和食屋さんの内装工事にかかる費用と特徴|おしゃれにする方法も
「和食屋さん」と聞くとどんなお店をイメージしますか?今回は、和食屋さんでよくみられる内装の特徴を紹介しながら、それぞれ工事にかかる費用などを説明していきたいと思います。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。
POINT この記事のポイント
・内装にこだわる和食屋が多いため工事費用や坪単価が高額になる傾向がある
・和食屋の内装工事にかかる費用相場は坪単価約20~50万円
・資金をおさえるには「居抜き物件」がおすすめ
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和食屋さんは坪単価が高い?
飲食店に限らず、何かしら自分のお店を開業する際にはある程度工事費用がかかります。この工事費用の中でも、内装工事にかかる費用を坪数で割ったものを「坪単価」と呼ぶのですが、他ジャンルのお店と比べて飲食店の場合この坪単価が高額になる傾向にあります。
その理由として、飲食店の場合どうしても食事を用意する場と快適に食事をしてもらうための環境を整える必要があるため、内装工事にかかる費用が上がりやすいのです。特に和食屋さんの場合、高級感を出すために内装にこだわっているところが多いため、工事費用のみならず坪単価も高額になる傾向にあります。
和食屋さんの内装の特徴とは
和食屋さんの場合、言うまでもなく「和風」のデザインにこだわった内装工事となります。具体的に和食屋さんの内装にはどのような工夫がされているのか、アイテムやデザインごとに紹介していきましょう。
生け簀の設置
和食屋さんの中でも特に海鮮料理にこだわっている居酒屋やお寿司屋さんに設置されていることが多い「生け簀(いけす)」。実際に扱っている魚介類が新鮮であることをアピールするために生け簀を設置しているお店は多いようです。
生け簀は大きさや設置場所によって価格が異なりますが、よほど大きなサイズのものでなければ20~40万円ほどで購入可能です。また、業者の方に設置してもらうこともできますが、最近は組み立てるだけの簡易式の生け簀も販売されているため、ご自身で組み立てて設置することもできます。
ちなみに生け簀本体代、設置、メンテナンス、修理まですべて込みで月額払いの定額制プランを設けている業者もあります。この場合、月額2万円弱が相場となっていますが、初月や契約終了時に別途費用がかかるところもあるようです。
カウンターの取り付け
お寿司屋さんだけでなく、高級感のある和食屋さんにはたいてい木製のカウンターが置かれていますよね。実際にカウンターに使用する材木にこだわったというご主人は少なくはありません。特にカウンターメインのこじんまりとしたお店や立ち飲み店などはカウンターの材質にこだわる傾向が強いようです。
カウンターの材質について
しかしカウンターに限ったことではありませんが、材質にこだわればそれだけ内装工事にかかる費用も高額になっていきます。カウンターの場合は材質や大きさによっても価格は異なりますが、高級感を出したいのならばそれなりのグレードの素材を使用する必要があるのです。
木製のカウンターで高級感を出したいのなら無垢材がおすすめです。集成材の製品と比べてお値段は上がりますが、その分木ならではの自然な表情と高級感が味わえます。また、木製以外で高級感のあるカウンターを希望する場合は「御影石(みかげいし)」を使った製品がおすすめです。
御影石は無垢材の製品よりもさらに高額ですが、上品でシックな印象のカウンターに仕上がります。
カウンターはDIYで取り付け可能?
和食屋さんを開業する際、カウンターをご自身で制作するというご主人も多いようです。この場合業者の方に依頼するよりも安価で済みますが、高額なカウンター天板を使用する際は特に細心の注意が必要になりますし、失敗すればするだけお金がかかってしまいます。
その点業者の方に頼んでしまえば仕上がりもきれいですし、何かあった時のメンテナンス保証もあるのでメリットも多いと言えます。
ちなみにカウンター設置工事にかかる費用はカウンターの大きさ、材質によっても異なります。カウンターの天板のみを購入する場合でも、無垢材なら5~20万円前後が相場となっています。
掘りごたつ式テーブル席の設置
和食屋さんの中にはテーブル席を掘りごたつ形式にしているところも多くあります。平らな床の座敷席は特に女性やお年寄り、脚や腰が不自由な方からは敬遠されがちですが、掘りごたつ式のテーブル席ならば足が自由にできることもあり需要は高いようです。
実際に、お客様からのリクエストで座敷席やテーブル席を掘りごたつ式にリフォームするというお店も少なくはありません。このように、新しく掘りごたつ式のテーブル席へとリフォームする場合は既存の建具の解体や大工造作、塗装、新規テーブルの設置、調整などが工事内容に含まれます。
掘りごたつ式のテーブル席はお客様にとっては居心地に良いものとなりますが、その分設置するのに費用がかかります。また、テーブルごとに掘りごたつ式の席を設置してしまうと、宴会など大人数のお客様が利用する際に不自由が生じることもあります。
そのため、掘りごたつ式のテーブル席以外にも人数によって自由のレイアウトを変更することができるような席があるとなお良いでしょう。こういった席は掘りごたつ式よりも従来のテーブル席やお座敷席の方が適していると言えます。
「和」を感じさせるこだわりのインテリア・建具
和食屋さんの場合、いたるところに「和」を感じさせるこだわりのインテリアや建具が置かれています。
例えば木製の引き戸をはじめとする建具、のれんのほか、大規模な和食屋さんならこじんまりとした日本庭園まで、内装にさまざまな趣向を凝らしているはずです。
こういった内装工事はこだわればそれだけ費用がかかりますが、その分高級感や清潔感を演出することが可能です。
和食屋さんの内装工事にかかる費用とは
和食屋さんの内装工事にかかる費用はお店の立地や規模などでも異なりますが、一般的に坪単価20~50万円と言えます。先ほども述べたように、和食屋さんは他のジャンルの飲食店と違って坪単価が高額になる傾向にあることは覚えておいてください。
一方で「資金はあまり多くはないけれどできるだけこだわりたい!」という方におすすめなのが「居抜き物件」です。居抜きとは家具や設備などがあらかじめついている建物のことで、飲食店の場合は空調や厨房設備などをそのまま使用できる物件のことを指します。
例えば和食屋さんを開業する場合、もともと和食をメインに扱っていたお店の居抜き物件であれば特に、工事費用をかなり節約することが可能です。
まとめ
和食屋さんの内装工事は決して安価なものではありませんが、工夫次第で上手に節約することも可能です。
また、オープンしてからはなかなかリフォームする機会が取れないと思いますので、後悔しないようにしっかりと考えてから内装工事に取り掛かるようにしましょう。ぜひ参考にしてください。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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