一戸建て住宅の暖房のおすすめは|選択時に重視するポイントを抑えよう

一戸建て住宅の暖房のおすすめは|選択時に重視するポイントを抑えよう

一戸建てを新築する際には、暖房器具のことを考えておくことも忘れてはいけません。一戸建てはマンションと比べるとまだまだ寒く感じますので、効率的に室内を暖めることが大切です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

一戸建て住宅の暖房として最もコストパフォーマンスが高い暖房器具はエアコンで、暖かさ重視なら床暖房、おしゃれ重視なら暖炉がおすすめ
・一戸建てで暖房効率をアップさせるには、窓や玄関を断熱性の高いグレードのものにしておくことがポイント
・エアコンだけでは天井付近から床付近まで均一に暖めることが難しいため、シーリングファンやサーキュレーターで風を循環させることも大切

一戸建て住宅に採用するおすすめ暖房設備

ではさっそく、一戸建て住宅の暖房としておすすめの設備をご紹介していきましょう!

・コスパ重視ならエアコン
・足元からじんわり暖めるなら床暖房
・おしゃれにこだわりたい方は暖炉

コスパ重視ならエアコン

一戸建て住宅の暖房として最もコストパフォーマンスが良い暖房器具はエアコンです。

関連記事:エアコン室外機の設置場所6パターンと設置の注意点

エアコンは「ヒートポンプ式」という方式を採用しており、このヒートポンプ式は最もエネルギー効率が良い技術と言われています。ヒートポンプ式とは、少ないエネルギーで空気中の熱を集め、大きな熱エネルギーを生み出す方式のことを言います。エアコンは運転開始時が最も電力を消費しますが、最近のエアコンは省エネ効果が高いので一日中つけっぱなしが最も電気代を消費しない使い方になります。

参照:「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」どちらの電気代が安くなる?ダイキン

エアコンはコスパは良いのですが、部屋の上部だけが暖まって床面が寒いままになってしまうこともありますので、シーリングファンを同時に設置しておくと良いでしょう。

関連記事:シーリングファンのメリット・デメリット|取り付け時の注意点とは

足元から暖かくするなら床暖房

床暖房は床下に設置する暖房器具ですが、足元から冷えやすい床面を効率よく暖めてくれます。床暖房には「ガス式」と「電気式」の2種類がありますが、部屋数が多い一戸建て住宅にはコストパフォーマンスや立ち上がりの早い「ガス式」がおすすめです。

関連記事:温水式ガス床暖房の設置費用とガス代を削減できるお得な使い方

おしゃれさ重視なら暖炉

暖炉暖炉(※画像はイメージです)

暖炉のある家は、多くの方が憧れたことがあるのではないでしょうか?煙突の設置やメンテナンス、燃料となる薪なども必要なのでコストはかかりますが、暖炉のある家は格段におしゃれな一戸建ての夢をかなえてくれます。

関連記事:憧れの暖炉のある家づくり|設置の注意点や費用の目安は?

市販の暖房器具は併用

上記のエアコン・床暖房・暖炉などは、メインの暖房設備として使いつつ、やはり市販の暖房器具も併用することが大半です。即暖める効果が高いのはガスファンヒーターです。ガスを使うことや、コードに引っかかってしまうリスクもありますのでご使用方法には十分注意しておけばすぐに暖まるので、ピンポイントで使用するのにおすすめです。

監修者コメント
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暖房器具を使い分けて快適に

エアコンや床暖房など、暖房の方法はいろいろありますね。熱効率の良いエアコンですが、空気を温める方式のため、家に隙間が多いと温めた空気が外に逃げてしまい、コスパが悪くなってしまう場合もあります。それに対して床暖房は、輻射熱といって熱線によって物体を直接温める方式のため、隙間が多い家でも比較的安定して暖房性能を発揮することができます。家の状態に合わせ、快適な暖房機器を選べるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

一戸建てで暖房設備の効率をアップするには?

一戸建てにおすすめの暖房設備の効率アップ方法

いくら良い性能の暖房設備があっても断熱性の低い造りや窓では、暖房設備の性能が発揮されません。最近は高気密高断熱の住宅も増えていますが、窓や玄関ドアについては予算をかけられないため断熱性の低いグレードのものを採用されるケースも多いようです。家全体から逃げる熱のうち、約半数は開口部からともいわれていますので、実は窓や玄関ドアこそ断熱性の高いグレードのものを採用しておくべきなのです。

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リフォームで断熱性能を高めよう!

冷暖房の効率を高めるためにも、ぜひ家そのものの断熱性能も高めておきたいですね。断熱性能は新築時に決める重要な性能ですが、リフォームで後から引き上げることも可能です。特に窓まわりや玄関ドアは、熱が逃げる割合が大きいところですが、実は断熱リフォームが比較的手軽にできる部位でもあります。ぜひ断熱性能を高めることでお財布にも地球にも優しく、快適な居住環境を手に入れて下さいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

1. 断熱性を高めておく

壁や天井・床の断熱性を高めておくことは、年中快適に過ごすうえでとても大切です。結露によるカビの発生も抑えられますし、何より健康的な生活を送ることができます。

関連記事:床断熱リフォームがお得になる「次世代住宅ポイント」制度

2. 高断熱玄関ドア

玄関ドア玄関ドア(※画像はイメージです)

玄関は出入りの度に大きく開きますので、せっかく暖房器具で暖められた空気が逃げて行ってしまいます。また、開閉がなくても一般的な玄関ドアだと熱が逃げて行ってしまいます。玄関ドアは高断熱タイプの玄関ドアにされることをおすすめします。玄関からつながる廊下や水回りなどの寒さも和らぎます。

関連記事:玄関の寒さ対策には「高断熱玄関ドア」が最強!

3. 樹脂サッシ+複層ガラス

断熱性を高めるうえで最も大切な場所は窓といっても過言ではありません。窓はガラスをサッシにはめ込んで作られていますが、サッシには大きく3種類があり、日本の住宅は最も断熱性が低いアルミサッシを使っているところがまだまだ多いのが現状です。

樹脂サッシが最も断熱性が高いのですが、費用が上がる点がネックになり、導入を諦める方が多いのですよね。初期費用がかかりますが、長い目で見ると樹脂サッシの窓にしておくほうが快適に過ごすことができますので、できるだけ樹脂サッシを導入されることをおすすめします。

関連記事:【樹脂サッシのメリット・デメリット】4大メーカーの人気サッシを紹介

一戸建ての暖房は何を優先するかで決めよう!

暖房は冬を快適に過ごすために大切な設備です。多くの方は光熱費の節約するためにコストパフォーマンスを優先される方が多いかと思いますが、エアコンだけでは天井付近から床付近まで均一に暖めることが難しいので、シーリングファンやサーキュレーターで風を循環させることも大切です。

一戸建てに暖房設備を効率よく設置するには?

一戸建てに暖房設備を効率よく設置するには、その家にあった設備と求める条件などを確認しておくことが大切です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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