庭に人工芝を設置するには|費用相場と施工時のポイント

庭に人工芝を設置するには|費用相場と施工時のポイント

庭に芝生を張りたい場合に考えるのが「天然芝」と「人工芝」のどちらが良いのか?という点ではないでしょうか?今回は「天然芝」よりもお手入れの手間がかからない「人工芝」のメリット・デメリットや設置費用、施工のポイントなどを解説します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・人工芝には多くのメリットがある
・人工芝は火気に注意が必要などデメリットもある
・庭に人工芝を設置する費用目安は約4,000円~18,000円/1㎡
・人工芝を長持ちさせるためには丁寧な下地の調整が重要

1. お手入れの手間がかからない

人工芝はなんといってもお手入れの手間がかからない点が最大のメリットです。天然芝は冬の寒さに弱いため、寒くなると枯れて茶色く変色してしまいます。そのまま枯れてしまうこともあり、水やりや肥料を与えたり芝刈りや雑草を取り除く必要がありますが、人工芝はこの手間がかかりません。

お手入れがまったく不要というわけではありませんが、定期的なデッキブラシでのブラッシングや水で汚れを落とすなどの簡単なお手入れで済むのは楽ですね。

2. 一年中鮮やかな緑を保てる

人工芝は枯れることが無いので、一年中青々として鮮やかな緑色を保つことができます。いつ見ても美しい景観が広がるので、お庭の花壇なども引き立ちます。

3. 下地を選ばず施工できる

人工芝は、下地の状態が土でもコンクリートでも上から施工できるので設置場所が広がります。大きな石や樹木の根元などが残っていると表面が凸凹してしまうので、大きな障害物は取り除いて施工しましょう。

4. 水洗いができる

人工芝はお手入れの手間がかかりませんが、雨などで汚れてしまう場合もあります。水はけの良い施工にしておけば、ホースで水を流して汚れを落とすことができます。普段は、時々デッキブラシやほうきで掃いておくとパイル(葉)が立ち上がり見た目の良い状態を保つことができます。

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5. 耐久性が高い

人工芝の耐用年数は約10年で、環境や使用頻度によってはもう少し短くなったり長く使えることもあります。

監修者コメント
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天然の芝生と人工芝、どちらがいい?

一面の芝生に覆われたお庭はすっきりと広々と見えますし、グリーンの優しい景観にも癒されますね。そんな人気の高い芝生ですが、やはり芝生は植物なので、美しい状態を維持しようと思うとなかなか手間が掛かります。人工芝なら雑草も生えにくく、お手入れは天然の芝生に比べると圧倒的にラクに美しさを保つことができます。見た目や維持管理を考えつつ、天然の芝生か人工芝のどちらがいいか、じっくりと検討したいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

庭に人工芝を設置した場合のデメリット

庭に人工芝を設置した場合のデメリット

庭に人工芝を設置した場合のデメリットも見ておきましょう。

1. 火気に注意が必要

人工芝は樹脂で造られているため、火気に注意が必要です。庭でタバコを吸わないようにし、BBQにも不向きですので、事前に庭の用途を考えて人工芝にするかどうかを決めましょう。

ほとんどの人工芝は「難燃性樹脂」が使用されており、火が落ちた場所は燃えて溶けてしまうこともありますが、燃え広がらないように造られています。

​​​​​​​燃えないわけではありませんが防炎認定された人工芝も販売されていますので、BBQなどを頻繁にされる予定の方は防炎認定の人工芝を使用したうえで、さらに火気の取り扱いには十分注意しておきましょう。

2. 見た目の高級感が天然芝より劣る

天然芝の質感と比べると人工芝は高級感が劣ることもありますが、近年の人工芝はよりリアルな芝の質感や触感もずいぶん近づいてきています。生き生きとした人工芝の緑は、一年中明るい庭を作ることができるでしょう。

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3. パイル(葉)が寝てしまう

人工芝の同じ場所に重いものをずっと置いていると、パイル(葉)が寝てしまい、見た目が悪くなってしまいます。重いものを置く場合は台を利用したり、置き場所を変えるなどで対策をしておくのがおすすめです。

庭に人工芝を設置する費用

庭に人工芝を設置する費用は、1㎡あたりおおよそ4,000円~18,000円程度が目安です。業者によって、庭の整地から人工芝の設置まで含まれている場合と、整地は別途必要な場合がありので、見積もり内容を見てどこまでの施工が含まれているのか確認しておきましょう。

パイルの長さによって費用が変わりますが、天然芝よりも人工芝のほうが初期費用は高くなります。一例として、ホームセンターで販売されている人工芝の費用を一覧にしてみましたので、ご参考になさってください。

人工芝のパイルの長さ費用目安(1㎡あたり)
ショートパイル(6~15mm)約600円~2,000円
ロングパイル(20~65mm)約800円~6,000円

人工芝を設置するには、下地となる庭の整地が必要になります。別途費用がかかる場合の施工内容と費用目安は下記一覧です。

人工芝の設置に伴う施工内容費用目安
雑草除去や小石を取り除く作業300円~500円/㎡
木の根元を抜く作業3,000円~(範囲による)
砂利を敷く場合3,000円~4,000円/㎡
防草シートを張る場合2,000円~3,000円/㎡
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人工芝と一緒にお庭をリフレッシュ

天然の芝生に比べればお手入れがラクな人工芝ですが、やはり経年劣化は生じてきます。芝が倒れたり抜けたりと、見た目にも劣化が目立つようになれば、交換のサインですね。人工芝の施工はDIYで挑戦することも可能ですが、やはりプロに頼めば一段と美しく仕上げてもらえます。外構業者に依頼するなら、せっかくですから他の植栽なども見直し、お庭全体をリフレッシュされてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

庭に人工芝を上手に施工するには?

庭に人工芝を設置するのはDIYでもできないことはありませんが、人工芝を長く持たせてできるだけメンテナンスフリーにするには、下地の調整を丁寧にしておくことが大切です。土がある場所には雑草が必ずといっていいほど生えていますので、最初に雑草を除去する工程も重要です。

人工芝の踏み心地を良くするには小石などを取り除いておくことも大切ですので、DIYでもなかなか手間と時間がかかります。人工芝の設置経験が豊富なエクステリア業者であれば、庭の整地から人工芝の設置まで丁寧に行ってくれますので、一度見積もりだけでももらってみてはいかがしょうか。

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庭に人工芝を設置する費用の見積もりを依頼する際は一括見積りが便利です。人工芝にも種類がありますので、庭の使い方に合わせて最適な人工芝を提案してもらうと良いですね。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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