ウォールドアの種類と選び方|4つの素材がマッチするインテリアを紹介
広々としたLDKのある住宅は増加傾向ですが、広すぎる空間は使いづらい場面も。そんなときには簡単に間仕切りができ、後付け可能なウォールドアがおすすめです。今回は、ウォールドアの設置費用や選び方のポイントをご紹介します。まずはこの記事のポイントをまとめました。
POINT この記事のポイント
・ウォールドアは部屋の使い方に合わせて可動できる
・ウォールドアの扉は主に「折れ戸」と「引き戸」の2種類
・ウォールドアの素材はアルミ、樹脂、軽量ガラス、木製があり特徴はそれぞれ
・ウォールドアの新設は約10万円~
・ウォールドアはポイントを押さえて選ぶ
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ウォールドアの特徴
間仕切りできるドアにはいろんな呼び方がありますが、「ウォールドア」も間仕切りドアの一つです。メーカーによっても呼び方が異なり、「パネルドア」「スクリーンウォール」「スクリーンパーテーション」などとも言われます。ウォールドアの特徴は、部屋の使い方に合わせて可動できる点です。
室内ドアは一般的には開けたら閉めますが、ウォールドアは部屋を広く使いたい場合には開放して、プライベートゾーンなど隠しておきたいような場面では閉めておくことができます。
どういう部屋の使い方をしたいかによって自由に開閉を決めることができるので、インテリア性や実用性も兼ねた汎用性の高い住宅建材です。
ウォールドアの種類
ウォールドアの種類は、「扉の種類」と「素材」に分けられます。「扉の種類」は使い勝手に、「素材」はインテリア性に影響します。
1.ウォールドアの扉
ウォールドアの扉は、一般的に「折れ戸」と「引き戸」の2種類があります。
1-1. 折れ戸
折れ戸は、複数枚のドアパネルをつなげて、じゃばら状に折りたたんで収納することができるタイプです。「アコーディオンドア」も折れ戸と似ています。クローゼットには折れ戸タイプの扉が使われていることも多いのでイメージがわきやすいのではないでしょうか。
折れ戸は引き込みスペースが不要ですので、狭い部屋への取り付けに向いています。
1-2. 引き戸
出典:間仕切り開閉壁「スクリーンウォール」|Panasonic
最近のウォールドアで多いドアの種類が「引き戸」です。「引き戸」は軽量で高齢者やお子様でも操作がしやすく、見た目にスタイリッシュな点から人気が出ています。バリアフリー住宅にも向いていますので、将来的にバリアフリーを想定しているご家庭では引き戸のほうがおすすめです。
関連記事:浴室は引き戸にリフォームしてバリアフリーに備えよう!
2. ウォールドアの素材
ウォールドアは、住宅のインテリアに合わせて以下の4つの種類から選べます。
・アルミ
・樹脂
・軽量ガラス
・木製
2-1. アルミ
出典:アルミインテリア建材 スクリーンパーティション 間仕切|YKKap
アルミ素材でできたウォールドアは、軽量な点がメリットです。クールな印象を造ることができますが、その印象がお好きでない場合は木目デザインなども発売されています。
2-2. 樹脂
出典:半透明樹脂スクリーンウォールドア|Panasonic
アルミと同じく軽量で操作性が良いのが「樹脂」素材です。見た目におしゃれな点も人気がありますが、ウォールドアを閉めた時でも採光したい場所に最適です。
2-3. ガラス
出典:ガラススクリーンウォールドア|Panasonic
ガラス素材のウォールドアは、繊細で上質な印象を造ることができます。明るく開放感がありながら、空間を間仕切りできる点が魅力です。ウォールドアの向こう側のペットの様子が気になったり、TVなどが見たい場合にはガラス製のウォールドアがおすすめです。
2-4. 木製
出典:木製スクリーンウォールドア|Panasonic
木製はナチュラルインテリアがお好きな方に根強い人気があります。すべて木で作られたタイプのウォールドアはよりプライベート空間を保って間仕切りをしたい方に、格子状や採光パネルが取り付けられたタイプはナチュラルな木の質感を生かしつつ採光やインテリア性を高めたい方におすすめです。
ウォールドアの設置費用
ウォールドアの設置費用は下記の通りです。
・ウォールドアの新設:約10万円~15万円
・壁を撤去してウォールドアを新設:約20万円~40万円
ウォールドアを新設するときには、吊下げるために天井に補強が必要になる場合が多く、補強工事が高額になるケースも多いです。ただし床の状態にもよります。床にレールを設置する方が、工事費は安く上がることが多いです。。気密性を少しでも高めたい場合やウォールドアの安定性を求める場合には、床にもレールを設置すると隙間風も改善され操作性が良くなります。
広いLDKを造るために室内壁を設置して新たにウォールドアを設置する場合は、壁の撤去費用と廃棄費用が別途プラスされますが、施工工事が一度で済みます。
関連記事:LDKの配置4パターン|明るく開放的な配置は縦長LDKが最適!
ウォールドアの選び方のポイント
ウォールドアを選ぶにあたってどのような点に気を付けて選べば良いのか、ウォールドアの選び方のポイントをまとめます。
1. 現状のインテリアと調和するデザイン
ウォールドアは面積が広いので、現状のインテリアと調和するデザインを選びましょう。木製のナチュラルなインテリアの中に、突然無機質でクールな印象のアルミ製ウォールドアを取り付けても浮いてしまいますよね。
そういう場合は同じく木質系のデザインを選ぶなど、お部屋全体のイメージをそろえておきましょう。ウォールドアの設置前にカタログを見せてもらって、お部屋と照らし合わせてみるとイメージしやすいです。
2. 採光性
出典:スクリーンウォールドア|Panasonic
せっかく広い間取りにしているのに、ウォールドアを閉めることによって暗くて閉塞感のある部屋になっては意味がありません。ウォールドアを閉めた時にどれだけの採光性が必要なのかをイメージしておくことは大切です。
寝室との間仕切りにウォールドアを設置するのであれば、逆に採光性がないほうが暗くて快眠を得られやすいこともあります。イメージが難しい場合には、半透明の樹脂パネルが使用されたタイプのウォールドアを選んでおくと良いでしょう。
ほどよい採光性が得られ、なおかつウォールドアの向こう側が見えにくいのでプライベートも守られます。
3. 操作性
ウォールドアはできるだけ軽量で軽い力でも動かすことができる操作性の良いものがおすすめです。特に高齢者がいるご家庭や、大きな面積でウォールドアを設置する場合は操作性の良さは重要です。
・開閉する際の取っ手部分の使いやすさ
・安全に開閉できること
・施錠できるかどうか
上記の点なども合わせて確認しておきましょう。
ウォールドアの設置費用と選び方まとめ
広い間取りを希望される方が増えるにつれ人気の出てきているウォールドア。壁と違い、開放感のある使い方やプライベートを守る使い方の2通りを兼ねるとても便利な住宅建材です。これから広いLDKに間取り変更リフォームをしようとご検討中の方は、ぜひウォールドアの設置も一緒にプランに入れてみてはいかがでしょうか。
LDKは広々と、いざという時は個室にも
来客用の部屋もあれば便利だけど、年に数回使うかどうかの部屋を用意するのももったいない…。そんな時に便利なのが、必要な時だけ仕切って使えるウォールドアです。工事にはお金が掛かりますが、それが役に立つ瞬間があるなら、有意義なお金の使い道ですよね。どんな時にどう使えるか、それを考えることが一番大事ではないかと思います。ぜひ有効に使う方法を、たくさんイメージしてみませんか?
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
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ウォールドアは広い間取りのお部屋にあるととても便利な住宅設備です。種類も増えてきていますが、設置工事と同時にウォールドア本体も購入する場合は割引をしてもらえることもありますので、複数の業者に見積もり依頼をして比較検討してみましょう。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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リビングドア | ¥70,000 ~ ¥90,000 |
室内ドアをリフォームしたい | ¥86,000 ~ ¥160,000 |
クローゼットの扉の交換、室内ドアの交換 | ¥100,000 ~ ¥120,000 |
ドアの取り付け | ¥44,000 ~ ¥53,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。
天井で吊る場合は補強が必要
ウォールドアは必要な時だけ仕切ることができて便利ですが、必要のない時は開放して広々と使いたいですよね。床にレールを敷くタイプは工事が簡単ですが、開放したときに床のレールが気になる場合があります。それに対し、天井にレールを設置し扉を吊下げるタイプは、床にはガイドと呼ばれる丸いマグネットがいくつか設置されるだけで済みます。ただ天井に補強が必要になるため、工事費は床レールタイプより高額になります。使い勝手と予算に応じて、どちらがいいか、じっくりご検討いただけたらと思います。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)