新築でも結露には要注意|発生する条件と新築住宅の対策3選

 新築でも結露には要注意|発生する条件と新築住宅の対策3選

「新築住宅では結露しない」と思われている方も多いですが、実は結露しない家は存在せず「新築住宅でも結露します」が正解です。では、結露しない家を作るにはどうしたらいいのでしょうか?この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・結露が発生する条件は、「湿度が高い」「通気性が悪い」「換気をしていない」など
・結露対策として有効な方法は、「樹脂サッシにする」「二重窓(内窓)にする」「24時間換気システムを設置する」の3つ
・結露を発生させないためには、住宅の断熱性を高めておくことも大切だが、日々生活するなかで換気をして通気性を良くしておくことも重要

新築でも結露をするのか?答えは「する」

結露は古い家で起こるものと考えている方がいらっしゃいますが、実は新築住宅であっても条件が揃うと結露します。どちらかといえば古い家のほうが隙間風があるなど、ある意味で通気性が良いので、高気密の新築の方が結露する条件が揃っているとも言えます。

ただし、新築住宅の場合は、断熱材がしっかり入っていて結露しにくいサッシを採用、また生活するなかで換気をまめに行っていれば結露は最大限防ぐことが可能です。

結露が発生する条件とは?

 結露が発生する条件

結露はどうして発生するのか、メカニズムをご存知でしょうか?結露は、外の温度と室内の温度との差が大きいほど発生しやすくなります。例えば冬。屋外気温はマイナス3℃、室内は暖房器具で暖められて室温23℃だった場合、温度差が大きいため結露が発生します。

温度差が結露の原因ですので、新築でも古い住宅でも結露が発生するというわけです。他にも結露が発生する条件には次のような環境が挙げられます。順番に詳しく見ていきましょう。

1. 湿度が高い

室内の湿度が高いと結露しやすくなります。室内干しをされる方や加湿器をつけているご家庭は湿度が高くなりやすいので、こまめな換気も忘れずに行いましょう。

2. 通気性が悪い

近年の新築住宅は高気密高断熱な造りになっていますので、新築住宅で結露するという場合は通気性が悪いことが考えられます。高気密高断熱住宅は24時間換気が設置されていることが多いですが、24時間換気の給気口を閉じてしまったり電源をオフにしていると通気性が悪くなります。

関連記事:24時間換気システムを交換するなら「第一種換気」がおすすめ

3. 換気をしていない

24時間換気を設置していても、窓を開けて換気をすることは大切です。住宅を長持ちさせるためにも、定期的に窓を開けて換気はしておきましょう。

結露の問題点はカビの発生

せっかく新築住宅を建てても結露することが多いと、あっという間にカビが発生します。通気性があまり良くない押入れやクローゼットなどは特にカビが生えやすいため、扉を開けてこまめに換気をすることが大切。

カビが発生するとカビの胞子が家の中を飛び、人体のアレルギーを引き起こすなど深刻な問題に発展します。まったく結露しない家は存在しませんので、一度でも結露したらその都度しっかり水分を拭き取り、カビが生えないよう対処しておきましょう。

新築で結露しにくい家を作るには?

 結露対策として有効な方法

新築でも先述したような環境だと結露してしまいますので、結露対策も考えておかなくてはいけません。結露対策として有効なのは、下記の3点が考えられます。

1. 樹脂サッシにする

窓ガラスをはめこんでいるサッシは、最も断熱性が高い樹脂サッシがおすすめです。日本ではまだまだ樹脂サッシの普及率が低く高価なこともありアルミサッシの住宅も多いのが現状ですが、熱伝導率の良いアルミが外気温を室内に伝えてしまい結露がしやすいサッシです。

近年のアルミサッシは性能が上がっているので昔ほど結露はしにくくなっていますが、樹脂サッシと比較すると断熱性は劣ります。

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樹脂サッシは高価ですが、毎年冬になるたびに結露に悩まされることを考えると長い目で見て導入されておくほうが良い設備です。

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2. 二重窓(内窓)にする

 かんたんマドリモ 内窓 プラマードU|YKKap 画像提供:かんたんマドリモ 内窓 プラマードU|YKKap


出典:かんたんマドリモ 内窓 プラマードU|YKKap

結露対策として断熱性を高めておくことは大切ですが、二重窓(内窓)は大変効果的です。二重窓(内窓)は窓を二重に取り付けることを言いますが、外気温を室内に伝えにくくなりますので、室温が下がりやすい水回りのヒートショック対策としても有効です。

関連記事:内窓は補助金を活用してお得に設置!冬を暖かく過ごせるおすすめの内窓

3. 24時間換気システムを設置する

高気密高断熱の新築住宅で活躍するのが、24時間換気システムです。高気密であるからこそ強制的に換気をすることが重要ですので、新築住宅には必須の住宅設備です。

冬は給排気口が寒いというお声もありますが、その場合は在宅中は閉めたりスイッチを切っておき、就寝時や留守中には稼働させておきましょう。定期的に窓を開けて空気の入れ替えを行うことも大切です。

関連記事:効率的な換気方法!空気の通り道を作るのがポイント

結露が発生する条件と新築住宅の結露対策まとめ

新築であれば結露は発生しないと思っている方もいらっしゃいますが、実際には結露しない住宅はありません。外気温と室温との温度差が大きく湿度が高いという条件がそろえば、残念ながら新築住宅でも結露はします。

住宅のもともとの断熱性を高めておくことも大切ですが、日々生活するなかで換気をして通気性を良くしておくことも重要です。寒い冬は特に意識をして、定期的に窓を開けて換気を心掛けましょう!

新築住宅の結露対策を業者さんに相談してみよう!

新築住宅を建ててしまったあとに結露に悩まされることも少なくありません。多くは窓の断熱性の低さが原因であることが多いので、二重窓(内窓)の設置を検討するなど、あとからできる結露対策もあります。

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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