団地キッチンのリフォームポイントとは|おすすめのシステムキッチンを紹介
団地キッチンは、既存のままでは使いづらい場合が多く快適に使うためにリフォームをしておきたい部分です。団地キッチンのお悩みの多くは「狭さ」や「収納の少なさ」などが挙げられます。今回は、団地キッチンの5つのリフォームポイントを解説します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。
POINT この記事のポイント
・団地キッチンの悩みは狭さや収納の狭さ、むき出しの換気扇など
・作業効率アップやお手入れを楽にするためにはリフォームがおすすめ
・床下を通した配管で管理組合の許可が出ればリフォーム可能
目次 [ 非表示 ]
団地キッチンのリフォームポイント
団地は、昔ながらの間取りと配置ゆえ使い勝手が悪く感じることがありますが、団地キッチンのお悩みベスト5には下記のようなものが挙げられます。
・狭い
・キッチンの作業台が低い
・収納が少ない
・換気扇がむき出し
・配管が古い
ではこれらのお悩みを解消するための、リフォームポイントを見ていきましょう。
関連記事:マンションのキッチンリフォーム事例4選|管理規約を守るコツとは
1. 団地キッチンの狭さを解消
団地キッチンはほとんどが壁付けキッチンで独立しており、広さは2帖~3帖弱程度という間取りが多いです。団地キッチンのリフォームでは、このキッチンの狭さを解消したいというお声が多くあります。団地キッチンの狭さを解消するためのリフォームポイントは下記の2点です。
・間仕切り壁を撤去する
・広く見せるインテリアコーディネート
1-1. 間仕切り壁を撤去する
間仕切り壁がコンクリートの場合は「構造壁」といって撤去することができない壁なのですが、柱と梁だけでできている「ラーメン構造」であれば壁を撤去することが可能です。壁を撤去する費用は、大きな内装工事が発生しなければ約6万円~程度から業者さんに依頼できます。
撤去後にどの程度まで内装の後処理をしてもらえるのかを確認しておきましょう。また、団地は間仕切り壁がなくふすまだけで間仕切りされていることも多いので、ふすまの場合はすべて取り払って2部屋をくっつけると広く使うことができます。
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1-2. 広く見せるインテリアコーディネート
コンクリート壁で撤去できない場合は、現状のまま広く見せる工夫をするしかありません。キッチンを広く見せるポイントは、色と空間を上手に使うことです。狭い空間に濃い色を使うと圧迫感を感じますので、床や天井と同じ白やパステルカラーなどの明るい色を使うのがおすすめです。
濃い色を使う場合は足元付近の狭い面積にだけ使い、上は明るい色にすると広がりが出て広く見せることができます。またキッチン小物は色がバラバラだとごちゃごちゃした印象になりますので、色も統一することでスッキリ見えてより広く感じられますよ。白やオフホワイト、アイボリーなどの色味で統一してみてください。
関連記事:ブラインドの色選びのアドバイス|理想の部屋に合わせてカラーを選ぼう
2. キッチンの作業スペースの狭さを解消
出典:システムキッチン「エマーユ」|タカラスタンダード
商品価格:302,100円~
団地のキッチンはそもそもの空間が狭いので、キッチン自体もコンパクト設計のものが多いです。コンパクトなキッチンでのお悩みは、作業スペースの狭さではないでしょうか。
折りたたみ式の作業台などを取り入れたり、キッチン小物はできるだけキッチンに出したままにならないよう収納し、作業スぺースには物が出ていない状態を作る工夫が大切です。
システムキッチンの交換が可能であれば、最近のリフォーム用のコンパクトキッチンは広く使える工夫がされていますので、既存のものよりは使い勝手が良くなります。新しいシステムキッチンは、作業台の高さも高くなっているので作業がしやすくなりますよ!
システムキッチンの壁にマグネットがつくので、今まで作業スペースに置いていた調味料や調理器具類も壁面に収納することができ、作業スペースを広く使うことができます。間口も160cmからサイズ展開があるので団地キッチンでもリフォームが可能!
システムキッチンを選ぶ際には、下記を意識すると作業スペースを確保できます。
・シンクを小さ目にして作業台を広くとる
・キッチンの広さに余裕があればI型よりL型キッチンを設置
・設置できる間口いっぱいのサイズのシステムキッチンを選ぶ
3. 収納の少なさを解消
出典:リフォーム用システムキッチン「パッとりくん」|LIXIL
商品価格:166,800円~
キッチンは調理器具や食器、食品など物が多いので収納はできるだけ多く作っておいて損はありません。狭い団地キッチンの収納では、壁面や上部の空間も無駄なく有効活用しましょう。
天井まで壁面を利用した収納棚や昇降式の吊戸棚、収納の多いシステムキッチンなら見た目にもスッキリします。大きな壁面収納を設置する場合は、家具の転倒防止対策は万全にしておきましょう。
突っ張り式の転倒防止グッズよりも、家具の下に差し込むストッパーが効果的だと引越し業者さんに聞いたことがあります。
4. 換気扇のむき出しをリフォーム
古い団地では、換気扇の羽がむき出しの「プロペラファン」の場合があります。このプロペラファンは、見た目がどうしても古びた印象を与えますし、お掃除の手間がかかるのがデメリット。下記のようなスリムタイプなレンジフードへの交換が可能ですので、ご検討されてはいかがでしょうか。
出典:スリム型ノンフィルターレンジフード「クララタッチ」|ノーリツ
商品価格:163,000円~
・表面加工により汚れにくくお手入れがしやすい
・消費電力が少なく従来より約66%の省エネ
既存の換気扇が下記のタイプであれば、上記のスリム型レンジフードへの交換が可能です。
・換気扇型/プロペラファン
・換気扇型/フード付きプロペラファン
・ブーツ型/シロッコファン
5. 配管の古さは管理規約を確認
古い団地で気になるのが配管の劣化です。団地の配管は下の階の天井裏を通してあることが多く、このような設計の場合は残念ながら個人でリフォームすることは不可能です。床下を通した配管で管理組合の許可が出ればリフォーム可能ですので、確認してみましょう。
関連記事:団地リフォームのパターンは2つ|構造に注意して計画を立てよう
団地キッチンのリフォームポイントまとめ
団地キッチンは、今回ご紹介したリフォームポイントを抑えることによって、作業効率が大幅にアップしたりお手入れも楽になるので、リフォームして損はない場所です。長く住むためにも、できるだけ快適なキッチンにしておきましょう!
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団地キッチンのリフォーム費用の見積もりを依頼する際は、一括見積りが便利です。システムキッチンやレンジフードなどを新しく交換する場合は、設置業者による大幅割引きもありますので、複数の業者に見積もり依頼をして比較検討してみましょう。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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