中華料理店を開業するには|内装工事のポイントと費用目安

中華料理店を開業するには|内装工事のポイントと費用目安

中華料理店を開業しようと思った時、内装にかかる費用はどれぐらい見積もっておけばよいのでしょうか?また、どういった点に注意して内装工事を進めれば良いのかなど、中華料理店を開業する際の内装工事費用や内装工事のポイントについて、この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

匿名・無料の一括見積もり

POINT この記事のポイント

・中華料理店の1坪に対する内装工事にかかる費用は、およそ10万円~35万円程度
・中華料理店は油を使う料理が多く、煙も出やすいため、給排気設備が必要で、給排気設備の設置費用は80万円~100万円程度
・中華料理店の内装工事のポイントは、「中華料理店に必要なのは強い火力」「給排気設備をしっかりと」「グリストラップは必ず設置」の3つ

中華料理店の内装工事の価格相場

中華料理店の内装工事の価格相場は、開業したいお店の形態や料理によっても変わってきますが、下記の坪単価をご参考になさってみてください。

形態 内装工事の坪単価
居抜き物件 10万円~
スケルトン物件 20万円~
ラーメン屋 30万円~
一般的な中華料理店 35万円~


関連記事:スケルトン・居抜き物件

ラーメン屋は費用を安く抑えられそうなイメージがありますが、店舗独自のカウンターをオーダーメイドで製作する場合も多く意外と費用がかかります。居抜き物件を使ってカウンターなどを再利用すれば安く抑えることができますが、新しい店舗であることが分かるような工夫をして前の店舗との差別化を図りましょう。

価格相場をもう少し分かりやすくするために、上記の坪単価を元に店舗の広さごとの内装工事の価格相場を一覧にしてみました。

店舗の広さ 内装工事の価格相場
7坪 70万円~245万円
10坪 100万円~350万円
15坪 150万円~525万円
20坪 200万円~700万円
30坪以上 300万円~1,050万円以上

特に高級中華料理店では、店舗も広く、高級グレードの内装材を使ったり中国の装飾品を用いた内装にすることも多いため価格相場も1,000万円以上かかることが多いです。内装材のグレードを落としてみる、居抜き物件を探してみるなど工夫をして、内装工事にかかる費用を安く抑えられないか検討してみましょう。

中華料理店に必要な厨房機器

ご参考までに、中華料理店に必要な厨房機器の一部とその価格相場を一覧にしました。

厨房機器 商品価格目安
ガス中華レンジ 19万円~
IH中華レンジ 76万円~
ガス中華ゆで麺器 32万円~
IH中華ゆで麺器 90万円~
ガステーブル 16万円~
冷凍冷蔵庫 30万円~

中華料理店の内装工事のポイント

中華料理店の内装工事のポイント

中華料理店の内装工事のポイントは主に上記の3点です。

1. 中華料理店に必要なのは強い火力

中華料理店にとって最も必要なものは強い火力といっても過言ではありません。一般的に中華料理店でオーダーすると他の飲食店より料理が出てくるのがとても早いことに気づきます。(お店によって当てはまらないこともあります)

中華鍋の蓄熱性を最大限に生かし、さらにそこに強い火力が加わることによって調理時間を短縮することができるため素早く料理を提供することが可能なのです。では、ガスレンジとIHレンジではどちらがより中華料理店に適した火力があるのでしょうか?


出典:中華鍋|株式会社カンダ

ガスレンジ

中華鍋をダイナミックに振る調理スタイルは中華料理の醍醐味とも言えます。ほとんどの料理を中華鍋で作ることができると言われている中華料理ですが、中華鍋をメインで使うのであればガスレンジが良いでしょう。IHレンジは底が平らな調理器具を使う必要があるため、IH対応の中華レンジを使う必要があります。


出典:本格中華レンジ|株式会社マルゼン

ガスレンジのメリット

・使い慣れている
・ガスレンジ設置の店舗のほうがまだまだ多いため、居抜き物件の場合そのまま利用できる
・導入費がIHレンジより安い
・調理器具を買い替えなくて良い

ガスレンジのデメリット

・掃除がしにくい
・火を扱うので厨房が暑くなる
・煙が出るので強力な給排気設備が必要
・火の元に十分注意する必要がある

IHレンジ

IHレンジは火力が弱いのでは?と思われがちですが、実はとても火力が強く中華料理もお手の物なのです。また、ガスレンジにも劣らない多くのメリットがあります。


出典:IH中華レンジ|株式会社マルゼン

IHレンジのメリット

・火を使わないので安全
・立ちあがりが早く火力が強い
・細かい温度設定にも対応
・輻射熱が少ないので調理中に暑くならない
・熱対流が起きないので上昇気流に乗って油が天井につくことがない
・強力パワーの換気扇は不要
・掃除がしやすい

IHレンジのデメリット

・居抜き物件の場合、キッチンによっては入れ替えが必要
・電源の容量確保
・中華鍋を使う場合はIH専用のものを使う必要がある
・中華鍋以外にもIH用の調理器具が必要
・ガスレンジと比べて導入費が高い

2. 給排気設備をしっかりと

中華料理店は油を使う料理が多く煙も出やすく、特にガスレンジを採用した場合は強力な給排気設備があると安心です。給排気設備の設置費用は80万円~100万円程度かかります。(厨房、店内換気扇2ケ所程度、トイレ換気扇、給排気工事を含む)

また、給排気設備は定期的にクリーニングしましょう。掃除をしていないと中に溜まった油やほこりに調理中の火が引火して火事になることも考えられますので、定期的にクリーニングを行い綺麗にしておくことが大切です。

関連記事:換気扇・レンジフードの油汚れをハウスクリーニングでスッキリ!

3. グリストラップは必ず設置

中華料理は、他の料理より油を多く使用します。配管が詰まらないようにするためにも必ずグリストラップを設置しましょう。
 

まとめ

中華料理店は提供したい料理によって形態が異なりますので、しっかりとお店のコンセプトを決めたうえで複数の業者に見積もり依頼をしてみましょう。

店舗内装工事業者を一括見積り!

店舗内装工事業者費用見積もりを依頼する際は、一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。業者によって独自のサービスや技術があるので、希望に合う業者を比較検討しましょう。

家仲間コムの見積もりサイトには、約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。

店舗内装工事業者の費用見積もりを無料でしてみる

完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。

家仲間コムなら
業者の手数料が無料だから安くなるかも!/

一般的に業者さんがサイトに支払う成約手数料
(売上の約10〜20%)が家仲間コムではかかりません。

中華料理店の
業者さんを匿名で探してみる
編集責任者プロフィール
編集者画像

編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

関連するテーマの見積もり依頼

※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。