コーナー窓のメリット・デメリット|設置費用の相場と注意点とは

コーナー窓のメリット・デメリット|設置費用の相場と注意点とは

窓にも多くの種類がありますが、採光を目的とした開放感のある窓のひとつに「コーナー窓」があります。コーナー窓は、2ヶ所の方角から採光ができて景色も見えますので、お部屋のアクセントとしても効果的です。今回は、コーナー窓のメリット・デメリットと設置費用目安や注意点について解説します。

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POINT この記事のポイント

・コーナー窓のメリット・デメリットはそれぞれ
・コーナー窓の設置費用目安は約15万円〜
・突き合わせコーナー窓を設置する際は注意点がある

コーナー窓ってどんな窓?

コーナー窓はお部屋の角に設置する窓のことを言い、2ヶ所の方角から採光ができます。開放感がある明るい家になるので取り入れたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

コーナー窓のメリット

コーナー窓のメリット

コーナー窓のメリットには主に上記の3点があります。

1. 日当たりが良くて明るくなる

コーナー窓は角の2ヶ所に設置しますので、例えば東と南側に設置すれば、朝から日中ずっと日当たりの良い部屋になります。一般的に日当たりが悪いとされる北向きの家でも、北と東にコーナー窓を設置することで日当たりを確保することも可能!

日当たりがよくなるということはそれだけ明るくなりますので、特にリビングなどに設置すると日が沈むまで明るい室内になりますね。

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2. 解放感がある

装飾レール「クラスト19」|TOSO画像提供:装飾レール「クラスト19」|TOSO


出典:装飾レール「クラスト19」|TOSO

コーナー窓からは外の景色も見えるので、開放感がある点も魅力です。一方向から光を取り込める大開口窓とはまた違った開放感があるのが、コーナー窓です。

3. デザイン性が高い

ガラス窓はそれだけでもデザイン性が高く感じますが、コーナー窓にするとよりおしゃれに見えます。日当たりが良いことで室内に多くの光を取り込むことができるため、室内に入り込む光も美しいです。

タワーマンションの高層階ではコーナー窓を採用して、美しい夜景などがよく見えるようレイアウトされていることも少なくありません。

監修者コメント
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コーナー窓は新築時にご計画を

立地条件によっては、眺望を楽しむためにこの方角に窓が欲しいとか、日当りの関係でこの位置に窓を設けたいとか、どうしてもここが良い!と窓の位置が決まる場合もありますね。新築時から計画できるなら周囲の壁を補強するなどして、耐震性を損なうことなく、また大きな費用がかかることもなくプランニングすることができます。新築前にはその土地に足繁く通い、立地の特性をしっかり把握し、できるだけ悔いの少ないプランをつくれるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

1. 耐震性が劣る

装飾レール「ルブラン22」|TOSO画像提供:装飾レール「ルブラン22」|TOSO


出典:装飾レール「ルブラン22」|TOSO

一般的に壁である場所をガラス窓にしますので、耐震性が劣ります。耐震性を高めるためには、1階部分に取り入れるよりは2階以上のほうが安心です。少しでも耐震性を高めるには、下記のような設置方法もおすすめです。

・角にはしっかりとした柱を設ける
窓枠を大きめに設置
複層窓内窓を設置する
・窓の大きさを変える

防犯合わせ複層ガラスなら紫外線カット率も約99%と高く、室内での日焼け対策にも最適です。

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リフォームで壁を抜くのはご用心!

住み始めてから景観の良さに気付き、コーナーの壁や柱を撤去して窓にしたい!と思われることもあるかもしれません。しかしそこは安易に考えず、建物の安全性を第一にじっくりとご検討いただきたいところです。コーナーの壁というのは、建物を支える重要な耐力壁である場合が多く、これを撤去すれば建物の強度を著しく損なってしまいます。ぜひ信頼できるプロに相談し、適切な補強を行いましょう。大切な我が家は、地震から命を守ってくれる家であって欲しいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. ウィンドウトリートメントに隙間ができる

ローマンシェード|TOSO画像提供:ローマンシェード|TOSO


出典:ローマンシェード|TOSO

角に設置したコーナー窓に取り付けるウィンドウトリートメントは、角部分に隙間ができてしまうのがデメリットです。カーテンレールには出窓などのカーブがある窓にも対応できる商品がありますが、左右に開閉するタイプのウィンドウトリートメントは厚みが出てもたつくこともありますので、上下に開閉するタイプのほうがスッキリします。

TOSOのローマンシェードは、1台で入隅・出隅のあるコーナー窓に対応できます。1ヶ所で左右のローマンシェードを開閉できるので、操作も楽です。

関連記事:出窓のカーテンレールは自由に曲げられるタイプが合わせやすくて便利

コーナー窓の設置費用目安

コーナー窓は、リビングなど居室だけでなく、バスルームや吹き抜けなどにも設置することができます。コーナー窓の設置費用は、新設かリフォーム、採用するガラスやサッシのグレード・加工方法などによって異なります。目安として下記の表をご参考になさってください。

コーナー窓の設置内容設置費用目安(腰高窓の場合)
角を残して2面にコーナー窓を設置約20万円~
角もすべてガラス窓に施工(突き合わせ)約30万円~
壁を撤去してコーナー窓を設置約35万円~
既存のコーナー窓に内窓を設置約15万円~

突き合わせコーナー窓設置の注意点

ガラスを突き合わせたコーナー窓を設置する際は注意が必要です。ガラスを突き合わせるとは、サッシを設けずに2枚のガラス同士をコーキング材で接着する施工方法ですが、サッシがない分見た目が美しく仕上がるので希望される方も多いです。実は、この突き合わせ施工の場合、複層ガラスが使用できません。

複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気やガスを充填して断熱性を高めたガラスですが、サッシと組み合わせることでその性能を発揮します。サッシを設置しない突き合わせ施工では、ガラスのつなぎ目は接着面のコーキング材だけとなり、劣化とともに性能が落ちてきます。

複層ガラスを取り扱うメーカーではサッシを使用しない突き合わせ施工をした場合の保証が受けられないこともありますので、ガラス業者さんが設置できると言った場合でも必ず保証があるかどうかを確認してください。

また、コーキング材は必ず劣化しますので、コーナー窓で断熱性も高めたい場合は角にはサッシを設けておくことをおすすめします。

参照:ガラスに関するお問い合わせ|AGC

コーナー窓の設置まとめ

コーナー窓は、日当たりも良くなり明るいお家を造るために適したデザインですが、施工にはガラスの特性を良く知って丁寧に頑丈に接着できる技術も必要です。採用したいガラスによってはコーナー部分にサッシが必要なものもあり、施工経験の豊富さによる判断も重要になってきます。

過去の施工事例などをよく比較して、丁寧な施工をしてくれるガラス設置業者さんを選びましょう。

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コーナー窓の設置費用見積もりを依頼する際は一括見積りが便利です。コーナー窓は、どの程度外壁をくり抜いて設置ができるのか、また耐震性を高める施工方法などを見極めるために必ず現場確認が必要です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。