【窓の隙間風の原因とは】調べ方と効果的な対策を解説

【窓の隙間風の原因とは】調べ方と効果的な対策を解説

寒くなってくると気になるのが窓からの隙間風です。窓の隙間風は本格的な冬を迎える前に対策をしておくのがおすすめです。窓の隙間風は何が原因で起こるのか、どんな隙間風対策があるのか、窓が原因の場合とその他の箇所が原因の場合の対策を解説します。まずは、記事のポイントは以下のとおりです。

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POINT この記事のポイント

・隙間風は主に窓や玄関ドアなどの開口部から侵入する
・煙の流れで隙間がある場所を調べられる
・窓に隙間ができる原因は窓の歪みや部品の劣化など
・窓に不具合がない場合は断熱性が原因の場合もある

窓からの隙間風、原因はなに?

窓からの隙間風、原因はなに?

「どこからともなく冷たい風が入ってきている気がする」そんな経験はありませんか?隙間風は主に窓や玄関ドアなどの開口部から侵入します。気密性の低い昔の住宅では、元々の隙間や建付けの歪みなどから隙間風が入り込みます。

では近年の新築住宅ではどうかというと、反対に気密性が高いためにほんのわずかな隙間から空気が通り抜けようとするため隙間風が発生することがあるのです。

筆者宅は築10年ほどのマンションで気密性が高い造りなのですが、強風が吹く日には24時間換気の給気口を閉めていても、玄関ドアからヒューヒューと音が聞こえるほど風が抜けることがあり冬は寒いため、給気口にマスキングテープを貼って隙間風を防いでいます。

住宅を完全な密封状態にすることは不可能ですので、ほんのわずかな隙間でも空気が通ろうとしてそれが隙間風になっている場合もあります。

1. 窓やドアの建て付けが原因

窓やドアの建て付けが原因で隙間風が発生している場合は、建付けを調整したり部品の交換などのリフォームで改善することができます。窓に隙間ができる原因は下記をご参照ください。

関連記事:窓に隙間ができる原因トップ5|補修方法や費用目安

2. 気密性が高いのに隙間風?

先述した通り、気密性が高い造りであっても、風が強い日にはほんのわずかな隙間を探して空気は通り抜けようとします。通常の天候であれば特に隙間風は感じないけれど、台風など強風の日にだけ隙間風を感じるという場合は、気密性が高いゆえ窓のわずかな隙間から空気が抜けようとしていることが考えられます。

どこから隙間風が入ってくるのか調べるには?

隙間風対策をするには、どこから隙間風が入ってきているのかを突き止める必要があります。一般的に隙間風は、窓やドアなどの開口部から入ってくることが多いので、窓やドア付近に手をかざしてみると隙間風が入ってきているかどうかがわかります。

特に開口部からの隙間風は感じられない場合、壁や天井などに隙間が生じている可能性があります。そのような場合には窓や開口部をすべて閉め切って、お線香やお香など煙が出るものを焚いてみてください。煙の流れを見ると、隙間がある場所がわかります。

窓の隙間風以外に考えられる原因は?

窓の隙間風以外に考えられる原因は?

窓からの隙間風は、思っている以上に室温に影響します。室内が寒くなるので暖房器具を使いますが、隙間から暖かい空気も逃げていくためなかなか暖まらず、光熱費も高くなり良いことがありません。窓が原因の隙間風は、寒くなる前に修理・交換などの対策をしておきましょう。

窓に隙間ができる原因には窓の歪み部品の劣化が挙げられ、修理や部品の交換などで対策をしますが、それでも隙間風を感じる場合は別に原因が考えられます。順番に詳しく見ていきましょう。

1. 古い木造住宅

昔ながらの木造住宅は、そもそも気密性が低く造られています。なぜなら、木材を湿気やカビから守るために通気性を良くしておく必要があるからです。通気性が良いことで木材が傷まず、天然素材ならではの自然な調湿効果を発揮し、100年以上も生き残る古民家などがあるわけです。

古い木造住宅では家を守るために隙間風が発生してしまうのはやむを得ませんので、下記の対策をしてみてはいかがでしょうか。

・窓は内窓を設けて二重窓にする
障子を二枚設置する
・広い空間にはウォールドアなどの間仕切り戸を設置する

関連記事:ウォールドアの設置費用や選び方のポイント

2. 住宅の経年劣化

住宅自体が経年劣化している場合、あちこちから隙間風が入り込んできます。窓の隙間だけでなく引き戸や障子・ドアなど、あらゆるところに歪みが生じていたり、木材部分であればシロアリなどによって削られるなど隙間が空くことが考えられます。

定期的にメンテナンスをしていない場合は、これを機会に住宅全体を点検してリフォームで対処しましょう。建具修理業者さんや内装業者さんなどに、無料で現地訪問をしてもらい、最小限でリフォームできるよう提案してもらうのも安くリフォームをするコツです。

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3. 窓の断熱性が低い

窓は、「単層ガラス+アルミサッシ」の組み合わせが最も断熱性が低く、「複層ガラス+樹脂サッシ」の組み合わせが最も断熱性が高いのですが、隙間風を感じるご自宅の窓はどういう組み合わせでしょうか?

まだ築年数が古いわけでもなく建具の歪みなどもない場合は、住宅性能と窓の断熱性のバランスが合っていない可能性もあります。窓の断熱性が低いと、窓に隙間がなくても冷気が伝わってきて寒くなりますので、断熱性の高い窓に交換するか内窓を取り付けると良いでしょう。

窓からの冷気が伝わりにくくなり、隙間風を改善することができます。

関連記事:
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監修者コメント
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隙間風ではなく、窓から降りる冷気かも

冬場になると、窓の近くが寒い…なんて話をよく伺います。隙間風かしら?と思われがちですが、コールドドラフトと呼ばれる、窓の断熱性能が低いことで窓辺に冷気が生じ、それが床に下りてくる現象かもしれません。これを防ぐには窓を断熱化するリフォームが効果的ですが、中でも費用対効果が高いのが、内窓を設置する方法です。内窓については上のリンクでも詳しく書かれていますので、ぜひご参照されてみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

4. 壁の断熱材が機能していない

こちらも築年数が経過した住宅に多い原因なのですが、壁の断熱材の劣化により断熱性が発揮されていないケースがあります。また、築年数の浅い住宅であっても、断熱材の施工不良などにより断熱性が低くなることもあります。

窓からの隙間風よりも壁・天井・床などから隙間風のように冷気が伝わってくる場合は、断熱材が原因と考えられます。現代のリフォーム技術は進化しており、壁の断熱リフォームも大がかりな工事が不要で施工がしやすくなっていますので、壁から冷気を感じるような場合は現場確認をしてもらってみてはいかがでしょうか。

関連記事:家が寒い原因を解消する3ヶ所の断熱リフォーム

窓の隙間風対策まとめ

窓からの隙間風は、特にリビングや寝室など長い時間を過ごす場所でより敏感に感じます。せっかく暖房で部屋を暖めていても、隙間風が入り込むことで寒さを感じて暖房効率も落ちてしまいますので、窓が原因で隙間風が生じている場合は寒くなる前に修理などで対処しておきましょう。

窓に不具合がない場合は、実は断熱性が原因であったり、木造住宅ならではの通気性の良さが裏目に出ている場合も考えられます。このような場合は、内窓や障子を設置したりウォールドアなどの室内ドアを設置することで改善できますので、一度訪問見積りで現状を確認してもらうのがおすすめです!

監修者コメント
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隙間風対策は、家全体の工事を行う業者にご相談を

リフォームの相談は、まず「どこに相談すればいいのか?」に悩みますよね。窓の専門業者といえばサッシ屋さんかガラス屋さんですが、隙間風の問題となると、もしかしたら家の構造に関わる部分の改善が必要かもしれません。このように、家全体の状態を見てもらいたいときには、専門業者を監督する立場の工務店などに依頼できると安心です。近くになんでも相談できる工務店があると、いざという時も安心ですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

窓に隙間風にお悩みなら?

窓に隙間風にお悩みなら、窓リフォーム業者さんや建具リフォーム業者さんに一括見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。隙間風が入ってきている場所が特定できている場合は、その箇所の写真を添付して見積もり依頼をすると、より具体的な見積もり費用などの提示がもらえます。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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