおよそ0.5万円~1万円です。

2-2. ウォールシェルフを設置するならコンセントも同時施工

リビングには家族との思い出の写真を飾ったり、インテリアとしてポスターや絵画などを飾る機会もあると思いますが、そんな時に壁面を有効活用する方法としてウォールシェルフがあります。ウォールシェルフはだいたい目線の高さ辺りに設置することが多いですが、その際例えばデジタルフォトフレームなどを置くと、床面に近いコンセントからコードを伸ばすことになり、見た目がイマイチ。

コンセントの位置は一般的には床面に近い場所に設置することが多いのですが、壁面のどこにでも設置が可能ですので、ウォールシェルフを造る予定がある場合は事前に高い位置にコンセントを設置しておくと見た目がスッキリしますよ。

関連記事:リビングの飾り棚でおしゃれなインテリアを叶えよう!飾り棚の種類や施工事例

3. キッチン・ダイニング

 キッチンとダイニング キッチンとダイニング(※画像はイメージです)

キッチンやダイニングは消費電力の大きな電化製品を使うことが多いのでコンセントを多く造っておくだけではなく、消費電力が大きな電化製品の場合は専用のコンセントを増設しておきましょう。消費電力の大きな家電といえば、例えばホットプレート。

ダイニングでホットプレートを使ってお食事を楽しむ方も多いと思いますが、ホットプレートは消費電力が大きいため、他の電化製品と同じコンセントを使うとブレーカーが落ちてしまうので別で造っておくほうが安心です。

コンセントが別であっても、ブレーカーが同じであれば同時に使用することでブレーカーが落ちてしまいますので、ブレーカーを分けて造ってもらいましょう。例えば、冷蔵庫やビルトイン食器洗浄乾燥機・エアコンなどは消費電力が大きいため個別のブレーカーが設定されています。

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4. 寝室

寝室のコンセントはあまり多く設置しなくても良いと思われますが、意外とコンセントが必要な電化製品を使います。寝室におすすめのコンセントの位置と、使い勝手が良くなる家電の一覧は下記です。

コンセントの位置 使える家電
・有線コードの掃除機使用
・フットライト
床から約20cm上 ・スマートフォンなどの充電
・スタンドライト
・スピーカーやテレビなど音響機器

高齢者の寝室では、夜中にトイレなどで移動する際に足元がよく見えるようフットライトを設置しておくと安心です。ベッドの足元付近の壁や出入口ドア付近にフットライトを設置できるようコンセントがあると便利です。

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5. 水まわり

水回りは、トイレ・洗面所が主な設置場所になります。浴室内のコンセントは水濡れによる感電リスクが高いため設置することはほぼありません。

5-1. トイレ

トイレのコンセントは、主に温水洗浄便座用の専用コンセントと、もう一つコンセントがあるとコンセントに差し込むタイプの消臭剤などを使うこともできて便利です。高さは床面に近い位置が一般的ですが、トイレ内は狭いので床から約20cmほど上の位置に設置すると手が届きやすくて使い勝手が良くなります。

5-2. 洗面所

洗面所のコンセントは、掃除機用に床面に1ヶ所、あとは洗面台と洗濯機置き場付近の腰高より少し上にいくつか設置しておくと、生活家電を使う際に便利です。水回りに設置する洗濯機などの大型家電用は、必ずアース付きのコンセントで感電防止対策をしておきましょう。

6. ベランダ・屋外

ベランダや屋外ではコンセントの出番はなさそうな気もして設置していない方が意外と多いですが、コンセントがあると便利です。

・高圧洗浄機
・ベランダ照明
・防犯カメラの設置


などを使いたい時にコンセントがないと困ります。あまり床面に近いと激しい雨の際に濡れやすくなりますので、床面より約40cmほど上と、照明や防犯カメラ用であれば壁の上部にも設置しておきましょう。

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ベランダや屋外へ設置するコンセントは、雨に濡れても大丈夫なように必ず防水コンセントにしてくださいね。

お部屋別に最適なコンセント位置まとめ

コンセントはできるだけ多く造っておくほうが便利なのですが、悩むのがコンセント位置です。今回は、お部屋別におすすめのコンセント位置を解説しましたので、新築やコンセント増設の際のご参考になさってください。

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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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