効率的な換気方法!空気の通り道を作るのがポイント
換気は住宅を長持ちさせる上でとても重要です。
また、昨今の感染症対策としても住宅内の換気は重要視されていますが、正しい換気の方法をご存知ない方も多いのではないでしょうか?
今回は、住宅内の汚れた空気と新鮮な空気を入れ替える、効率的な換気方法について解説します。
換気の重要性
寒くなってくると、窓を開けて換気をする回数も減っているのではないでしょうか?
換気すると寒くなるのでしたくないという気持ちもわかりますが、換気は健康な体のためにも住宅を長持ちさせるためにも大変重要です。
換気の重要性は主に下記の5つになります。
・細菌やウイルスを外に出す
・新鮮な空気を取り入れる
・ホルムアルデヒドなどの汚染物質を外に出す
・湿気を追い出し調湿する
・こもった匂いを外に出す
順番に詳しく見ていきましょう。
1. 細菌やウイルスを外に出す
昨今の感染症対策として最も重要なポイントが「細菌やウイルスを外に出す」目的での換気です。
空気中には、多くの細菌やウイルスが浮遊しています。
花粉やハウスダストなどもそうですね。
換気をすることによって、これらが外に追い出されるので定期的な換気は大変重要で感染対策としても有効です。
寒い季節には窓を開けたくないものですが、30分に1回・数分程度で良いので、窓を全開にして換気を行いましょう。
窓を開けている間にスクワットなどの軽い運動を行って、下半身の血流を良くすると体がポカポカと温まってきますよ!
テレワーク・在宅ワークの方はぜひ、換気&軽い運動をセットにしてみてください。
2. 新鮮な空気を取り入れる
窓を閉め切ったままにしていると空気の流れがほとんどありませんので、空気がよどんできます。
人は呼吸をする時に酸素を吸って二酸化炭素を吐き出しますので、窓を閉め切っていると二酸化炭素濃度がどんどん増えていきます。
新鮮な空気を吸うためには換気をして、新しい空気を取り込むことが大切です。
3. ホルムアルデヒドなどの汚染物質を外に出す
ホルムアルデヒドとは住宅建材から発生する有害物質で、化学物質過敏症やシックハウス症候群などの原因となる化学物質です。
ホルムアルデヒドは、下記のような住宅建材で含有率が高くなっています。
・合板フローリング
・天井材
・壁材
・家具など
近年の住宅建材はできるだけ有害物質を出さないよう改良されていますが、それでもまだまだゼロではありませんので換気をして外に追い出すことが重要になってきます。
ホルムアルデヒドなどの有害物質が気になる方は、できるだけ自然素材の建材を使用しておくのも一つの方法です。
4. 湿気を追い出し調湿する
最近の住宅は気密性が高くなっており、その分24時間換気システムなどが導入されているのですが、冬には24時間換気システムが寒く感じて止めてしまうご家庭もあり、そうするとどうしても湿度が高くなってしまいます。
湿度が高くなるとカビの発生につながりますので、換気をして湿気を逃がすことが大切です。
窓を開けて換気をする際には、押入れやクローゼットなどもすべて開放して中にこもった湿気を逃がしましょう。
5. こもった匂いを外に出す
家の中では実に様々な匂いが充満していますが、その中で生活していると匂いに気づきにくいものです。
調理の匂い・ペットの匂い・生活臭・加齢臭・排水口の匂いなど、こもった匂いは換気をして追い出してしまいましょう。
上手な換気の方法【空気の通り道を作ろう】
では、上手に換気をする方法を解説します。
・窓の換気方法
・窓とドアの換気方法
・窓がない部屋の換気方法
・24時間換気システムの換気方法
1. 窓の換気方法
最も多い窓を使った換気方法です。
窓が2ヶ所ある場合は、対角線上の2ヶ所の窓を開けることで効率よく換気ができます。
対角線上の窓を2ヶ所開けることが難しい場合には、サーキュレーターや扇風機を使って空気が循環させましょう。
ご参考までに、YKKapさんの換気方法4パターンをご覧ください。
1-1. 窓が1ヶ所の場合
窓が1ヶ所の場合だと空気の通り道がないため、空気は入ってきますが部屋全体を循環させることは難しいです。
窓が1ヶ所しかない場合には、窓の外に扇風機を向けて室内の空気を外に出すと空気が循環しやすくなります。
1-2. 同じ方向の窓が2ヶ所の場合
同じ方向に窓が2ヶ所ある場合も窓付近の空気は循環しますが、部屋の奥まで循環はしにくいです。
1-3. 2方向の窓が2ヶ所の場合
2方向の窓が2ヶ所あれば、ある程度部屋の中の空気が循環します。
循環しにくい部分は、サーキュレーターや扇風機を補助として使いましょう。
1-4. 2方向で対角の窓が2ヶ所の場合
2方向で対角の窓が2ヶ所ある場合は、最も効率よく部屋中の空気が循環して換気ができます。
これから新築をされる方は、対角線上に窓やドアを造るようレイアウトも考えておくと良いですね。
2. 窓とドアの換気方法
窓が1ヶ所で居室の室内ドアがあるという間取りの場合は、どちらも開けておけばある程度の換気はできますが、効率よく空気を循環させるにはサーキュレーターや扇風機を取り入れるのがおすすめです。
3. 窓がない部屋の換気方法
窓がない部屋の場合は、各居室のドアを有効活用します。
部屋のドアの外に向けて扇風機を回し、換気扇のある箇所はすべて換気扇をつけておくと空気が循環します。
換気扇はまめに掃除をしていないと汚れた空気を室内に入れてしまいますので、古い換気扇が設置されているお宅は新しくリフォームしておくのがおすすめです。
最近の換気扇は音も静かで汚れにくくお手入れもしやすいタイプが増えていますので、交換リフォームをすることで手間がかからなくなりますよ!
換気扇・レンジフードの種類や現状にもよりますが、リフォーム費用は約2万円~12万円程度が目安です。
換気扇・レンジフードの本体価格は、業者さんによって割引率が異なりますので、見積もりを比較検討してみると良いですね。
4. 24時間換気システムの換気方法
住宅の気密性の向上により、2003年に改正された建築基準法では、24時間換気システムの設置が義務付けられています。
夏は良いのですが、冬になると24時間換気システムの給排気口からの隙間風が寒かったり音が気になるなど、閉めてしまうご家庭も多いのが現状です。
給排気口が開いていて24時間換気システムが可動していれば、約2時間で部屋中の換気が行われて空気が入れ替わるシステムになっているのですが、給排気口を閉めることによって正常に作動しません。
寒いなかで生活をするのもつらいので在宅中は閉めておいても構いませんが、外出中は給排気口を開けて24時間換気システムを正しく使うようにしましょう。
その代わり、在宅中はこまめに窓を開けて換気を行うほうが良いです。
効率的な換気方法まとめ
換気は一年を通して大切ですが、意外と効率よく換気ができているお宅は少ないかもしれません。
今回ご紹介した換気の重要性や空気の通り道をご参考に、効率よく換気をしてご家庭でも感染症対策を行いましょう。
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