【2023最新】温水式ガス床暖房の設置費用|ガス代を削減できるお得な使い方も紹介
床暖房の設置費用は、熱源によって違いがあります。床暖房は、ガス給湯器の設置や交換と同時に施工することで費用を抑えることができますので、同じタイミングでの設置をご検討してみてください。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・温水式ガス床暖房の特徴は、「湯切れの心配がない」「床面が均一に暖まる」「立ち上がりが早い」「使用する時間帯に制限がない」など
・温水式ガス床暖房の設置費用目安は、30万円~60万円程度
・床暖房は、オンオフの回数を減らすのが一番お得
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床暖房の種類
床暖房には大きく分けて、「温水式」と「電気式」の2種類が存在します。まずは、それぞれの違いについて簡単に説明します。
1. 温水式
「温水式」とは、床下にめぐらせた温水パイプに温水を循環させて暖めるタイプです。
2. 電気式
「電気式」とは、床下に設置した発熱線や面状の発熱体に通電させて、暖めるタイプです。
床暖房の熱源に温水式がおすすめの理由
ガスで温水を作り出し、床下を循環させて暖める温水式床暖房は、広いお部屋や部屋数が多いお宅にはランニングコストが安くなるのでおすすめです。温水式床暖房の特徴は下記の通りです。
1. 湯切れの心配がない
電気式床暖房の場合は、深夜電力で暖めたお湯を使うため湯切れの心配があります。特に家族が多い場合は注意が必要です。一方で、温水式床暖房の場合は、使うたびにお湯を暖めるため、湯切れの心配がありません。
2. 床面が均一に暖まる
温水式床暖房は、お湯を床下全体に循環させるので、輻射熱によって床面全体が均一に暖まります。さらに、電気で暖めたお湯よりも温度が高いので、低い設定温度でもより暖かく感じます。
特に広いお部屋では、場所によって温度ムラがあると家族それぞれが過ごす場所によって快適さに違いが出ます。家族全員が心地良く暮らせるマイホームにするためにも、均一に暖まる温水式床暖房を採用したいものです。
3. 立ち上がりが早い
電源をオンにした後の立ち上がりのスピードが早いことも、温水式床暖房のメリットです。例えば、暖房器具では、電気ヒーターよりガスヒーターのほうが早く暖まりますよね。床暖房も同様で、温水式床暖房のほうが立ち上がりが早いので、室内を早く暖めることができます。
特に、広いLDKには温水式床暖房のほうが効率良く暖めることが可能です。
4. 使用する時間帯に制限がない
電気式床暖房の場合は、深夜の安い電力の時にお湯を暖める必要がありますが、温水式床暖房はその都度暖める仕組みのため、24時間いつでも使用可能です。また、お湯の温度も下がらず、いつでも暖かい温度で床暖房を使用できます。
5. 設置スペースがコンパクト
温水式給湯器はコンパクトサイズなので、設置場所が小スペースで済みます。電気給湯器と比較すると、約1/10程度の大きさです。マンションにも設置できるので、設置可能場所の範囲が広がります。
6. CO2排出削減に貢献できる
温水式は電気と比較すると、CO2の排出量が少ないので地球環境保護に貢献できます。子供達の未来のためにも環境保護は意識していきたいですね。
床暖房に対応しているエコジョーズ給湯器が一番お得
温水式床暖房はガスを熱源としますが、ガスには「都市ガス」と「LPガス(プロパンガス)」の2種類があります。この2つの見分け方は下記の通りです。
都市ガス | ・ガスボンベがない ・ガス器具に「12A」や「13A」というシールが貼ってある |
LPガス (プロパンガス) |
・ガスボンベがある ・ガス器具に「LPG」というシールが貼ってある |
現在の日本では約65%が都市ガスですが、LPガスと比較すると都市ガスのほうが1ヶ月あたりのガス代が3千円程度安くなります。
電気式床暖房と温水式床暖房を比較すると、ガス床暖房の初期費用は約1/2と安いのですが、従来のランニングコストは温水式のほうが年間約2万円も高くなっていました。
近年では、ガス会社の割引プランもあり、温水式床暖房のランニングコストも下がっています。高効率給湯器「エコジョーズ」を利用した場合はさらに省エネ効率が高いので、年間コストを比較すると約1万円以上もお得になります。
参照:GAS得プラン 床暖料金|大阪ガス
床暖房に対応したエコジョーズの給湯器
床暖房に対応したエコジョーズの給湯器は、「リンナイ」と「ノーリツ」の2大メーカーが有名です。温水式ガス床暖房は、数種類ある給湯器の中でも下記の条件のものが対応しています。
1. リンナイ「RUFH-E2406AW2-1シリーズ」
・追い炊きができる
・オートタイプまたはフルオートタイプの2種類を展開
・壁掛けOK
2. ノーリツ「GTH-C(P/V)2461-1シリーズ」
・2室~4室同時暖房が可能
・気になる配管を自動でキレイにしてくれるスマート配管クリーン搭載
・「わかすアプリ」で遠隔操作に対応
温水式ガス床暖房の設置費用の目安は?
温水式ガス床暖房の設置費用目安は、30万円~60万円程度です。熱源となる給湯器本体が定価では40万円程度かかりますが、床暖房設置工事と同時に購入することで70%ほどの割引をしてもらえる場合もあります。
関連記事:床暖房リフォームの流れと施工例を調べてみました
床暖房のランニングコストの節約方法
夏のエアコンは、実はつけっぱなしの方が電気代の節約につながります。筆者も実際にひと夏エアコンをつけっぱなしで実験してみたので間違いありません。では、床暖房はどうでしょうか?以下では、床暖房のランニングコストの節約方法について紹介します。
1. オンオフの回数を減らす
温水式床暖房は、水をガスの力でお湯に変えて床下を循環させることで部屋を暖めます。 エアコン同様、スイッチを入れた時に最もパワーが必要になるので、こまめにつけたり消したりすることでかえってガス代が多くかかります。
そのため、「朝起きた時に寒いので設定温度を高くして電源を入れる」のは、最もガス代がかかります。一番寒い時間帯にいきなり高温設定にすれば、フルパワーで水を温めなければいけないためです。
このような理由から、電気代を節約したい場合は、低い温度設定で日中は床暖房をつけっぱなしにしておき、寝る間は切るのが最適です。短時間の外出であれば、一番低い設定温度でつけっぱなしにしておくほうがガス代は抑えられます。
2. タイマーを有効活用する
温水式床暖房は立ち上がりが早いので、温かくなるまで30分もかかりません。朝は、起きる時間の30分前ぐらいにスイッチが入るようタイマー設定しておけば、起きた時にはもう暖かくなっています。
この際、温度設定は低くしておくとパワーを抑えられて光熱費の節約につながりますよ。切ってもすぐに冷たくはならないので、寝る30分前ぐらいにはオフにするのもおすすめです。
温水式床暖房を設置する前に押さえておきたいポイント
温水式床暖房の設置後は、フローリングの張り替えが難しくなることを念頭に入れておきましょう。 なぜなら、フローリングの張り替え時に、床暖房のパネルを傷つけてしまったり、温水管を破損してしまったりする可能性があるためです。
温水式床暖房を設置してあるお部屋のフローリングを新しくしたい場合は、技術のある業者さんを探して施工してもらうか、フローリングでの重ね張り工法を選択することになります。重ね張り工法では薄いフローリング材を使用しますが、厚みが増す分床暖房の体感温度が低くなってしまうというデメリットもあります。
後悔しないためにも、床暖房設置時に行うフローリング張り替えの際に、床暖房による温度変化に強いフローリング材を採用することをおすすめします。
家仲間コムの登録業者による床暖房工事事例
床暖房ボイラーの取替
施工前
給湯器式床暖房
施工前
施工後
床暖房のお得な設置方法は?
床暖房は温水式ガス床暖房がおすすめですが、さらにエコジョーズの給湯器を使うと毎月のガス代がお得になります。給湯器の交換のタイミングで床暖房も同時施工すると、一度の見積もりと施工でリフォーム費用もお得になりますよ。
家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、給湯器の大幅割引をしてもらえることも多いので、複数の見積もりをとって比較検討してみてください。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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