【樹脂サッシのメリット・デメリット】4大メーカーの人気サッシを比較

【樹脂サッシのメリット・デメリット】4大メーカーの人気サッシを紹介

樹脂サッシは、高い断熱性と気密性があり省エネ効果が高いのでリフォーム用のサッシにおすすめです。この記事では、樹脂サッシメーカーの商品の特徴や価格相場を比較してみました。

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POINT この記事のポイント

・樹脂サッシは断熱性に優れていて「冬は暖かく夏は涼しい」を実現できる
・樹脂サッシはアルミサッシと比較して約1.5倍から2倍程度価格が高くなる
・樹脂サッシで人気のメーカーは、YKKap、エクセルシャノン、LIXIL、三協アルミの4社
・樹脂サッシの価格相場は36,400円〜350,000円〜など各社で差がある

樹脂サッシのメリット・デメリット

樹脂サッシのメリット・デメリット

樹脂サッシは近年各メーカーが推奨している素材です。断熱性に優れているため「冬は暖かく夏は涼しい」を実現できるサッシです。複合ガラスと組み合わせてより断熱性を高めた樹脂サッシガラスは寒冷地でもよく採用されていて、結露が起こりにくくお手入れも簡単です。

アルミサッシと比較すると重いため厚みのある構造の商品が多いですが、最近では軽量化がすすみデザインなどのバリエーションも豊富になってきています。また、樹脂サッシはアルミサッシと比較すると約1.5倍から2倍程度価格が高くなります。

省エネ効率や毎日快適に過ごせることを考えると長い目で見てお得と言えますが、初期投資は出来るだけ安くしたいですよね。

関連記事:アルミサッシメーカー比較/ガラスとの組み合わせで断熱性能を高めるのがポイントです

樹脂サッシが高い理由として、まだまだアルミサッシほどの普及率がないため割引率が低いことが考えられます。各メーカーとも樹脂サッシを主力商品として推進していますので、今後は販売店も増え割引率が高くなることが予想されます。

まずは複数のリフォーム業者から見積もりを取り、割引してくれる業者を比較検討しましょう。

監修者コメント
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リフォームでも樹脂サッシに変えられる!

樹脂サッシは良さそうだけど、新築用よね…
なんて、あきらめるのは早いですよ!サッシの交換は、リフォームでも行うことができます。もしあなたの家についている窓がアルミサッシの1枚ガラスなら、樹脂サッシの複層ガラスに交換することで、断熱性能を向上させることができます。
サッシを交換する際には、通常外壁の工事も必要になります。この機会に屋根や外壁にも断熱材をプラスして、家全体の断熱性能を大幅アップ、してみませんか?

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

4大メーカーの最新樹脂サッシをご紹介

樹脂サッシで人気のメーカーの商品を紹介していきます。

1. APW430|YKKap

APW430|YKKap画像提供:APW430|YKKap


出典:画像提供:APW430|YKKap
商品価格:45,200円~

YKKapの樹脂サッシ「APW430」は、省エネ建材等級において最高等級★★★★を取得しています。採用している高性能トリプルガラスの間を保つ部材(=スペーサー)部分にも樹脂を使用しているため結露をより軽減します。

さらに、樹脂サッシの表面にアクリル加工を施しているため、紫外線による色落ちを防ぐことができます。樹脂サッシは厚みがあるため重い点がデメリットと言われていますが、YKKapでは新しい「ガラス接着技術」でフレーム強度を高めスリム化を実現しています。

2.シャノンウインドUFシリーズ|エクセルシャノン

シャノンウィンドUfシリーズ|エクセルシャノン
出典:シャノンウィンドUfシリーズ|エクセルシャノン
商品価格:36,400円~

エクセルシャノンは樹脂サッシ専門のメーカーで、なかでも「シャノンウインドUFシリーズ」は独自の技術により国内最高クラスの熱貫流率を誇ります。また、ガラスや気密材などの部品を単品で交換することが可能なので長く使用できる点も魅力です。

熱貫流率とは?

熱貫流率とは、熱の伝わりやすさを表す数値で数字が小さいほど高性能であることが分かります。外気の暑さや寒さを室内に伝えにくく、また室内の暖かい空気や冷気も逃がさないため省エネ効果が高くなります。また、熱貫流率が良いと結露が発生しにくくなり、お掃除が楽になります。

3.レガリス|LIXIL

レガリス|LIXIL画像提供:レガリス|LIXIL


出典:画像提供:レガリス|LIXIL
商品価格:350,000円~

LIXILの樹脂サッシ「レガリス」は、世界最高峰の熱貫流率を誇り壁と同等の断熱性能を実現しました。5層ガラスにより断熱性能も最高レベルを実現しました。一般的な5層ガラスと比較しても厚みは7mm薄く、重さも-17.5kgと軽量化を図っています。

間違いなく世界最高レベルの樹脂サッシ商品と言えますが、価格が大変高いことが難点です。とはいえ、寒さ厳しい寒冷地方の方には最もおすすめできる商品です。

4.トリプルスマージュ|三協アルミ

トリプルスマージュ|三協アルミ画像提供:トリプルスマージュ|三協アルミ


出典:画像提供:トリプルスマージュ|三協アルミ
商品価格:29万円~

高い断熱性能があるため、一般的なアルミサッシと比較すると年間の灯油代は56,896円も節約できます。また、樹脂サッシの表面を耐候性に優れたASA樹脂でコーティングしているため、紫外線による色あせなどの経年劣化を抑えます。

4大メーカーの樹脂サッシを簡単比較!

4大メーカーの樹脂サッシ商品を簡単比較できるよう一覧にしました。熱貫流率が低いほど断熱効果が高くなります。

メーカー樹脂サッシ商品名熱貫流率商品価格相場
YKKAPAPW4300.90w/㎡・K45,200円~
エクセルシャノンシャノンウインドUFシリーズ0.73w/㎡・K36,400円~
LIXILレガリス0.55W/㎡・K350,000円~
三協アルミトリプルスマージュ 0.86w/㎡・K290,000円~
監修者コメント
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樹脂サッシは重い?

断熱性能に優れた樹脂サッシは魅力的ですが、樹脂はアルミに比べると重いというのがデメリットです。特に重さを実感するのは、大きな引き違い窓の開閉時です。その点、縦すべりやテラスドアといった外側に開くタイプの窓なら、あまり重さを感じずに開閉することができます。片側がFIXで一部を縦すべりにするなど組み合わせた窓もありますので、大きな窓ほど、なるべく重くならないデザインをお選びいただければと思います。ぜひ、ご参考になさってみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

樹脂サッシの商品価格が違いすぎる?

各メーカーとも高断熱性能を備えた樹脂サッシを販売していますが、商品価格が一桁変わるほどの開きがありますね。その理由は、樹脂サッシだけでなく装備するガラスの性能にも大きく左右されることと、使用している部品やバリエーションの豊富さなどが影響しているためです。

高価な商品ほど省エネ効率も高い傾向があり年間の光熱費が数万円も節約できることもあります。特に寒冷地域では長い目で見るとお得になることもあるので、商品価格だけで決めてしまわず、ランニングコストも考慮して比較検討することをおすすめします。

樹脂サッシをお得に選ぶには?

樹脂サッシはアルミサッシと比較するとまだまだ普及率は高くありません。普及率が高くないということは商品価格も安くなりにくいのですが、多くの施工経験のある業者であれば独自のルートで大幅値引きをしてくれることもあります。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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