コンセント増設工事を考える|タコ足配線がおすすめの家庭とは

コンセント増設工事を考える|タコ足配線がおすすめの家庭とは

タコ足配線を利用している家庭は多いものです。しかし、危険なコンセントの使い方をしていると思わぬ事故や火災を起こす原因にもなりかねないため注意が必要です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・誤った「タコ足配線」や、「ほこりが溜まっている」「コンセントが破損している」「コードがねじれている」などの状態を放置していると、思わぬ火災を起こしてしまうことがある
タコ足配線を改善するためのコンセント増設工事には、「分電盤から専用コードを引く(工事費用目安:1.6万円~)」「既存のコンセントを分岐させる(工事費用目安:1.2万円~)」「差し込み口を増やす(工事費用目安:5,000円~)」の3つ
コンセント増設工事をするには、「第二種電気工事士」の資格が必要

危険なコンセントの使い方

危険なコンセントの使い方

ご家庭に設置されているコンセントは、多くが2口タイプで、主にコンセントを使うであろう場所に設置されていますよね。ですが実際は、2口では足りないのが現状です。例えば、筆者宅のリビングでは、<テレビ、コンポ、ゲーム機器、スピーカー>などを、テーブルタップで4口に増やして使っています。パソコン周りに至っては、もういくつ増やしているのか分かりません。

家庭で起こる火災の原因として、コンセントが原因である場合も意外と多く、誤った使い方や、危険な状態のまま放置していると、思わぬ火災を起こしてしまうこともあります。

タコ足配線

タコ足配線タコ足配線(※画像はイメージです。)

コンセントが2口で足りない場合は、写真のようにタコ足配線をしてしまいがちですが、電化製品に溢れた現代では、ほとんどのご家庭でタコ足配線をしているのではないでしょうか?このタコ足配線、実は、使用するW数が1500Wを超えると、発火してしまう危険性があるのです。

家庭の壁面コンセント1本の最大は15A(アンペア)=1500W(ワット)まで、という規定があるので、テーブルタップを使ってタコ足配線をする場合は、定格W数と使用する電化製品のW数をしっかり確認して使いましょう。特に、消費電力の多い家電製品を同じテーブルタップで使用することはやめましょう。

●消費電力の多い家電製品
炊飯器、電子レンジ、電気ケトル、ホットプレート、電気ヒーター、ドライヤー、アイロン、掃除機、自動食器洗い機、卓上電磁調理器などは、軽く1000Wを超えます。

コンセントが破損している

破損しているコンセント破損しているコンセント(※画像はイメージです。)

劣化のためひび割れしている、差し込みが緩い、など、コンセント自体が破損していたり異常がある場合は、感電や接触不良でコンセントが加熱し、電気火災の原因となります。早急に新しいものへ交換しましょう。

コンセントのカバー部分はプラスチック製のものが多いため、「コンセントにプラグがささったまま動かしてしまった」「固いものをぶつけてしまった」などでも簡単に割れてしまいます。コンセントの内部はすぐ電極があるため、電気工事士の資格を持った人でないと交換はできません。

ほこりが溜まっている

発火したコンセントほこりが原因で発火したコンセント(※画像はイメージです。)

コンセントは部屋の隅に設置されていることが多く、また、家具や大型家電の後ろにあると掃除が行き届かず、ほこりが溜まっている場合があります。コンセントに差し込んだプラグの隙間にこのほこりが入り、湿気を吸収すると出火します。この現象を「トラッキング現象」と言い、この現象のため火災になったニュースがありましたね。

ほこりが溜まらないようこまめに掃除をし、使わないコンセントは抜いておく、常時使用しているコンセントでも時々抜いて乾いた布で拭くなど、ほこりと湿気が溜まらないように十分注意しましょう。

コードがねじれている

コンセントにつなげたコードをねじれた状態で束ねたり、家具や大型家電の下敷きになっているなどの状態を放置していると、コードの内部が断線し、発熱・発火の原因になります。無理に束ねない、ねじれたものは使わず新しいものと交換する、下敷きにならないように置き場所を考える、など対策をしましょう。

特に、ドライヤーは使用していない時には本体にグルグルとコードを巻き付けて収納している方も多く、断線による事故が多く発生しています。ねじれてしまっている場合は、ドライヤー本体を下にして本体の重みでくるくるとコードが元に戻るようにするか、地道に真っ直ぐに戻すなど、いったん真っ直ぐに直してから、100均でも売っているコードホルダーを使ったり、シュシュやヘアゴムなどで軽く束ねて収納しましょう。

監修者コメント
監修者画像

スイッチやコンセントにも寿命があります!

コンセントは頻繁に使う場所でありながら、その劣化状況についてはあまり意識されない部分でもあります。家が古くなってくれば、目につく設備や内装などはリフォームしようと思いますが、コンセントはそのままということも珍しくありません。しかし、スイッチやコンセントも、築年数の経過とともに、確実に劣化しています。リフォームの際にはこれらも一緒に交換し、不便があれば増設なども検討できるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

ワット数を超えてしまうタコ足配線を改善するには?

タコ足配線を改善する方法

ワット数が超えているのにタコ足配線で使い続けると、大変危険です。コンセントの数が足りていない場合は、コンセント増設工事をご検討ください。タコ足配線を改善するためのコンセント増設工事には、下記の3通りのパターンがあります。

●分電盤から専用コードを引く
分電盤から専用のコードを引いてコンセントを増設した場合は、専用回路のため消費電力の多い家電を使用しても、ブレーカーが落ちる心配はほとんどありません。
・工事費用目安:1.6万円~
・施工時間目安:1~2時間

既存のコンセントを分岐させる
テーブルタップを使用することと原理は同じなので、消費電力の大きい家電を使用する場合は、電力が足りない場合があります。
・工事費用目安:1.2万円~
・施工時間目安:1時間程度

差し込み口を増やす
ほとんどのご家庭のコンセントは2口の場合が多いですが、4口や6口に増やすことができます。テーブルタップを使用することと原理は同じなので、消費電力の大きい家電を使用する場合は、電力が足りない場合があります。
・工事費用目安:5,000円~
・施工時間目安:30分程度

電気工事士の資格が必要です

コンセント増設工事をするには、「第二種電気工事士」の資格が必要です。部品はホームセンターで簡単に手に入りますが、資格のない人がコンセント増設工事を行ってはいけません。

まとめ

今回紹介したように危険なコンセントの使い方をしている人が多かったのではないでしょうか?筆者は、タコ足配線とコードのねじれが当てはまったので、慌てて改善しました・・・危険なコンセントの使い方に心当たりがある方は、火災が起きてしまう前に、早急に改善しましょう!

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集責任者プロフィール
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編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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