壁面収納ではここをチェック｜3つの確認ポイントとリフォーム費用とは？
収納を増やしたい場合、壁面を利用すると有効活用できます。しかし、壁面収納を造る際にはいくつか確認しておかなければいけないポイントが存在します。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・壁面収納を造る際には、「収納したい物の重さ」や「扉を取り付けるのか」、「可動棚にするのか」などを検討しておくことが重要
・壁面収納のリフォーム費用は10万円〜60万円程度で、壁面収納を設置する場所の広さや大きさ、扉や戸の有無、可動棚の有無、下地補強などによって金額は異なる
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壁面収納を造る際に検討するポイント
壁面収納といっても様々なパターンがあり、収納したいものや収納を造る場所によって壁面収納の形が変わってきます。壁面収納リフォームに取り掛かる前に確認しておきたいポイントを挙げてみましょう。
1. 収納したい物は軽い or 重い
壁面収納を造る上で、収納したい物の重さを考慮することが最も重要です。重い物を収納するのであれば下地補強をして耐荷重量を上げておかないと、壁ごと壊れてしまう可能性もあり、大変危険です。収納したいものが軽い物であっても下地の強度は必要です。近年の住宅に多い石膏ボードの壁はビスが刺さらないため、軽い棚の取り付けであっても、石膏ボード専用のビスを使ったり、丈夫な下地部分に取り付けたりと、下地補強を行う必要があります。
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壁面収納リフォームを施工する前に、どの程度の下地補強が必要なのかを確認しておきましょう。
2. オープン収納 or クローズド収納
市販の収納家具にはオープン収納と扉や戸がついたクローズド収納があります。同じように壁面収納でも、棚だけを取り付けるか、扉をつけて見えないようにするかを選択できます。
オープン収納
オープン収納棚（※画像はイメージです。）
オープン収納のメリットは、収納したものが見やすく、飾り棚としても活用できる点です。また、扉を取り付けない分リフォーム費用も安く抑えることができます。デメリットは、ほこりが溜まりやすい点と、収納の仕方やディスプレイによってはごちゃごちゃした印象になってしまう点が考えられます。
例えば、色がバラバラだったり形や大きさが違う物・テイストが違う物などはカゴを使って収納し見せない工夫を、オープン部分は色やテイストを揃えるとスッキリして見えます。ぎゅうぎゅうに詰め込まないということもスッキリ見せるポイントです。すべてオープン収納にするのではなく、一部には扉や引き戸を取り付け一部はオープンにするという方法もいいですね。
クローズド収納
クローズド収納棚（※画像はイメージです。）
クローズド収納は、扉や戸を取り付けて中が見えないようにした収納のことを言います。扉や戸を閉めておけばスッキリ見せることができる点が最大のメリットです。デメリットとしては、扉や戸を取り付ける分だけリフォーム費用が高くなることです。価格相場は5万円程度アップすると考えておきましょう。
頻繁に使うものはクローズド収納だと取り出すのが面倒という場合もあります。こちらもオープン収納と同じく、メインはクローズド収納にして一部をオープン収納にすると使い勝手が良くなります。
3. 可動棚 or 固定棚
ダボ穴のある可動棚（※画像はイメージです。）
収納棚には棚板を取り付けますが、収納するものが決まっていて将来的にも変わらない場合は固定棚、収納するものが変わるかもしれないという場合は可動棚を取り入れると使い勝手がよく便利です。可動棚にするには側面の板に棚板を支えるダボを入れるためのダボレールやダボ穴を開ける必要があります。その分作業工程と部品が増えるので費用も少し上がりますが、市販の収納ユニットを使うと費用を安く抑えられることもあります。
何を収納したいのか、見せたいのかを整理しよう
壁面収納をご計画なら、ぴったりの寸法でつくってもらえるように、ぜひとも経験豊富なプロに相談したいですよね。プロに適切なアドバイスをもらうためには、事前に要望をしっかり整理しておくことが成功のポイントです。収納計画で一番大事なのは、「何を、どこに収納したいのか？」です。日頃から使い勝手をよく考え、そこに何を収めたいのか？見せたいのか？しっかり考えをまとめておけるといいですね。
監修者：高橋 みちる（一級建築士）
壁面収納のリフォーム費用目安は？
出典：キュビオスシリーズ・床から天井までの壁面をフル活用｜Panasonic
壁面収納のリフォーム費用目安は下記のようになっています。
| 壁面収納リフォームの内容 | 価格相場 |
|---|---|
| TV台を兼ねたリビング壁面収納 | 30万円～60万円 |
| 靴箱を兼ねた玄関の壁面収納 | 10万円～30万円 |
| キッチンの壁面収納 | 30万円～33万円 |
| 本棚 | 10万円～60万円 |
| 飾り棚 | 10万円～40万円 |
素材や造作にこだわれば上記の価格相場よりも高くなる場合もありますし、シンプルに棚板を取り付けるだけなどであれば価格相場より安くなることもあります。壁面収納を設置する場所の広さや大きさ、扉や戸の有無、可動棚の有無、下地補強などによっても費用が変わってきますので、まずは複数の業者に見積もり依頼をしてみましょう。
家仲間コムでの過去の事例
玄関に壁面収納を作成したい
築1年の一戸建てにお住まいで、「幅260cm×縦170cm×奥行50cm、縦2段、横5～6個、白光沢素材」の壁面収納を造りたいというご要望です。価格相場は25万円～45万円でした。具体的なご要望があると、業者も具体的な回答をしやすく見積もり費用も出しやすいです。
リビングに壁面収納を設置したい
建設中の分譲マンションに入居予定。テレビ台を含める形でエアコン下ギリギリまで薄い収納を設置するなど、デッドスペースを有効に活用したい、とのご要望です。価格相場は50万円～84万円でした。業者からは、メーカー既製品との組み合わせで費用を抑えることが出来るという提案がありました。
壁面収納リフォーム業者を一括見積り！
壁面収納リフォーム業者の費用見積もりを依頼する際は、一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。業者によって独自のサービスや技術があるので、希望に合う業者を比較検討しましょう。
家仲間コムの見積もりサイトには、約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
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完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか？」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」（自由国民社、2020年7月発売）
【保有資格】
- 一級建築士（登録番号：第331817号）
- 既存住宅状況調査技術者（証明書番号：第02201400260号）
- 住宅性能評価員（終了証番号：第02170424号）
- インテリアコーディネーター（登録番号：011961A）
- 福祉住環境コーディネーター2級（証書番号：05201851）
- 震災建築物応急危険度判定士（認定番号：730220552）
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所：代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構：検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社：リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中！
高橋みちる｜リフォームコンサルタント｜note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 （おおなが かずひろ）
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
関連するテーマの見積もり依頼
| 壁の穴、修復 | ¥30,000 ～ ¥40,000 |
|---|---|
| 壁の穴の補修 壁はクロス張りです | ¥60,000 ～ ¥72,000 |
| 和室6畳の壁紙貼り替え | ¥1,100 ～ ¥1,300 |
| 柱と壁紙修理 | ¥660,000 ～ ¥790,000 |
| 壁紙張り替え・テレビ壁掛け・配線 | ¥58,000 ～ ¥78,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。
収納はオープンとクローズを使い分けて
コレクションや飾りなど、見せたいものはオープンに、逆に生活感の出やすい細々したものはクローズにと、上手に使い分けて収納をつくりたいですね。ここでお部屋を広く見せる工夫として、「天井と床面を多く見せる」というものがあります。扉のついたクローズ収納は膝から目の高さくらいまでに設定し、その上下はオープンにして床や天井面を遮らないようにすると、しっかり収納しつつお部屋を広々と見せることができますよ。
監修者：高橋 みちる（一級建築士）