窓がカビだらけになる原因はどこにある|カビの予防方法4選
窓がカビだらけになる理由としては結露が考えられますが、結露は放置しておくとまず窓からカビが生え始め、いずれ室内にもカビの胞子が飛んでアレルギー疾患を引き起こします。今回は、窓がカビだらけになる原因やカビが生えないようにする方法などを解説します。この記事のポイントは以下のとおりです。
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窓がカビだらけ!原因はなに?
窓がカビだらけになる原因は、主に結露です。結露は外気温と室温との温度差により発生しますが、できるだけ温度差が起こらないよう住宅設備で対策をすることができます。
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カビだらけの窓の掃除方法
窓がカビだらけといってもガラス部分よりも、主にサッシや窓周辺の壁ではないでしょうか。サッシが木製以外であればカビの除去はわりと簡単です。市販のカビ除去剤をつけて拭き取るだけでほとんどのカビが落とせます。カビ落としが難しいのは、木製サッシやゴムパッキンです。
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1. 木製サッシのカビ掃除
木製サッシは、天然素材ならではのぬくもりがありおしゃれな窓辺を作ってくれますが、結露には十分注意しておかなくてはいけません。結露が発生するとそのうちカビが発生しますが、木製サッシのカビはなかなか落とすのが難しいのです。
カビが少ない初期段階であれば、エタノール消毒で拭き取ればほとんど落とすことが可能ですので、早いうちに対処しておきましょう。カビだらけになってしまった場合は、木材用のカビ取り剤を使用します。カビ取り剤は洗浄力が強力なので、木製サッシを傷めてしまう可能性もあります。
カビだらけになってしまう前に結露対策をしたり、結露は拭き取っておくことを心掛けましょう。
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2. ゴムパッキンのカビ掃除
窓はサッシやガラスとの接続部分にゴムパッキンが使われています。ゴムパッキンはカビが発生すると落とすのが難しいのですが、軽度であれば泡やジェル状の洗剤が流れ落ちないタイプのカビ取り剤を使用して落とすことができます。洗剤をつけたらしばらくそのまま放置してから拭き取りましょう。
それでも落ちないカビはゴムパッキンの内部にまで根が生えていますので、ゴムパッキンの交換をすることをおすすめします。ゴムパッキンの交換にかかる費用は約1.5万円~です。
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窓がカビだらけになるのを防ぐ4つの方法
窓がカビだらけになるのは主に結露が原因ですので、防ぐには上記の方法が考えられます。順番に詳しく見ていきましょう。
1. 樹脂サッシに交換する
窓のサッシは、断熱性が高い順番に樹脂サッシ→樹脂+アルミ複合サッシ→アルミサッシとなっています。現状の窓サッシがアルミサッシの場合、樹脂サッシに交換することで結露しにくくなります。
樹脂サッシは価格が高い点が採用しにくい点ではありますが、長い目で見ると断熱性が高いので毎日の生活が快適になりお得ではないでしょうか。
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2. 二重窓(内窓)を取り付ける
出典:かんたんマドリモ 内窓 プラマードU|YKKap
結露を軽減させる方法として窓の断熱性を高めるのが大切ですが、二重窓(内窓)を取り付けることで断熱性を高められます。結露はどんな家でも起こりえますが、断熱性が高くなると結露の発生が抑えられますのでカビだらけになるのを防ぐことができます。
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3. 結露はすぐに拭き取る
窓がカビだらけになるのは結露が主な原因ですので、結露は発生したらきっちり拭き取っておくことが大切です。T字型のスキージーがあると窓の結露掃除が楽になりますので、1本あると便利です。窓の下にタオルを敷いて、スキージーで上から水を切っていきます。そのあと、サッシや壁付近を乾いたタオルで拭いておきましょう。
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4. 換気をする
カビ対策として換気をすることも大切です。24時間換気システムがあると強制換気ができますが、ない場合は定期的に窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。その際はクローゼットや押入れも開けて、通気性を良くしておくと衣類や布団類の湿気も溜まりにくくなります。
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窓がカビだらけになるのを防ぐ4つの方法まとめ
窓がカビだらけになる前に、まずは結露が発生します。その結露を放置した結果、サッシやゴムパッキン・カーテンなどのウィンドウトリートメントにカビが発生して窓にまでカビが広がっていくという流れです。
結露が発生しない住宅は存在しませんが、結露が発生しにくい環境づくりは可能ですので、窓周りの設備を見直したり結露が発生したらまめに拭き取ることを試してみてくださいね。
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結露を生じさせない環境をつくろう
結露を放っておくとカビやダニが繁殖し、健康にも被害を及ぼしてしまいます。なんとしても結露は防ぎたいですよね。でも、生じた結露水をいくら拭き取っても、結露発生のメカニズムが存在している限り、結露水は生まれ続けます。結露を防ぐには、部屋の湿度を下げるか、断熱性能を上げるしかありません。こまめに換気を行い、できれば内窓を設置するなど、根本的な改善策を検討したいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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断熱性能の弱点は「窓」
寒い冬の朝には、寝室の窓が結露でびっしょり…なんて光景は、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。なぜ窓に結露が生じやすいのかというと、家全体の中で見ると、窓の断熱性能が他の部位よりも低いことが多いからです。もちろん、壁の断熱性能が低ければ壁も結露しますし、天井や床が結露することもあります。結露を防ぐためには断熱性能を高め、家の中に「冷たい場所」をつくらないことが肝心なのです。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)