庭の整地はDIYだと大変｜整地手順と業者に依頼したときの費用目安
「庭で何かを育てたい」「更地にして何か別の用途として使いたい」といった場合、庭の「整地」という作業が必要になります。整地は単に土をならすだけでなく、雑草を除去したり木の根をきちんと取り除いたあと水平に土をならしていく作業もあり、なかなか一般の方には手間のかかる作業です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・庭の整地が必要になるタイミングは、「芝生を張る」「花壇を作る」「ウッドデッキを施工する」「カーポートやサイクルポートを設置する」「離れや物置を設置する」など
・庭の整地の手順は、「石や雑草を取り除く」「鍬（くわ）で土を耕す」「土壌改良剤を入れる」「排水のための勾配と水平かどうかを確認」「土を固めて完成」の5ステップ
・庭の整地を業者に依頼した場合にかかる費用は、約5万円～13.2万円
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庭の整地とは？
庭の整地とは、地面の石や木の根などを取り除いて平らな状態にすることをいいます。
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畑を耕すのに似ていますね。作業としては同じような内容です。
どんな時に庭の整地が必要？
庭の整地が必要になるのは、一般的に下記の場合が多いです。順番に見ていきましょう。
1. 芝生を張る
庭に芝生を張りたい場合、整地をしたあと雑草を抜いてから施工していきます。天然芝は芝刈り作業が必要になりますので、お手入れの手間を楽にするには人工芝もおすすめです。
関連記事：庭に人工芝を設置するには｜費用相場と施工時のポイント
2. 花壇を作る
花壇を作る時にも、土の状態は大切です。整地をして植物が育つ土壌にする必要がありますが、繁殖力が強い植物を地植えにしてしまうと、お隣さんの敷地まで進出してしまう可能性もありますので注意が必要です。
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3. ウッドデッキを施工する
ウッドデッキを施工する場合も地面が平らであることが重要です。特に雑草は整地してきっちり除去しておかないと、ウッドデッキの下から生えてきてあとの手間がかかります。整地とともに雑草対策を忘れずに行いましょう。
4. カーポートやサイクルポートを設置する
カーポート（※画像はイメージです）
カーポートやサイクルポートを設置する場合はコンクリートを打設することが多いですが、こちらも平らに整地をして雑草対策が大切です。
関連記事：カーポート設置見積もりの正しい見方｜アフターサービスのチェックも忘れずに
5. 離れや物置を設置する
物置（※画像はイメージです）
離れや物置を設置する場合、土地が平らであることは重要です。土地に歪みがあると体調にも影響しますので、水平になるよう整地をする必要があります。
関連記事：離れの増築に必要な費用は｜知っておきたい法規制と施工事例を紹介
物置の設置は面積に注意
物置はホームセンターなどでも売られているので、手軽に購入できて便利ですよね。しかし手軽だからといっても気をつけなければならないのは、「建築物」として建築基準法の規制を受けてしまう場合があることです。 建築物は、敷地の大きさによって建てられる面積の限度が決められています。物置を購入する際には、その物置が建築物に該当しないか、該当する場合は敷地に建てる余裕があるかどうかなど、販売店に相談してみるといいでしょう。
監修者：高橋 みちる（一級建築士）
庭の整地の手順
庭の整地をするには下記の工具を用意して始めます。
・レーキ（櫛のような工具）
・シャベル（ショベル）
・鍬（くわ）
・水平器
・ハンドダンパー（土を固める工具）
・軍手や長靴など作業用の衣服
では、庭の整地手順を見ていきましょう。用意する工具も費用がかかりますし範囲が広いと作業は大変ですので、最初から業者さんに依頼したほうが綺麗に仕上がります。
1. 石や雑草を取り除く
目で見て大きな石や小石・雑草を取り除きます。丁寧に行わないと平らになりませんので、レーキを使ってきっちり隅々まで確認しながら行いましょう。
2. 鍬（くわ）で土を耕す
鍬で土を耕しながら、さらに小石や木の根などがあれば取り除きます。土を柔らかくするための作業ですので、こちらも丁寧に行います。
3. 土壌改良剤を入れる
植物を植えたり家庭菜園などのために庭の整地をするのであれば、土壌改良剤を入れておくと植物がよく育ちます。寒さなどが気になる場合は、ビニールハウスを設置するのも一つの方法です。
関連記事：庭に合うサイズのビニールハウスを設置しよう｜気になる種類・設置費用は？
4. 排水のための勾配と水平かどうかを確認
基本的には水平になるよう水平器を使って確認しますが、水はけの悪い土地の場合は排水のことを考えて勾配をつける必要があります。勾配はちゃんと計算しておかないと水が溜まり土地が悪くなります。DIYだと難しい作業になりますので、できるだけ専門業者さんに依頼したほうが安心です。
5. 土を固めて完成
ハンドダンパー（土を固める工具）を使って土を固めていきます。足で踏み固めることも不可能ではありませんがムラができてしまいますので、工具を使ってきちんと丁寧に行ったほうが仕上がりが綺麗です。
庭の整地を業者に依頼した場合の費用
準備する工具や施工手順を見て「庭の整地は大変そうだな」と感じたら、専門業者に依頼するほうが安心です。特に、ならした土を水平にしたり水はけの悪い場合は勾配をつけるなどの工程は、慣れていないとうまくいきません。
失敗してしまうと、雨が降った際に庭に水たまりができる原因となりますので、ここはきっちり行う必要があります。では、最初から庭の整地を専門業者さんに依頼した場合、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか。過去に家仲間コムに寄せられた見積もり依頼では、下記のような見積もり費用が出ています。
・人工芝を敷くために20坪の庭を整地し平らにしてもらいたい
施工費用目安は約5万円～13.2万円でした。より詳細に見積もり費用を知りたい場合は、広さや現状がわかるよう写真を添付したり、砂利や石・雑草の除去は必要かどうか、どのような仕上げが希望か、などを書き込むと業者さんも見積もりを出しやすいです。
関連記事：リフォーム費用の相場を知るには｜高額請求されないための見積もりの取り方
庭の整地で追加費用がかかるケースは主に下記のような場合です。
・取り除く石や木の根などがある
・雑草除去が必要
・仕上げに芝生や砂利を敷きたい
また、カーポートやサイクルポートの設置は別の業者さんに依頼することになりますが、知っている業者さんを紹介してもらえたり、専門業者さんが見積もり依頼に返信をくれたりもしますので、詳しく書き込んで見積もり依頼をしてみましょう。
複数の業者さんに見積もりをもらって費用と施工内容を比較検討することで、費用を抑えることができます。
庭の整地を専門業者さんに依頼するには？
庭の整地を専門業者さんに依頼するには、一括見積りが便利です。依頼内容を詳しく入力して写真も添付することで、業者さんはより詳細な見積もりを出しやすくなります。
家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
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完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか？」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」（自由国民社、2020年7月発売）
【保有資格】
- 一級建築士（登録番号：第331817号）
- 既存住宅状況調査技術者（証明書番号：第02201400260号）
- 住宅性能評価員（終了証番号：第02170424号）
- インテリアコーディネーター（登録番号：011961A）
- 福祉住環境コーディネーター2級（証書番号：05201851）
- 震災建築物応急危険度判定士（認定番号：730220552）
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所：代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構：検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社：リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中！
高橋みちる｜リフォームコンサルタント｜note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 （おおなが かずひろ）
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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ウッドデッキはメンテナンスも考えよう
ウッドデッキがあれば、お庭でバーベキューなどのイベントもできて、楽しみが広がりますね。 しかし作ったら考えなければならないのが、メンテナンスです。ウッドデッキは案外お手入れが大変で、材料の樹種によっては毎年塗装を行わなければ数年で腐ってしまう場合もあります。 樹種はピンキリで、イペなど対候性の高い天然木もあれば、木粉を樹脂で固めた擬木などもあり、2年以上メンテナンスフリーとすることも可能です。 ウッドデッキを設置する時はぜひメンテナンス性を考え、樹種を選んでいただけたらと思います。
監修者：高橋 みちる（一級建築士）