玄関の寒さ対策には高断熱玄関ドアがおすすめ|メリットや費用目安を知ろう
冬になると、玄関から入り込む冷気で毎年寒さを感じていらっしゃる方が多いです。玄関の寒さ対策として最も効果的なのは「高断熱玄関ドア」です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・玄関の寒さ対策は、「玄関と居室の間に間仕切りをする」「底冷えする玄関の土間やたたきのリフォーム」「高断熱玄関ドアにリフォーム」の3つ
・高断熱玄関ドアの設置費用目安は、5万円~8万円が相場
・高断熱玄関ドアを取り扱っている国内主要メーカーは、「YKKap」「LIXIL」「三協アルミ」など
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玄関はなぜ寒いの?
冬になるとどこからともなく入り込む冷気。冷気の元をたどると玄関だった!というご家庭も多いはず。冬には暖房器具で室内を暖めますが、せっかく暖めた空気も住宅の窓や玄関といった開口部から約58%が逃げていってしまいます。
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玄関は出入りのたびに室内の暖かい空気を逃がし、外の冷たい空気を室内に取り込んでしまうため、玄関付近はいつも冷気が漂っているのです。
玄関の寒さ対策として最も有効なのは断熱性アップ
玄関の出入りは必要不可欠ですので、いかに冷気を入れず暖かい空気を逃がさないようにするかがポイントです。玄関の寒さ対策には下記の3つがおすすめです。どれも共通するのは「断熱性をアップさせること」です。
1. 玄関と居室の間に間仕切りをする
玄関からの冷気によって居室が寒い場合は、冷気の通り道である廊下や居室の入口に間仕切りをすることで断熱効果が高まり、冷気をシャットアウトできます。
1-1. パネルドアを設置
パネルドアは軽量で操作性も良く、なおかつ断熱性の高い商品です。近年人気の2階リビングに通じる階段は、玄関からの冷たい空気を2階へ送ってしまいます。
2階への階段の手前や、玄関から入ってすぐに居室がある場合は、パネルドアを間仕切りとして一枚設置してみてください。驚くほど寒さが軽減されますよ。天井の下地に強度があれば簡単に設置ができます。
1-2. アコーディオンドアを設置
パネルドア同様、アコーディオンドアも断熱性をアップさせるためには有効です。アコーディオンドアは昔はあまりデザイン性が高くありませんでしたが、近年バリアフリーリフォームが増えるにつれてバリエーションが増え、色やデザインもおしゃれになっています。
玄関から入るとすぐ洗面所につながっている住宅もありますが、洗面所を利用していると冷気が入ってきて寒いですよね。アコーディオンドアを設置すればお手軽に寒さを軽減できます。
関連記事:アコーディオンドアはバリアフリー住宅にも最適!事前申請で住宅改修費支給の対象にもなります
2. 底冷えする玄関の土間やたたきのリフォーム
玄関の土間やたたきは断熱性が低く、住宅内に入っても底冷えします。特に、床材を張らず土のまま仕上げる土間はより寒さを感じます。玄関の土間やたたきは、基礎部分に断熱施工をしておくことが大切です。リフォームの機会があれば、ぜひ基礎断熱工事をしておきましょう。
3. 高断熱玄関ドアにリフォーム
玄関の寒さ対策として最も効果的なのが「高断熱玄関ドア」の設置です。近年、住宅の断熱性が見直されており「高断熱機能」を持った住宅設備がどんどん発売されています。玄関ドアもそのひとつです。
高断熱玄関ドアの設置費用目安は5万円~8万円(既存ドアの撤去費用含む)です。高断熱玄関ドア本体の費用目安は35万円~から販売されていますが、業者によって高い割引率があると20万円程度から購入できる可能性も高いです。代表的な住宅設備メーカー3社の高断熱玄関ドアをご紹介します。
3-1. 高断熱玄関ドア イノベスト|YKKap
出典:高断熱玄関ドア イノベスト|YKKap
グッドデザイン賞も受賞しているYKKapの高断熱玄関ドア「イノベスト」は、高い断熱性で外気の影響を受けにくくなっています。従来の断熱ドアと比較した時の、玄関ドアの表面温度の違いは下記の通りです。
玄関ドアの種類 | 採光部付近 | 戸先付近 |
---|---|---|
従来の断熱玄関ドア | 8.0℃ | 9.3℃ |
高断熱玄関ドア「イノベスト」 | 12.7℃ | 12.9℃ |
高断熱玄関ドア「イノベスト」採光部無し | - | 13.5℃ |
表面温度で4~5℃も違うと、体感温度もずいぶん変わり暖かく感じますね。高い断熱性だけでなく、室内の気温と玄関ドアの表面温度の差が少なくなることで結露の抑制効果も高まります。玄関ドアに加えて窓断熱もした場合、年間冷暖房費が最大で約33%も削減できます。
3-2. 高断熱玄関ドア「グランデル2」|LIXIL
出典:高断熱玄関ドア「グランデル2」|LIXIL
一般的な玄関ドアの厚みは約40mmですが、LIXILの高断熱玄関ドア「グランデル2」は約60mmあり、日本トップクラスの断熱性能を誇ります。玄関ホールの熱貫流率を比較すると下記の通りです。
玄関ドアの種類 | 熱貫流率 |
---|---|
従来の玄関ドア | 4.07w/㎡・K |
高断熱玄関ドア「グランデル2」(ハイグレード) | 0.89w/㎡・K |
熱貫流率とは「熱の伝えやすさを表す数値」のことで、熱貫流率が低いほど断熱効果が高くなります。上記の表を見ると、断熱性の高さは一目瞭然です。
3-3. 高断熱玄関ドア「プロノーバ」|三協アルミ
出典:高断熱玄関ドア「プロノーバ」|三協アルミ
三協アルミの高断熱玄関ドア「プロノーバ」に加えて窓断熱もした場合、年間冷暖房費が最大で約25%も削減できます。格子・小窓・ハンドルに至るまで細かなデザインや質感にまでこだわっていて高級感のあるエントランスを作り出してくれます。また、ピッキング対策やガラス破り対策も万全で、防犯性にも優れています。
高断熱玄関ドアをお得に設置するには?
高断熱玄関ドアは高い断熱性があるだけでなく結露も抑制し、IoT住宅にも対応したこれからの住宅に必要な住宅設備です。取り扱い業者も増えてきているので、複数の見積もりをもらって割引率を比較検討するのがお得に設置するポイントです。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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