壁の防音方法の種類は4つ｜防音工事でシャットアウトするには？
生活をしているとどうしても音が生じてしまうものです。隣の部屋に人がいれば、話し声や足音等の生活音が響いてくることもあるでしょうし、また自分の部屋の音も相手に響いているかもしれません。そんな時は、防音工事をすることで自分も気を遣わずに済み、相手も気持ち良く過ごすことができます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・防音の種類は、「遮音」「吸音」「防振」「制振」の4つ
・防音工事にかかる費用は、およそ60,000円〜450,000円程度
・防音工事で一番大事なのは、音がどこから響いてくるのかを見極めること
目次 [ 非表示 ]
壁の防音工事を決める前に
ご近所トラブルの原因として多く挙げられるのが騒音問題です。毎日続く音にイライラ、それでトラブルに発展する例がいくつもあります。可能であればそうなる前に音について話し合っておくと効果がある場合もあります。
不思議なものでヒトの心理として、顔も知らない他人の音は気になるが、よく知った人の音はあまり気にならないということがあります。話し合うことで親近感も生まれ、音に気をつけるようになって、相手の音もあまり気にしなくなるということが割とあるようです。ただ、余計話がこじれる場合もあるのでケースバイケースではあります。
背の高い家具を有効活用するのも一つの手
背の高い家具を持っている場合、防音に利用することもできます。音を防ぎたい壁に沿って背の高い家具を置くことで防音の効果が現れます。壁を厚くして音を防ぐようなイメージです。もし背の高い家具をお持ちならレイアウトを考えてみるのもよいでしょう。
防音効果が表れないことも……
室内の仕切り壁の防音はあまり効果が発揮されないこともあります。隙間のない壁なら良いのですが、例えば天井部分が繋がっていたり、開閉部があったり、とにかく隙間があると音がそこから伝わってきます。
また床や天井から音が伝わってきている場合は、壁の防音だけでは効果が見られないこともあります。せっかく工事をしても防音効果が現れなくては悲しいですよね。実際に工事をしたけどそれほど変わらないという例はあります。そうならないためにも工事をする前に防音効果が見込めるかどうか確認は必須です。
防音の種類
1. 遮音
音を反射させて、反対側に音が抜けないようにすることです。家の中の音を抜けないようにすると同時に外の音も中に入れないことができます。遮音シート、石膏ボード、鉛などが挙げられます。
2. 吸音
音を反対側に抜けさせて反射させないようにします。吸音をすることで音の反響がなくなります。グラスウール、ロックウールなどが挙げられます。
3. 防振
振動をなるべく抑え音が伝わらないようにします。ゴムマット、フェルト、遮音マット、サンダンパーなどが挙げられます。
4. 制振
振動する時間を短時間に抑え、音を防ぎます。制振シート、ゴムシート、鉛シートなどが挙げられます。
壁の防音工事
防音の種類を見てきましたが、実際はこれらを複数組み合わせて利用していきます。手順を見ていくと壁の防音工事はまず窓や壁の隙間をなくします。隙間があるとそこから音が漏れていってしまうからです。
そうした上で壁の内側に吸音性を高めるグラスウールやロックウールなどを使用します。仕上げには石膏ボードや遮音シートなどを二重張りにしたり、壁内部に空気層を取り入れたりして防音性を高めます。特に防音が必要な場合は防振材で二重にして音を防ぐこともあります。
防音工事費用の見積もり例
過去に家仲間に寄せられた防音に関する費用の見積もり例をご紹介します。参考までにご参照ください。
仕切り壁を設置し、防音工事も施したい
60,000円～240,000円
築15年の木造二階建て（ツーバイフォー）。２階洋室を間仕切りして、防音等もしっかりとしたい。
子供部屋の間仕切り壁の設置と防音
150,000円～180,000円
築10年の木造二階建て。２階の子供部屋に間仕切り壁設置を設置して防音対策もしたい。
天井と壁の防音工事
150,000円～450,000円
築25年の鉄骨造4階建て。店舗物件で、飲食店を始める予定。天井と壁の防音工事を希望。
最後に
いかがでしたでしょうか。壁の防音と一口にいっても色々な方法があることが分かったと思います。
防音工事で一番大事なのは、音がどこから響いてくるのかを見極めることです。音は壁から響いてくるのか、それとも床、天井、窓からなのか。それによってどの個所に防音を施せばいいのかが異なってきます。
せっかく工事をしたのに効果がそれほど出なければ残念ですよね。そうならないためにも、事前に専門家や業者に相談してみましょう。
壁の防音工事の匿名見積もりが可能
壁の防音工事をご検討の方は、まず見積もりを依頼しましょう。でも、壁の防音工事に対応している業者さんを探すのは意外と大変です。
リフォーム一括見積もりの家仲間コムでは、希望する工事の内容を書き込むだけで、地域の業者さんから見積もりや提案がとどきます。匿名で利用できるので、後にしつこく営業される心配もありません。
壁の防音工事の見積もりを無料でしてみる
利用は無料なので、お気軽にご利用ください。
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 （おおなが かずひろ）
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
関連するテーマの見積もり依頼
| 壁の穴、修復 | ¥30,000 ～ ¥40,000 |
|---|---|
| 壁の穴の補修 壁はクロス張りです | ¥60,000 ～ ¥72,000 |
| 和室6畳の壁紙貼り替え | ¥1,100 ～ ¥1,300 |
| 柱と壁紙修理 | ¥660,000 ～ ¥790,000 |
| 壁紙張り替え・テレビ壁掛け・配線 | ¥58,000 ～ ¥78,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。
