屋上緑化を一般家庭に取り入れるメリット|補助金を活用してお得に導入しよう

屋上緑化を一般家庭に取り入れるメリット|補助金を活用してお得に導入しよう

住宅開発が進むにつれ、緑が少なくなっている昨今。企業や商業施設では取り入れ始めている「屋上緑化」ですが、一般家庭にも屋上緑化を設置することができます。身近なご家庭から環境問題の改善に取り組んでみませんか?この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・屋上緑化のメリットは、「建物の断熱性を高められる」「ヒートアイランド現象の緩和」「集中豪雨時の雨水の流出を遅くする」「屋上の防水層の保護」「リラクゼーション効果」など
屋上緑化の注意ポイントは、「屋上の許容積載重量以内にする」「排水設備を整える」「植物のメンテナンス」の3つ
屋上緑化を設置する費用は1坪あたり約8~10万円程度が目安で、自治体によっては補助金が支給される場合がある

屋上緑化とは?

「屋上緑化」とは、屋上で植物を育てたり芝生を設置するなど、屋上の空きスペースを有効活用して環境の改善を図る取り組みのことを言います。オフィスビルの屋上や商業施設の屋上に屋上緑化(または屋上庭園)を設置するところも増えており、近年では一般家庭でも屋上緑化を意識する住宅も増えています。

屋上緑化のメリット

屋上緑化のメリット

屋上緑化のメリットは主に下記の5つです。順番に詳しく見ていきましょう。

1. 建物の断熱性を高める

昨今の気温上昇に伴い、屋上からの熱が伝わる2階などの上階部は室温が高くなります。屋上緑化にすることで植物が直射日光を和らげてくれるので、上階部の温度上昇を防ぎ断熱性を高めてくれます。エアコンの効きも良くなるので、夏の冷房費が気になる人にもおすすめです。

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2. ヒートアイランド現象の緩和

地球の温暖化は深刻で、特にビルや住宅が密集する都心部では郊外と比較すると気温が高くなります。ヒートアイランド現象の原因としては主に下記の4つが考えられます。

・産業活動や自動車からの排気熱
・コンクリートなど地表からの放射熱
・建物からの大気加熱
・建物が密集することによる通気性の悪さ
など

参照:ヒートアイランド現象|気象庁

3. 集中豪雨時の雨水の流出を遅くする

コンクリートやアスファルトが多い都心部では、集中豪雨などの降水量が多い時に雨水をさばくことができず、浸水などの被害が増えます。

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屋上緑化にすることで植物が雨水をある程度止めてくれますので、建物への雨水の流出を遅らせる効果が期待できます。個人宅では屋上緑化の範囲も狭いため大きな効果は感じにくいですが、アパートやマンションなどの集合住宅では効果を発揮します。不動産経営のオーナー様は屋上緑化をご検討されても良いのではないでしょうか。​​​​​​​

4. 屋上の防水層の保護

屋上には雨漏りを防ぐための防水層が施工されています。

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直射日光や雨などにより防水層は劣化していきますが、屋上緑化で表面を保護することで耐久性を高めることができます。雨漏り防止にもつながり、建物の耐久性がアップします。

5. リラクゼーション効果

東京ドームシティ MEETS PORT|都市緑化機構

出典:東京ドームシティ MEETS PORT|都市緑化機構

屋上緑化は庭園があったり芝生を施工しますので、緑が目に優しく自然のリラクゼーション効果が得られます。商業施設などの屋上緑化でも、ベンチを置いて休憩できるスペースが設けられていますね。一般家庭の屋上緑化でも同様にベンチなどを置いておけば、郊外まで出かけなくても自然の緑に癒される最高のリラクゼーションスポットに変身します!

屋上緑化の注意点

屋上緑化の注意点

屋上緑化を進める上で注意しておくポイントがいくつかあります。建物の耐久性に関わりますので、充分に考慮したうえで屋上緑化を導入ください。

1. 屋上の許容積載重量以内にする

屋上緑化を設置するには、土や砂利と木など植物が必要になります。屋上の平均荷重は1㎡あたり約60kg、部分荷重の場合は最大で180kgと定められています。住居以外の建物では用途別によって許容積載重量が異なりますので、事前に施工会社などに確認しましょう。

2. 排水設備を整える

植物を育てる上で必要になるのが水やりです。屋上緑化していない屋上でも雨水のための排水設備は必ず施工されていますが、屋上緑化をした場合は土砂の流出も想定しておかなければいけません。また季節によっては落ち葉が排水口に詰まらないように目の細かいネットを設置しておくなど、枯れ葉対策も重要です。

一般家庭の屋上緑化では、落葉樹ではない品種を選ぶのも手入れを楽にするコツです。

3. 植物のメンテナンス

屋上緑化では植物のメンテナンスも重要です。水やり・剪定・害虫対策・肥料やりなど、庭に植えた植栽などと同じようにメンテナンスが必要です。

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屋上緑化では、繁殖力が強くて大きな木になる植物や、深く根を張る植物は適していません。

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屋上緑化におすすめの植物は下記のような種類が良いでしょう。

種類 代表的な植物名
ハーブ ローズマリー・バジル・ミント・ラベンダー・タイムなど
野菜やフルーツ ミニトマト・きゅうり・なす・イチゴなど
彩りが美しい低木 沈丁花・ツツジ・ヤマブキなど
カバープランツ ヘデラ・ヤブラン・タマリュウ・苔など

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屋上緑化には補助金が活用できるメリットも!

屋上緑化を設置する費用は1坪あたり約8~10万円程度が目安です。自治体によっては、屋上緑化を設置するにあたり補助金が支給される場合があります。例えば東京都葛飾区の場合、下記のような条件に該当する場合は補助金が活用できる場合があります。

面積の条件 面積目安
建築物が建っている敷地の面積 1,000平方メートル未満
屋上または壁面に新たに緑化する面積 2平方メートル以上

屋上緑化と壁面緑化に対して補助金が支給されますが、補助金の額は下記の通りです。

補助金対象 補助金の額
屋上緑化 1㎡あたり、20,000円または補助対象工事費の2分の1の金額のいずれか小さい金額。
壁面緑化 1㎡あたり、7,500円または補助対象工事費の2分の1の金額のいずれか小さい金額。

参照:屋上緑化・壁面緑化の補助|東京都葛飾区

屋上緑化をご家庭に取り入れたい時は?

屋上緑化をご家庭に取り入れたい時は、専門業者さんに一括見積りをしてみましょう。屋上緑化の注意点である許容積載重量や排水設備などは、素人のDIYでは失敗してしまう場合も多いので、専門業者さんに依頼するほうが安心です。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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