天窓が雨漏りする原因と雨漏り対策|自然災害なら火災保険適用で無料になることも!

天窓が雨漏りする原因と対策|自然災害なら火災保険適用で無料になることも

天窓は、日当たりの良くない家でも光を取り込むために採用されることの多い住宅設備ですが、経年劣化や施工不良などにより雨漏りが起こる場合があります。住宅のほぼ真上に設置する天窓からの雨漏りは室内を直撃しますので、早急に対策をしなくてはいけません。今回は、天窓の雨漏りの原因や雨漏り対策・費用目安を解説します。まずはポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・天窓の雨漏り対策は5つ
・天窓には結露対策が必須
・天窓の雨漏りは火災保険が適用されることがある
・壊れた天窓は早急に取り換える

天窓が雨漏りする主な原因は次の5つです。

・ゴミが溜まっている
・結露
・コーキングやゴムパッキンの劣化
・防水シートの劣化
・窓ガラスにヒビが入っている

天窓の雨漏りの原因として、「ゴミが溜まっている」または「結露」であれば、特に問題はありませんが、他の3つは早急に対処が必要です。順番に詳しく見ていきましょう。

1. ゴミが溜まっている

大型台風の後などに多いのが、天窓にゴミが溜まってしまい水はけが悪くなることによる雨漏りです。天窓には雨水が溜まらないようにするための防水シートが、屋根と天窓との間に取り付けられています。基本的にはゴミが溜まらないように設計されていますが、経年と共に隙間が空いてしまうとそこにゴミが蓄積されることがあります。また、鳥が巣を作ってしまう事例もあります。

1-1. 定期メンテナンスでゴミ対策

ゴミが溜まらないようにするためには、定期的に天窓のメンテナンスをされることをおすすめします。

・天窓のメンテナンス費用目安:約3万円~5万円

ご自身でハシゴに上って点検される方もいらっしゃいますが、高所作業で危険を伴います。屋根や雨樋などの点検と同時に、天窓もプロの業者さんに依頼するほうが安全です。

参考:天窓のメンテナンス業者を探す

2. 雨漏りではなく結露の場合もある

住宅内でも窓は結露が発生しやすい場所ですが、天窓も例外ではありません。雨漏りだと思っていたら天窓の結露だった、ということはよくあります。

雨の日に雨水がポタポタ落ちてくれば雨漏りですが、雨が降っていない日でもポタポタ水が落ちてきた場合は結露の可能性が高いです。天窓が結露してしまう原因は、断熱性の低さもしくは湿度の高さが考えられます。

2-1. 天窓の結露対策:アルミ樹脂サッシにする

結露は外気温と室温との温度差が大きい場合に発生しますが、天窓をアルミサッシにしていると結露が起きやすくなります。サッシの中でもアルミ製は最も断熱性が低く、樹脂サッシが最も断熱性が高いのですが価格も高くなります。樹脂サッシより価格を抑えたアルミ樹脂サッシなどもありますので、予算に合わせてサッシの種類をご検討してみてはいかがでしょうか。

2-2. 天窓の結露対策:隙間テープやコーティング

窓の結露

「サッシの交換までは予算をかけられない」という場合は、サッシに隙間テープを貼ってみてください。隙間テープは本来は窓やドアの隙間に貼るのですが、サッシに貼ることで断熱性を少しですが高めることができます。

隙間テープを貼る前は窓とサッシを綺麗に掃除して、結露によるカビは除去しておく必要がありますので、高所作業が難しい場合は業者さんに依頼したほうが安全です。窓ガラス本体にコーティングを施す方法も効果的です。

2-3. 天窓の結露対策:除湿と空気の循環

天窓と天井シーリングファン

湿気が多い日は特に除湿器やエアコンのドライ運転をして、除湿をしましょう。また、天窓は吹き抜けによく採用されますが、天井部分にはシーリングファンを取り付けて空気が循環する仕組みを作っておくと、エアコン効率も上がり結露対策にも効果的です。

3. コーキングやゴムパッキンの劣化による雨漏り

ここからは、天窓の経年劣化による雨漏りが考えられる症状です。天窓を設置する際には屋根に穴を開けて窓枠をはめ込みますが、接続部分にコーキング材を充填して隙間をふさいでいます。天窓に限らず窓にはコーキング材を施工しますが、天窓の場合は直射日光の影響で他の場所よりも劣化が早くなり、約6~7年ほどでコーキングのひび割れなどが起こりやすくなります。

・コーキング補修の費用目安:約4万円~

コーキングと同様に、窓ガラスとサッシとの間を固定するゴムパッキンも劣化します。最近のコーキング材やゴムパッキンは品質が良くなっていて耐久性も高いですが、屋根や天窓の点検は定期的に行いコーキングに劣化がないか確認しておくことが大切です。

4. 防水シートの劣化による雨漏り

屋根材には雨漏りを防いだり、雨水が流れ落ちやすくするために必ず防水シートを施工しています。天窓を設置した場合でも同じです。防水シートは「水切り」「スカート」「エプロン」などとも呼ばれ、耐用年数は約10年~15年です。

耐用年数が経過した場合には有償で取り換えを行いますが、10年より前に防水シートが原因で雨漏りが起こった場合は、メーカー保証で無償修理をしてくれることがありますので確認してみましょう。

・防水シートの取り換え費用目安:約6万円~

経年劣化が起こっている場合は、台風や集中豪雨による被害も大きくなりますので、早めの補修が肝心です。

5. 天窓ガラスにヒビが入っている

大型台風などによる飛来物によって天窓にヒビが入ってしまうことがあります。天窓のガラスは強化ガラスですので、よほどの強い衝撃や大きな飛来物でない限り割れることは考えにくいですが、万が一ヒビ割れなどが起こった場合は安全のためにも窓ガラスの交換をしましょう。

・天窓のガラス交換費用目安:約8万円~
・天窓全体の交換費用目安:約30万円~(足場代含む)

天窓の雨漏りは火災保険が適用されることも!

天窓の雨漏りが火災保険が適用される条件

天窓の雨漏りが、台風や地震などの自然災害によるものであれば火災保険で無償修理・交換ができることがあります。ご加入の火災保険の種類や補償内容にもよりますので、内容を確認してみましょう。一般的に、天窓の雨漏り修理に火災保険が適用される条件は上記です。

経年劣化など、自然災害が原因でない天窓の雨漏りには火災保険は適用されませんので、自費で修理・交換をするしかありません。雨漏りは、放置していると屋根から天井裏を伝い下地部分に広がって、住宅の腐食につながります。保証期間内であれば施工時のハウスメーカーさんに連絡してみましょう。

保証期間が過ぎている場合はハウスメーカーさんでも良いですし、お住まいの地域の屋根修理業者さんに依頼するほうが対応が早い場合もあります。

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天窓の修理・交換をご自宅近くの業者さんから探すには、一括見積りが便利です。天窓からの雨漏りの場合は、できるだけ早急に対応してもらいたいですし、できれば定期的にメンテナンスもしてくれる業者さんとお付き合いをしておくと安心です。
 

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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