カーテンレールの取り付け・交換・設置時は下地を大切にしよう

サムネイル「カーテンレールの取り付け・交換・設置時は下地を大切にしよう」

窓からの日差しを遮ったり、プライバシーを確保するためのカーテンは、取り付ける際にカーテンレールが必要です。今回は、カーテンレール取り付け・交換・設置の際に大切な下地確認方法や、カーテンレール取り付けの注意点などを調べてみました。まずはこの記事のポイントを紹介します。

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POINT この記事のポイント

カーテンレールとはカーテンを吊るための取り付け金具のこと
・カーテンレール取付時には下地の強度などに注意が必要
・カーテンレール取付方法は壁材によって異なる

カーテンの取り付けに必要な物

インターネットの普及により、お店へ行かなくても、インターネットで手軽にカーテンを購入できるようになりました。でも、カーテンを買うだけで、すぐ窓に取り付けできる!と思っていませんか?

カーテンの取り付けには、カーテンレールが必要なのです。もう一度、窓にカーテンレールがついているかよく確認してみてください。実は、カーテンレールはどこにでも取り付けできるわけではなく、カーテンレールとカーテン、開閉時の力に耐えうる強度を持った場所に取り付けなくてはいけません。

カーテンレールとは?

カーテンの取り付けに必要な物

カーテンレールとは、カーテンを吊るための取り付け金具のことで、カーテンを取り付けるためには、カーテンレールの設置が必須です。カーテンの取り付けは、上記のもので成り立っています。

カーテンレール取り付けの注意点

カーテンレール取り付けで最も注意が必要なことは、下地の強度です。カーテンは布なので、そんなに重くないと思われるかもしれませんが、100×178cmサイズ、2枚組の既製品カーテンで、約1~2.4kg程度の重さがあります。ブラインドの場合は、さらに重量3kg以上にもなります。

カーテンの重量だけでなく、毎日の開け閉めにも力がかかりますので、カーテンの重さ+開閉時の力に耐えうる強度が必要なのです。

下地の強度を調べる

住宅の内壁は、壁紙クロスや塗装で仕上げていますが、その内側はほとんどが石膏ボードでできています。手でコンコンと叩いてみると、軽い音がする箇所が石膏ボードの部分で、厚みは10~12mm程度軽量断熱性、耐火性、遮音性にも優れていますが、点の力に弱いことがデメリットと言えます。

石膏ボードの強度は弱く、例えば、ネジやビスを打とうと思っても石膏がくずれて、しっかり固定することができません。また、強い衝撃が加わると穴が開いたりへこんだりしてしまいます。そのため、カーテンレールを取り付ける際には、石膏ボードの部分ではなく、石膏ボードを支える鉄骨や木材部分の下地に取り付ける必要があるのです。

下地探し

壁に刺した図下地探しの方法

壁に刺すと、下地のない所には手応えなく針が入り、下地のある所では下地に当たり針が入らない、という仕組みで壁厚の目安が分かるようになっています。

下地センサー



出典:シンワ測定 下地探し どこ太Basic|モノタロウ
価格:789円〜

ホームセンターなどで、1,000円程度~で下地探しの工具を手に入れることができます。壁に刺すだけで、下地があるかどうか、また、壁の厚みなどの目安が分かるようになっています。

・壁に当ててスイッチを押すだけの簡単間柱探知
・電線警告機能付き
・火災報知機の設置などに便利

監修者コメント
監修者画像

マンションは下地にご注意

木造住宅であれば、窓枠の直上には下地が入っていることが多く、カーテンレールの取り付けは比較的簡単に行うことができます。しかし鉄筋コンクリート造のマンションの場合は、窓枠の上に下地が入っているとは限らず、また壁の石膏ボードの固定もボンドで張り付けられているだけという場合もあり、下地探しに苦労することも多くあります。壁の下地がよくわからない場合は、窓枠に取り付けるのが安心です。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

カーテンレールの取り付け方

ここからはカーテンレールの取り付け方を見ていきましょう。

1. 壁材が石膏ボードの場合

専用金具専用金具(※画像はイメージです)

壁材が石膏ボードの場合は、先述の通り、ネジやビスを打とうと思っても石膏がくずれて、しっかり固定することができませんので、下地の木材や鉄骨部分に取り付けます。下地探しで下地を探し、そこにビスを埋め込んで取り付けます。

どうしても石膏ボードに直接取り付けるしかない場合は、最近では、石膏ボード用の取り付け金具が販売されていますので、専用金具を使用します。その際、耐荷重量を必ず確認してください。

2. 壁材が木材の場合

ドライバー使用するドライバー(※画像はイメージです。)

壁材が木材の場合は、キリや釘などで下穴を開けて、ネジ留めします。下穴を開けておかないと、ネジ留めする際、木材が割れてしまったり、固くてネジが絞められないこともあります。

ネジの長さより深い下穴が必要なので、ドリルにマスキングテープなどで印をつけて目印にします。下穴を開けた後は、木粉を掃除しておきます。

3. 壁材がコンクリートの場合

コンクリート用アンカーコンクリート用アンカー

壁材がコンクリートの場合も、ハンマードリルなどを使って、まずは下穴を開けます。下穴を開けたら、コンクリートくずを掃除し、コンクリート用アンカーを埋め込みます。アンカーを埋めることで、取り付け金具を壁にしっかり固定でき、強度をあげることができます。

分譲マンションの方はご注意ください!

分譲マンションを購入し、カーテンレールの取り付けをご検討されている方はご注意ください。分譲マンションは持ち家だから何をしてもいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、内壁の構造部分は、実は専有部分(購入者所有)ではなく共有部分なので、穴を開けたり手を加えることができません。

もし、この構造部分にビスを打ちたい、など、手を加えることをご検討されている場合は、まずはマンションの管理規定をよく読んでください。ほとんどの場合、勝手にリフォームをすることも不可で、事前申請が必要です。

・構造は共有部分である
・事前に管理規定を確認
・勝手にリフォームせず許可申請を

カーテンレール取り付け・交換・設置は業者に依頼したほうが安心です

カーテンレールの取り付けは、DIYでも可能ですが、下地探しやネジ留めなど、何ヶ所もあると大変な労力です。慣れていない方は、業者さんに依頼したほうが安心・安全ですので、まずは、複数の業者さんに見積もりを出してもらいましょう。

監修者コメント
監修者画像

やっぱりプロに頼みたい

カーテンレールの取り付けは、窓枠に固定できるなら、DIYでも比較的簡単に取り付けることができます。しかし、窓の上や天井などに取り付けたい場合は、下地がしっかりしていないと、後々緩んだり外れたりしてしまうことが多くあります。カーテンレールには、カーテンの自重だけでなく、毎日の開閉によっても大きな荷重がかかり続けています。長く使うものですから、しっかりとプロに取り付けてもらえると安心ですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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カーテンレール取り付け・交換・設置業者費用見積もりを依頼する際は、一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。業者によって独自のサービスや技術があるので、希望に合う業者を比較検討しましょう。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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