木製サッシは防災認定取得済みメーカーがおすすめ|メーカーごとの特徴は

木製サッシは防災認定取得済みメーカーがおすすめ|メーカーごとの特徴は

木製サッシを比較する際に参考になる、防火認定取得済みの木材サッシメーカーと商品の特徴を比較しました。木の風合いが美しい木製サッシですが、木製と聞くと火災に弱いのでは?と不安になりますよね。

そこで、この記事では法律で定められた防火認定をクリアしている木製サッシメーカーを取り上げてあります。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・木製サッシは冬でも室内は暖かく夏は涼しく過ごせる
・防火認定の条件は5つ
・木製サッシは3~5年に一度の再塗装メンテナンスが必要
・防火認定取得の木製サッシメーカーは8社
・木製サッシリフォームの工法はカバー工法とハツリ工法のふたつ

木製サッシのメリット

木製サッシのメリット・デメリット

ぬくもりのある質感や風合い・高いデザイン性のある木製サッシは、こだわりのインテリアを叶えるためにもぜひ採用したいサッシです。木製サッシは高いインテリア性だけでなく機能も優秀で、断熱性の高さから冬でも室内は暖かく夏は涼しく過ごせることが特徴です。寒い地域の多いヨーロッパでは、なんと木製サッシをの普及率が95%にも上ります。

また、高い断熱性は結露を防止するのでサッシも長持ちします。気になるのは、木製は火に弱いのでは?という点ですが、国内9社のメーカーが建築基準法で制定された「防火認定」を取得して木製サッシの販売を行っているので安心です。

参照:防火性能のある木製サッシの製造販売会社
(一般社団法人 日本木製サッシ工業会会員のみ)

防火認定とは?

防火認定は建築基準法で定められており、下記の条件を満たすものだけが取得できます。

・燃えにくい素材で作られている
・万が一通常火災が発生した場合にも燃えることがない
・変形や融解などの損傷が生じない
・有毒なガスが発生しない

木製サッシのデメリット

木製サッシは導入コストが他の素材と比較すると高く、また風雨にさらされたり直射日光を浴び続けることによって塗装がはがれてしまう可能性があります。3~5年に一度は再塗装メンテナンスをしておくことで、年月とともに変化していく風合いを楽しむことができます。初期導入コストを抑えたい場合はアルミサッシがおすすめです。

参照:アルミサッシメーカー比較

監修者コメント
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木製サッシで重厚感のある窓に

木製サッシは見た目にも性能的にも、木のぬくもりを感じることができます。その天然木ならではの存在感は、樹脂やアルミでは表現することが難しいため、デザイン的にも根強い人気があります。しかし一方で、木を長持ちさせるためにはメンテナンスが不可欠で、風雨から守るための塗装をこまめに行う必要があります。家のメンテナンスも日々の楽しみの一つととらえるのも、暮らしを豊かにする知恵かもしれませんね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

防火認定取得の木製サッシメーカー8社をご紹介!

根強い木製サッシ人気があることから、建具メーカーでも木製サッシに力を入れているメーカーがあります。ここでは、「防火性能のある木製サッシの製造販売会社」に掲載されている木製サッシメーカーの特徴と商品をご紹介します。(一社はリンク先が見当たりませんので今回は省略しています)

木製サッシメーカー 主な特徴
㈱アイランドプロファイル デンマークの会社と技術提携
高断熱(Low-E)複層ガラスを標準採用
アルス㈱ 複層ペアガラスやトリプルガラスを標準採用
 川上製作所 ホルムアルデヒド分解性能を搭載
加茂建具協同組合 全て手作りなため規格外寸法にも対応可能で割高になることはない
キマド㈱ 操作性と防犯性を高めたストレスフリー商品
タミヤ㈱ 塗料の3回塗りでメンテナンス性と耐久性を高める
森の窓 木材だけでなくヨーロッパの高品質部品を採用
ユニウッド㈱ 100%自社工場で完全オーダーメイド

プロファイルウインドウ|株式会社アイランドプロファイル

木製ならではのぬくもりのある質感や、天然木を主材料とした環境に優しい商品です。優れた断熱性能を活かし気密性を高めることで、冷暖房効果が大きく省エネできて経済的です。高い断熱性によって結露防止効果もあります。

参照:木製サッシ「プロファイルウィンドウ」|株式会社アイランドプロファイル

夢まど|アルス株式会社

気密性・水密性を向上させ、断熱性・防露性を生かした外部用の木製サッシです。耐候性を高めるため工場塗装で枠裏面まで塗装し、耐候性や色合い・メンテナンス性を考慮した塗料を採用しています。

参照:木製サッシ「夢まど」|アルス株式会社

JOYWOOD|株式会社 川上製作所

100年も前から手作りで建具製品をプロデュースし技術を継承してきた老舗メーカーです。浸透性が高く木目を生かした美しい仕上がりを実現するための専用塗料を使用しています。木材が持つ気密性・水密性・耐風圧性・遮音性と高い断熱効果、防火認定取得の安全性だけでなく、有害なホルムアルデヒド分解性能を搭載した健康木製サッシです。

参照:JOYWOOD|株式会社 川上製作所

加茂サッシ|加茂建具協同組合

ベイマツ材を主材料とし、防腐・防虫・防カビ処理が可能な油性塗料をすることいよって耐久性とメンテナンス性を高めています。4項目においてJIS規格・BL規格認定済みで安心です。全て手作りなため、規格外寸法にも対応可能で割高になることはありません。

参照:加茂サッシ|加茂建具協同組合

クラッシック|キマド株式会社

木製サッシのデメリットである「価格の高さ」「メンテナンス性の低さ」を補い、木が持つ質感や風合いを最大限に生かした商品を開発しています。また、操作性と防犯性を高めたストレスフリー商品であることが特徴です。

参照:木製サッシ「クラッシック」|キマド株式会社

木製サッシ|タミヤ株式会社

タミヤ株式会社は、高気密・高断熱・高性能の木製サッシ専門メーカーです。通気性のある塗膜を形成し、優れた耐候性・耐水性を兼ね備えた塗料を3回塗りしてメンテナンス性と耐久性を高めているのが特徴です。木材の割れや反りも防ぎます。

参照:木製サッシ|タミヤ株式会社

木製サッシ|森の窓

地元材の能登ヒバを中心に自社で集成材を製造しています。ヨーロッパメーカーの高品質な金具やプラスチックを導入し、より断熱性や気密性を高める工夫をしています。

参照:木製サッシ|森の窓

木製サッシ|ユニウッド 株式会社

100%自社工場で製造している、木製サッシや木製家具のオーダーメイド専門メーカーです。高断熱性能サッシとしての試験もクリアしており、木材保護塗料のトップブランド塗料を使用しています。

参照:木製サッシ|ユニウッド 株式会社

木製サッシリフォームの価格相場は?

木製サッシリフォームは主に下記の2つの工法で行われ、工法の種類によっても木製サッシリフォーム費用が変わってきます。


 
工法 施工方法
カバー工法 既設のサッシの上から施工
ハツリ工法 サッシごと交換する

【木製サッシ本体・ガラス・リフォーム費用・諸費用】を合わせた工法別の木製サッシリフォーム費用の価格相場は下記一覧をご参考になさってください。

窓の種類 サイズ カバー工法の価格相場 ハツリ工法の価格相場
ヘーベシーベ引き違い戸 1,800×1,800 40万~50万円 65万~80万円
FIX窓 900×900 15万~25万円 30万~40万円
オーニング窓 600×600 20万~30万円 35万~45万円

木製サッシ本体の価格は、使用する木材や塗料、窓の面積によって大きく異なります。また、採用するガラスの種類によっても費用が変わりますので、まずは複数の業者に見積もり依頼をして比較検討することが大切です。

監修者コメント
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サッシ交換はどれがおトク?

サッシを交換には、周囲の壁も一部壊す必要があるため、比較的大がかりなリフォームになりがちです。そこでカバー工法にすれば、今あるサッシを撤去せずに、新しいサッシを上から被せるだけなので、工事費用を抑えられる場合もあります。しかし外壁を同時に張り替える場合などは、カバー工法よりもまるごと交換した方がコストを抑えられる場合もあります。どちらがいいか、お気軽に相談してみて下さいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

木製サッシリフォーム業者を簡単比較するには?

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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