【2023年最新】タイル割れの補修工事について|かかる費用や注意点を解説
玄関ポーチにタイル素材を取り入れる外構プランは人気がありますが、何らかの理由でタイルが割れてしまうことがあります。玄関ポーチのタイル割れは、できるだけ早期に補修をしておく方が、内部の劣化にもつながりにくく、補修費用も安く抑えられます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・玄関ポーチのタイルが割れる原因は、「重いものを落とした衝撃による割れ」「自転車などをぶつけたことによる割れ」「下地処理の不備」「経年劣化」など
・玄関ポーチのタイル割れは、軽度の場合DIYでも施工可能だが、割れが広範囲の及ぶ場合は、専門業者に修理を依頼するのがおすすめ
・タイル補修にかかる費用は、約28,000円~34,000円が相場
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玄関ポーチのタイルが割れる原因
玄関ポーチのタイルが割れる原因には、主に上の4点が考えられます。順番に詳しく見ていきましょう。
1. 重いものを落とした衝撃による割れ
タイルは耐久性の高い建材ですが、衝撃に弱い面があり、特に重量のあるものが落下すると衝撃により割れることがあります。例えば、粗大ごみに出すために家電を運ぶ際など、重たいものの落下などには十分にお気を付けください。
2. 自転車などをぶつけたことによる割れ
室内で自転車などを保管しているご家庭もありますよね。また、ベビーカーや車椅子なども重量がありますので、ぶつけどころによってはタイルが割れるほどの衝撃が加わることがあります。持ち運びの際は、タイルの角にぶつけないよう気を付けましょう。
3. 下地処理の不備
タイル施工では、下地に接着剤を塗ってタイルを貼り付けていきますが、接着剤の量が不十分だと浮きやすく、浮いた部分から雨水やゴミなどが入り込んでタイルの劣化につながります。こちらは施工不良も考えられますので、施工業者さんに連絡をしてみましょう。
4. 経年劣化
玄関ポーチは雨や紫外線など天候の影響を受けやすく、環境によっては経年劣化により割れてしまう場合もあります。割れまではいかなくてもヒビが入ることはあり得ますので、玄関ポーチにはできれば屋根を取り付けておいたほうが劣化しにくくなり、また雨の日の通行も濡れずに済みます。
関連記事:【玄関アプローチに屋根を取り付ける】メリットと取り付け方を解説
DIYで補修できる玄関タイルの症状
タイルにヒビが入っている程度の軽度の割れであれば、DIYでの補修が可能です。以下では、DIYで補修できる玄関タイルの症状について詳しく解説します。
1. 細かく部分的な破損
遠目からは分からない程度の、細かく部分的な破損であれば、DIYで補修できます。ヒビ割れの目安は、長さ約1cm程度までと考えると良いでしょう。なぜなら、1cm以上の破損は、タイルの耐久性にも影響するためです。
ただし、1cm以下であっても割れが深い場合には下地の確認が必要となるため、プロの業者に点検および補修を依頼することをおすすめします。
2. 表面のみのひび割れ
タイル表面の軽微なひび割れも、DIYで補修可能です。表面のひび割れは、補修材を使って隙間を埋めることで修復できます。
3. 剥がれ
アプローチ部分やステップ部分のタイルの剥がれも、よくあるタイル破損の症状です。このようなタイルの剥がれも、軽微であればDIYで修復できます。
DIYでできる玄関ポーチのタイル割れの補修方法
DIYで補修可能な玄関タイルの症状について理解が深まったところで、ここからは、実際に補修方法を紹介します。ただし、玄関ポーチは家の顔ですので、DIYでの施工は丁寧に行いましょう。
用意するもの
・タイルを洗うための洗剤やブラシ
・高圧洗浄機など
・養生テープ(マスキングテープ)
・カッター
・タイル補修キット(ホームセンターなどで購入可能)
・ブルーシート
DIYでのタイル補修手順
1. タイルをブラシなどで洗って汚れを落とし、よく乾燥させます。
2. タイルの周りなど汚したくない場所にブルーシートを敷いて、汚れ防止対策をします。
3. タイル補修をする場所以外に養生テープ(マスキングテープ)を貼って、周りにパテなど補修材料がつ
かないように保護します。
4. パテとカラーパウダーを混ぜてタイルに近い色を作ります。
5. ヒビ割れや欠けた部分にパテを塗り込み、はみ出た部分は乾燥する前に拭き取っておきましょう。
6. パテをよく乾燥させます。乾燥には約1時間ほどかかりますが、夏場はもう少し早く乾燥します。
7. パテが乾燥したら、サンドペーパーで平らに整えます。
8. タイルの色に合わせてカラーパウダーで色を作り、筆で塗っていきます。
9. 綺麗に塗り終わったら約1日乾燥させて完成です!
DIYでタイル割れを補修するときの注意点
1. 新しいタイルの色に注意する
一口にタイルといっても、その種類や色はさまざまです。DIYで新たに購入したタイルを張る場合は、張ってみたら色が合わなかったということが珍しくありません。
また、市販で購入できるコーキング剤の色は、「白」「黒」「グレー」「ベージュ」がメインです。そのため、既存の目地の色と合わせるのは、かなりハードルが高くなります。イメージ通りに仕上げるのは容易ではないことを、念頭に置いておきましょう。
2. 作業時間には余裕を持つ
タイルを張り替える作業は、かなりの時間や労力が発生します。特に、DIYに慣れていない人が、補修を進めていくとなると、それ相応の時間がかかるでしょう。
また、市販の接着剤やコーキング剤は、業者用のものに比べて、乾くまでに時間がかかる傾向にあります。そのため、DIYで補修する場合は、十分な作業時間を確保して、余裕を持って取り掛かりたいものです。
3. 下地処理は慎重に行う
下地処理を行わず、劣化したままのタイルに補修剤を塗ると、耐久性に問題が生じることになります。 また、下地処理をしないまま表面のタイルのみを補修をすると、施工直後は綺麗な仕上がりになっているように見えても、半年も経つと補修剤が剥がれてしまい、再び補修をやり直すことになるのです。
後悔しないためにも、下地処理は慎重に行いましょう。
専門業者に補修を依頼したほうがいいケース
1. 下地コンクリートの劣化
表面のタイルだけでなく、下地コンクリートが劣化してしまっている場合は、基礎工事からやり直す必要があります。下地コンクリートの補修を素人が行うには難しく、専用の工具も必要になるため、専門業者に依頼する事をおすすめします。
2. 浮きや剥がれが広範囲に及ぶ場合
タイルの浮きや剥がれが広範囲に及ぶ場合も、DIYでの補修は難しくなります。浮きや剥がれが広範囲に及ぶ場合は、タイルを一度全て剥がす必要があります。この際、タイルを綺麗に剥がすことができれば問題ありませんが、素人が壊さずにタイルを剥がすことは容易ではありません。
また、工事が1日で終わらない可能性も考えられるため、最初から専門業者に依頼するのが吉でしょう。
3. 劣化を数年放置していた場合
ヒビ割れができてから、数年放置していた状態のタイルは、見た目では傷みが進行していないように見えても、年数の経過に伴って雨水が浸入しているケースが多く見られます。 実際に、タイルを剥がしてみると広範囲で下地の補修が必要だったという事例は少なくありません。
この場合、ヒビ割れが起きているタイル部分はもちろん、下地が傷んでいるところも全て剥がして補修する必要があるため、工事範囲が広くなります。劣化が始まってから長い年月が経過している場合には、安全のためにも専門業者に点検・補修を依頼してください。
タイル割れ補修の費用目安
さきほどご紹介した過去の施工事例では、施工費用が約28,000円~34,000円でタイル費用が別途追加されます。一般的な玄関ポーチのタイル割れ補修費用は下記が目安です。
タイル割れの状態 | 補修費用目安 |
---|---|
タイルのヒビや1cm以下の割れ | 約8,000円~12,000円 |
タイルの目地(コーキング)割れ | 約5,000円~/㎡あたり |
割れたタイルの交換 | 約700円~/1枚あたり |
上記は施工費用のみで、タイル本体代は別途追加されます。軽度の割れをDIYで補修する場合は、必要な工具にもよりますが、約2,000円~30,000円程度です。
家仲間コムのタイル割れ補修工事事例を紹介
玄関階段タイル補修【4.4万円】
【施工前】
【施工後】
「玄関の外階段が経年劣化によりひび割れや欠けを起こしてしまっており、これ以上の劣化を防ぎたい」とのご依頼でした。耐久性についても、気にされていたため、強度が強く耐久性に非常に優れているエポキシパテを充填し、タイルの劣化を防ぎました。
施工箇所:玄関外階段・タイル
築年数 :不明
施工業者:トータルリペア いろは屋
関連記事:【リペア】玄関階段タイル補修(ひび割れ・欠け)
テラコッタタイルの補修【4万円】
【施工前】
【施工後】
「エントランスのテラコッタタイルの破損部分を補修したい」とのご要望でした。既存のタイルとの差が出ないように調整し、均一に新しいタイルを貼り付けました。
施工箇所:エントランス
築年数 :不明
施工業者:合同会社レア
関連記事:テラコッタタイルの補修工事
タイルの剥がれ【15万円】
【施工前】
【施工後】
「玄関ポーチ階段のタイルとベランダタイルの部分修繕」をご希望でした。はじめに、ポーチ階段部分のタイルを全撤去し、モルタル押さえの仕上げとしました。ベランダについても、エアコン室外機を移動し、劣化したベランダタイルを剥がして、修繕を行いました。
施工箇所:玄関ポーチ階段他
築年数 :約20年
施工業者:ひまわり工房
関連記事:タイルの剥がれ
玄関タイルの修繕【2.7万円】
【施工前】
【施工後】
「玄関タイルの破損を修繕してほしい」とのご依頼でした。施工は1日ほどで完了し、破損部分もきれいに修繕ができました。
施工箇所:玄関タイル
築年数 :3年
施工業者:株式会社リ・モデル
関連記事:玄関タイルの修繕
玄関ポーチのタイル割れ補修まとめ
玄関ポーチのタイルは毎日家族が通る場所ですので、劣化しやすい場所です。人の目に触れる場所でもありますので、タイル割れなどを見つけたら早めに修理しておきたいところ。軽度であればDIYでの補修も可能ですので、見つけたら放置せず早めにタイル割れ補修を行っておきましょう。
玄関ポーチのタイル割れ補修費用を一括見積り!
玄関ポーチのタイル割れ補修費用の見積もりを依頼する際は、一括見積りが便利です。割れが広範囲にわたる場合は、下地の確認と補修が必要になるケースが多いので、補修業者さんに依頼するほうが確実です。交換するタイルが多い場合には、今までと違った材質のものや新しいタイルカラーに張り替えてイメージチェンジをするのもいいですね。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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玄関ポーチの柱の腐食を修復したいです | ¥43,000 ~ ¥59,000 |
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玄関先のタイル(駐車場横)1枚 | ¥28,000 ~ ¥34,000 |
玄関ポーチのタイルの修理依頼 | ¥50,000 ~ ¥53,000 |
玄関アプローチ階段の一部カット | ¥100,000 ~ ¥130,000 |
玄関アプローチの改修 | ¥35,000 ~ ¥42,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。