DIYでできる効果的な雑草対策9選|塩はNGって本当?

DIYでできる効果的な雑草対策9選|塩はNGって本当?

庭のお悩みで最も多いのが「雑草対策」です。抜いても抜いても生えてくる雑草は、早めの雑草対策が大切です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・DIYでもできる庭の雑草対策は、「防草シート」「タイルや敷石」「砂利」「ウッドチップ」「人工芝」「グランドカバー」「固まる土・砂」「消石灰」「コンクリート」の9種類
・塩は雑草対策としては有効なものの、塩分が金属を酸化させ土の中の配管が錆びてしまうなどのデメリットも存在するため、避けた方が良い

庭の雑草対策で負担を軽減!

せっかくの庭も雑草が生い茂っていてはただの荒れ地です。お手入れが行き届いていない庭は外から見てもあまり良い印象を与えませんよね。設置したての庭には雑草も生えていませんが、土のあるところにはいずれ雑草が生えてきます。生命力が強い雑草は一度生えてしまうとどんどん成長して、やがて庭全体に繁殖してしまいます。

雑草は、暑くなる5月から10月頃に最も生い茂りますので、その季節の除草作業は気力・体力ともに大変消耗します。広範囲に生えてしまった雑草を抜いていくのは時間も費用もかかりますので、将来的にお手入れが楽になるよう早めに雑草対策をしておくことが大切です。

監修者コメント
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後々のメンテナンスも含めて検討しよう

雑草対策はいろいろとありますが、選ぶ際には後々のメンテナンス方法まで、しっかりと確認しておきたいところです。DIYで簡単に行える対策もありますが、耐用年数が終われば、それを撤去してまたやり直す必要があります。撤去にはゴミの処分なども生じるため、思いのほか手間がかかることもあります。長い目で見てメンテナンスも簡単で、見た目や費用など納得できる方法を選べるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

DIYでもできる庭の雑草対策9選

DIYでもできる庭の雑草対策9選

では、雑草対策にはどのような方法があるのでしょうか?できれば費用を安く抑えたいので、DIYでもできる雑草対策として効果的な方法をご紹介します。

1. 防草シート

防草シートは、庭全体をシートで覆い日光を遮断することによって防草する仕組みです。日光を遮断されることで、雑草が光合成できなくなり枯れていきます。光合成をさせないことが目的ですので、防草シートには99%以上の遮光性が求められます。ホームセンターなどで手軽に手に入りますので、高い遮光性能表示がされているものを選びましょう。高密度防草シート|カインズ
出典:高密度防草シート|カインズ
商品価格:2,080円(1×10m)

日当たりの良くない場所では防草シートの下が虫の住みかになってしまうこともありおすすめしませんが、斜面になった庭にも設置しやすい点はメリットです。

・耐用年数:約10年
・費用目安:360円/㎡あたり

2. タイルや敷石

おしゃれな庭のままで雑草対策をしたい方におすすめなのが、庭へタイルや敷石を敷く方法です。地面の上にタイルや敷石を置きますので、そこには雑草は生えてきません。タイルを貼れば洋風や北欧風のおしゃれな庭に、敷石を敷けば和風のおしゃれな庭によく合います。

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・耐用年数:20年以上
・費用目安:300円~/1枚あたり

庭全体にタイルや敷石を敷き詰めると費用がかかりますので、よく歩く場所やポイントとなる場所にだけ使用し、あとは砂利を使うと費用を抑えられます。

・家仲間コムでの施工事例:お庭を乱形石と白い石で綺麗に 
施工費用は36万円でした。

3. 砂利

砂利を敷く方法も安価で簡単な雑草対策になります。池と組み合わせて和風庭園を造っても風情が出ますね。

関連記事:庭に池を作ってみよう!魚や水生植物の育つ池は意外と低予算で作れるんです

砂利にはどうしても隙間ができてしまいますので、砂利と砂利の間に種が飛んできて地面に届いてしまうと、そこから雑草が生えてきます。雑草対策として砂利を使用する場合は、地面をならして防草シートを敷いた上に砂利を敷き詰めると効果が上がります。隙間ができないよう3~5cm程度の厚みになるよう敷き詰めましょう。

・家仲間コムでの施工事例:防草シートと砂利で雑草対策
施工費用は43万円でした。

砂利の上を歩くと音が鳴りますので、防犯対策としても有効です。

・耐用年数:20年以上
・費用目安:1,200円~/1㎡あたり

ホームセンターなどで購入できますが重さがあるので車が必要です。ご自宅まで運ぶ際は積載量にご注意ください。

4. ウッドチップ

ウッドチップはその名の通り、木を細かくしてチップ状にしたものです。天然素材でクッション性があるので、お子様やペットがいるご家庭に人気です。見た目にもおしゃれな庭を演出できます。他の雑草対策と同じく、日光を遮断することによって雑草が生えないようにします。ナチュラルウッドチップ|らくやのう

出典:ナチュラルウッドチップ|らくやのう
商品価格:3,256円~

隙間があるとそこから雑草が生えてきますので、厚みが5cm~10cm程度になるよう敷き詰めていきます。
防草シートの上から敷くと耐用年数も長くなりさらに効果的です。

・耐用年数:約3年~(天然素材のため経年と共に分解されていきます)
・費用目安:3,000円~/1㎡あたり

5. 人工芝

庭にグリーンを残しつつおしゃれに雑草対策をしたい方は、人工芝がおすすめです。人工芝は天然芝とは違い、お手入れがほとんど不要で雑草対策に効果的です。見た目にも緑がある明るい庭をつくることができます。人工芝の上で遊ぶこともできるので、お子様やペットのいるご家庭におすすめです。

・耐用年数:約7年~
・費用目安:6,000円~/1㎡あたり

・家仲間コムでの施工事例:人工芝施工工事
施工費用は20万円でした。

6. グランドカバー

人工芝と見た目は似ていますが、グランドカバーは本物の植物で庭を覆い雑草が生えにくくする方法です。グランドカバーに向いている植物は、上に成長するものではなく横に這うように広がっていく植物がおすすめです。

植物名 花の色 特徴
ベロニカ 耐寒性、耐暑性
セダム 黄色 多肉植物、耐寒性、ゆっくり生育する
シロツメクサ
(クローバー)
公園などでよく目にする代表的なグランドカバー
管理が楽
芝桜 淡色 花の色が豊富、管理が楽
ヒメツルソバ 白~ピンク 耐寒性、耐暑性、繁殖力が強い、管理が楽

エリアごとに花の色を分けたり、花が咲く時期が異なる種類を植えて楽しめます。

7. 固まる土・砂(防草土・防草砂)

固まる土・砂(防草土・防草砂)は、土や砂にセメントを混ぜたものに水をかけて固めるだけなので、DIYしやすくおすすめです。

厚みがないと割れやすくなりますので、土の厚さは4cm程度は必要です。水をかける際はむらがなく均一になるよう、土全体に同じ量の水をかけることです。また、平面だと水だまりができて湿気の原因になりますので、水はけをよくするために排水口へ流れるよう勾配をつけておきます。

コンクリートほどの耐衝撃性がないので、よく通る場所や駐車場・駐輪場への施工は不向きですが、強力に固まるタイプの商品も販売されています。

・耐用年数:5年~10年
・費用目安:1,400円~/1袋15kgあたり
※1㎡あたり厚さ4cmの場合4袋~5袋が目安です。

8. 消石灰

アルカリ性である消石灰は、酸性の土壌を好む雑草の生育を抑えることができます。消石灰は皮膚に触れると炎症を起こしたり、目に入ると失明の危険性もあり取扱いに注意が必要ですので、頻繁に庭を利用する場合の雑草対策としてはおすすめしません。

・耐用年数:不明
・費用目安:500円~/1袋20kgあたり

9. コンクリート

雑草だらけのお庭でどうにも手が付けられない、という方はお庭をコンクリートで覆ってしまう方法があります。コンクリートの無機質さがおしゃれな庭とは程遠くなってしまうため好みが分かれますが、庭を完全にコンクリートで覆うと雑草は生えませんので、雑草対策としては最も効果的です。

・耐用年数:20年以上
・費用目安:5,000円~/1㎡あたり

10. 番外編:塩はNGです

雑草対策に塩をまくと良いと聞いたことがありませんか?確かに塩は雑草対策としては有効ですが、実はデメリットのほうが多いためやめましょう。塩は分解されないため半永久的に土壌に残留し、その土には雑草だけでなく植物・野菜・穀物にいたるまで育たなくなります。

塩分が金属を酸化させますので、土の中の配管が錆びてしまう恐れもあり住宅基礎部分への被害も考えられます。また、雨によってご自宅に庭から隣家へと流出すると、他の敷地へも被害が生じる恐れがありますので、庭の雑草対策として塩をまくことは絶対にやめましょう。

監修者コメント
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庭の専門業者とは末永いお付き合いを

リフォームの工事はいろいろな業種に分かれており、庭の工事は外構(エクステリア)という業種になります。とくに雑草対策や植栽計画などは、植栽が得意な外構業者に相談できると安心です。植物は成長するため、工事後も定期的にメンテナンスが必要になります。近くの業者ならすぐに来てくれるので、気軽に声を掛けやすいですね。ぜひ末永くお付き合いできそうな業者を探してみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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雑草対策費用の見積もりを依頼する際は一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。雑草対策にはいくつかの方法がありますが、どれも現状の雑草を丁寧に除草して地面を調整して雑草対策を施すことが重要です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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