土の庭の理想的な使い方とは|施工事例と費用を紹介

土の庭の理想的な使い方とは|施工事例と費用を紹介

お庭に何も加工をせず「土のまま」という住宅の場合、暖かい季節になってくると確実に雑草に悩まされることになります。では、「土の庭をどうにかしたい!」と思った時には、どのような方法があるのでしょうか。今回は、土の庭をどうにかしたいとお考えの方必見のお庭づくりについて解説します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・土の庭は自然で見た目は良いが雑草が生えるなどデメリットも多い
・庭の使い方に合わせて花壇やレンガ、コンクリートを敷くなどの対策がある
・土の庭をお手入れしやすい庭にリフォームするには雑草対策が最優先

1. 雑草が生えてくる

土の庭の最大のデメリットは「雑草が生えてくる」ことです。冬の間は枯れて生育が悪くなりますが、春から夏にかけてはグングン成長して、お庭一面雑草だらけ!ということも少なくありません。暑い夏に雑草むしりをするのは大変な労力にもかかわらず、すぐにまた新しい雑草が生えてきます。

2. 雨の日は道路に土が流れることがある

大雨が続く梅雨や台風シーズンには、庭の高低差によって隣接する道路や駐車場に土が流れ出てしまうことがあります。一般的に庭には雨水がたまらないよう緩く勾配をつけて、雨水が排水溝へ流れるように誘導しており、土がある面には通常はレンガや石などを置いて「土留め」を行います。

この土留めがない場合、雨量によっては土が流れ出してしまい近隣へ影響を及ぼしてしまいます。「土留め」には、レンガや石の他、コンクリート・ブロック・木材なども利用されます。

3. 雨のあとはぬかるむ

雨が続いたあと庭に出た場合、土の庭のままだとぬかるんで靴がドロドロになってしまいます。お子様やペットが出ようものなら、文字通り全身泥だらけになります。

4. 土埃が舞う

雨の日とは反対に乾燥する秋に強風が吹くと、土埃が舞うことがあります。土の種類にもよりますが、乾燥しやすい細かな粒子の土の場合だと飛びやすいです。庭に洗濯物を干していたら土埃がついてしまいますし、室内に土埃が入り込んでしまうことがあります。窓ガラスも汚れやすくなりますね。

土の庭をどうにかしたい!庭の使い方に合わせた4つの対策

「土の庭をどうにかしたい!」と思った時におすすめの対策は下記の4つです。

・花壇や家庭菜園を造る
・レンガを敷く
・砂利を敷く
・コンクリートを敷く

せっかくお庭があるのなら、上記を組み合わせて使い勝手の良いおしゃれなお庭をレイアウトしてみませんか?上記の対策の手順としては、最初に雑草をすべて除去して土をならし、コンクリート施工以外は必ず防草シートを敷いてから次の工程に移りましょう。

後々の雑草に悩まされずに済みます。では、お庭の使い方に合わせて一つずつ詳しく解説していきます。

1. 花壇や家庭菜園を造る

花壇や家庭菜園で、お花や野菜を育てたい場合は土の部分も残しておきたいですよね。そのような場合は、一部の土を残してそれ以外の場所はレンガや芝生にしてしまいましょう。レンガや芝生は自然素材なので花壇や家庭菜園ともよく合います。

すでに雑草が生えている場合は、すべて除去したあと防草シートを敷いてレンガや芝生を施工すると、雑草に悩まされずに済みます。
大きめの植栽がある場合は、照明で下から照らしてみましょう。夜にはぐっとムードのあるお庭になりますよ。

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監修者コメント
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家庭菜園でエコライフ

土は雑草が生えるから、地面はコンクリートで固めて欲しい…
そんなご要望はよく伺います。確かに、雑草が生い茂っているのは防犯上もよろしくないですね。
とはいえ、地面をコンクリートで覆ってしまうと雨水を吸収できなくなり、それらの雨水が流れ込む河川が氾濫しやすくなるという悪循環を生んでしまいます。
せっかくのお庭です。耕して、野菜でも植えてみませんか?目の前に畑があれば管理も簡単ですし、何よりも収穫の喜びを味わうことができます。
コンクリートで固めてしまう前に、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2. レンガを敷く

イングリッシュガーデンや北欧風ガーデンにしたい場合は、レンガを敷き詰めるのもおしゃれに生まれ変わります。このような洋風の庭には、レンガや枕木がよく合います。レンガでメインとなるデザインをレイアウトして、隙間には砂利を敷き詰めるという方法もおしゃれになります。

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3. 砂利を敷く

砂利を敷いた庭砂利を敷いた庭(※画像はイメージです)

庭のメインでない端のほうや、アプローチ以外の場所には砂利を敷く方法もあります。窓などの開口部のそばには砂利を敷いておくと防犯対策として有効です。砂利にはおしゃれでデザイン性の高いものから一般的な砂利までバリエーションが豊富な点も採用しやすいポイント。

来客などから見える部分にはおしゃれな砂利を施工して、あまり目立たない裏庭部分にはお手頃価格の砂利を使うなど、使い分けをすると施工費用も安く済みます。

関連記事:庭に最適な砂利の種類まとめ|庭のテイストと用途別に解説

4. コンクリートを敷く

庭にコンクリートを敷く場合は、どの程度土の部分を残すのか又は残さずコンクリートで埋めてしまうのかを考えておきましょう。駐車場や駐輪場として利用するのであれば、コンクリートのほうが使い勝手が良いです。

コンクリートの庭はお手入れは楽になりますが、見た目がシンプルなので殺風景に感じてしまうこともあります。「花や野菜を植える予定もなく雑草対策も大変!」という場合はコンクリートにしてしまったほうが手間がかかりませんが、ガーデニングも楽しみたいという場合は土の部分も少し残してデザインをしましょう。

お庭をどのように活用したいかを事前によく考えて、土の部分をできるだけ減らしてレイアウトを考えるのが庭造りの成功の秘訣です。

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家仲間コムの庭の工事事例

家仲間コムで紹介している庭の工事事例をピックアップしました。庭の使い方を変更したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

花壇の撤去工事【3.5万円】

ブロックで囲った花壇の解体撤去と残土処分をしてほしいとのご依頼でした。

【施工前】

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【施工後】

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場所:神奈川県 川崎市麻生区
施工箇所:花壇撤去、ガラ、残土処分
施工期間:半日
施工業者:植とし

関連記事:花壇の撤去工事

伐採 不用品回収【6万円】

木が鬱蒼としているため、綺麗にしてほしいとのご要望でした。ついでに不用品回収もしてほしいとなりました。

【施工前】

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【施工後】

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場所:奈良県 桜井市
施工箇所:玄関前
施工期間:半日
施工業者:住まいるサービス

関連記事:伐採 不用品回収

庭 整地工事【38万円】

3坪の物置解体ブロックフェンス解体と庭の樹木伐採、採石敷き整地工事をしました。

【施工前】

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場所:千葉県 茂原市
建物のタイプ:木造2階建て
築年数:約40年
施工箇所:小屋解体、整地工事
施工期間:5日
施工業者:国際建工株式会社

関連記事:庭 整地工事

敷地内整備【50万円】

敷地内の草刈り後、整備してほしいとの依頼でした。

【施工前】

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【施工後】

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場所:福岡県 京都郡苅田町
建物のタイプ:木造平屋
築年数:約80年
施工箇所:敷地内
施工期間:1週間
施工業者:株式会社DRcompany

関連記事:敷地内整備

フェンス・人工芝工事【34万円】

草が生えて困っていたお庭に人工芝を敷き、野良猫やワンちゃんの排泄物対策や目隠しフェンス工事を行いました。芝の撤去をして防草シート、人工芝を敷き、既存ブロックコア抜きとフェンスを立てました。

【施工前】

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【施工後】

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場所:埼玉県 三郷市
建物のタイプ:一戸建て
施工箇所:庭・フェンス
施工期間:3日間
施工業者:株式会社 貴福商工

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監修者コメント
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コンクリートは建物まわりの高さに注意

地面をコンクリートで覆ってしまうと、吸収されない雨水が水たまりになってしまいます。そこできちんと排水できるよう、コンクリートには「水勾配」と呼ばれる傾斜がつけられます。この傾斜は1mにつき2~3cm程度で、例えば奥行き5mほどの駐車場では、手前よりも奥が1~15cm程度上がるということです。奥に建物があれば、コンクリートは建物の基礎を埋め込んでしまいます。
基礎の高さ付近までコンクリートを打ってしまうと、大雨の時にコンクリートに当たった雨が基礎の内部に入ってしまうこともあります。
建物の外周部にコンクリートを打つ場合は、基礎の高さよりも十分低い位置に抑えられるよう、注意が必要です。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

土の庭をどうにかしたい時の対策まとめ

土の庭は自然そのもので、雨あがりの土の匂いや新芽が芽吹いてくる様子は癒されることもありますが、実際に生活していると土ではないほうが手間がかからずに済むこともあります。

とはいえ、せっかくの自然環境ですのでできれば一部は土として残して、周囲をレンガや枕木・砂利などを利用してエクステリアデザインをしてみてはいかがでしょうか。

注意点として、土の庭をお手入れしやすい庭にリフォームするには、なにより雑草対策が最優先です。施工の際には、必ず雑草を除去したあとに防草シートで雑草が生えないように対策をしておきましょう。

土の庭をお得にリフォームするには?

土の庭をお得にリフォームするには一括見積りが便利です。庭のリフォームをしたい場合は、エクステリアの専門業者に依頼したほうが安心です。自然素材を扱うエクステリア業者さんは、幅広い専門知識と多くの施工経験がありますのでご要望に沿った庭をデザインしてくれます。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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