【部屋の防音は開口部から】ドアと窓にできる防音対策4選

【部屋の防音は開口部から】ドアと窓にできる防音対策4選

在宅ワークや家で過ごす時間が増えてくると気になるのが、部屋の防音対策ではないでしょうか?「家族の声がオンラインミーティング時に聞こえると困る」という方や、お家で映画やゲームを大きな音で楽しみたい場合には、ご近所さんへの音漏れ対策は必須です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
 

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POINT この記事のポイント

・ドアや窓は、壁や床よりも厚みが薄く隙間があり、開閉する機会が多いため音漏れが発生しやすい
・部屋の防音対策のポイントは、「隙間をできるだけなくす」「カーテンやアコーディオンドアを設置する」「防音ドアに交換する」の3点

1. 壁や床よりも厚みが薄い

ドアや窓の厚みは壁や床と比較すると薄くて、物理的に音が伝わりやすいです。一般的に壁とドアや窓の厚みは下記一覧の通りです。
 

壁の厚み 約150mm~
ドアの厚み 約30mm~50mm
窓の厚み 約3mm~7mm


これだけ厚みに差があると、音を伝えやすい点も納得です。

2. 隙間がある

ドアや窓は開閉することが前提なので、どうしても隙間ができてしまいます。隙間があるということはそこから空気が漏れますが、音も同じように漏れます。

関連記事:窓の遮音対策には内窓がおすすめ【音が伝わる仕組みから解説】

3. 開閉する機会が多い

ドアや窓は開閉を前提としていますので、やはり開閉するたびに音が漏れてしまいます。防音効果が低くなってしまうからといって開閉しない、というわけにはいきませんので、閉めている間の防音対策が必要になります。

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部屋の防音対策|ドアにできること

部屋の防音対策

では部屋の防音対策として、まずドアにできることから解説します。ポイントは上記の3つです。

1. 隙間をできるだけなくす

下部の隙間が空いているタイプのドアは防音対策は必須です。一般的にドアは閉めても完全な密閉状態にはならない造りなのですが、わずかに隙間が空いているタイプと大きく空いているタイプの2種類があります。

1-1. わずかに隙間が空いているタイプのドア

10mmほどの隙間が空いているタイプは、建物が経年劣化したりドアの部品の緩みなどで歪みが生じた場合に開閉ができなくなるのを防ぐ目的があります。このようにドア下に隙間が空いている形状を「アンダーカット」と言います。アンダーカットタイプのドアの場合は、ゴム製またはスポンジ製の隙間テープなどを貼ることで多少の防音効果が得られます。寒い季節の隙間風も軽減できて一石二鳥です。

1-2. 大きく隙間が空いているタイプのドア

大きく隙間が空いているといっても、一般的には約15mm~20mm程度の隙間なのですが、これだけ空いていれば音漏れは大きく、寒い空気も出入りして断熱性が落ちます。ドアに大きく隙間を開けている理由は、歪みが生じた場合に開閉できなくなるのを防ぐ目的ももちろんありますが、主に通気・換気が目的です。トイレや洗面所などのドアによく見られます。

関連記事:トイレの防音対策5選と費用目安

完全に塞いでしまうと通気性が悪くなって、匂いもこもりやすくなりますので、スポンジタイプの隙間テープを貼ると良いでしょう。

監修者コメント
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必要な隙間を埋めてしまわないようご注意

ドアの周りには隙間が空いていることが多くありますが、その隙間は換気のためにわざと空けている場合には注意が必要です。最近の家は気密性が高くなっているため、室内に空気が留まることで発生するシックハウスや結露などが起こらないよう、家全体で計画的に換気が行われています。安易に隙間をふさいでしまうと、これらの不具合が生じてしまうこともありますので、換気計画も併せてプロに相談できれば安心ですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. カーテンやアコーディオンドアを設置する

アコーディオンドア「セイエス」|TOSO画像提供:アコーディオンドア「セイエス」|TOSO


出典:画像提供:アコーディオンドア「セイエス」|TOSO

通り道となるドアにカーテンやアコーディオンドアを設置すると少々出入りがしにくくなりますが、防音効果が上がります。ドアの前に設置することで二重窓と同じような効果が得られるので、防音対策になるだけでなく断熱性もアップします。開閉もしやすいので、防音したい時にだけ閉めておくといった使い方も可能です。

3. 防音ドアに交換する

防音ドア|YAMAHA

出典:画像提供:防音ドア|YAMAHA
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完全に防音をしたい場合には、防音ドアに交換するとより効果的です。大きめの音量で映画を観たり楽器を演奏される場合には、ドアは防音ドアにして壁にも防音パネルを貼るなどの防音対策が必要になります。

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部屋の防音対策|窓にできること

部屋の防音対策で窓にできることで、最も効果が高いのは内窓の設置です。防音効果も高く断熱性もアップするので、内窓があるだけで部屋が快適に生まれ変わります。

関連記事:騒音対策は窓に「内窓」を取り付けよう!効果的な騒音対策4ステップ

新築で部屋の防音性を高めたい場合は?

この数ヶ月で日本のワークスタイルや生活スタイルが大きく変わりました。スタイルの変化に伴い、住宅メーカーも「働きやすい自宅」をテーマにした新規住宅や商品の開発を行っています。例えば大和ハウスさんでは、「図書館並みに静か」という防音ドアや二重窓を装備した住宅の販売を開始しました。

参照:「図書館並みに静か」 大和ハウスなど「在宅勤務にぴったり」の住宅で攻勢

これから新築住宅を考えられている方や大規模リフォームをご検討中の方は、ハウスメーカーさんや工務店さんなどに、部屋の防音性も高める内容でプランニングを依頼してみてはいかがでしょうか。

監修者コメント
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防音対策をして、断熱性能もアップしよう

防音対策には隙間を減らす、空気層をつくる、厚みを増やすなどの方法がありますが、これらには断熱性能を向上させることと共通する項目も多くあります。つまり、防音対策と断熱性能の向上は、同時に行うと効率がいいということですね。防音対策をされたいお部屋には、きっと滞在時間もそれなりにあることでしょう。この機会にぜひ、静かで快適な室温の居住空間を計画してみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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部屋の防音対策としてドアをリフォームしたい場合は、一括見積もりを依頼してみましょう。どの程度の防音対策をしたいかを相談して、プロのリフォーム業者さんに最適なアイデアをもらうのも良いですね。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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