理想的な家事動線とは|洗濯には回遊式レイアウトがおすすめ

理想的な家事動線とは|洗濯には回遊式レイアウトがおすすめ

家事動線は家事を効率よくこなしていくためにとても重要です。実際に家事をしてみて初めて分かることも多く、新築時にはどんな家事動線にすれば良いのか分からない方も多いですよね。今回は、家事の中でも作業工程の多い洗濯に注目して、筆者の実体験に基づいた理想的な家事動線についてご紹介します。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・理想の家事動線を作るには、家事の流れをイメージし、無駄な動きを最小限に抑えられるようにすることが重要
・効率の悪い洗濯の家事動線の改善策としては、室内干しユニットや浴室乾燥機の設置などが挙げられる
水回りをつなげて、回遊式レイアウトにしておくと家事動線が良くなり、移動距離が短く済むのでおすすめ

なぜ家事動線が重要なの?

家事動線とは、家事をする際に通る住宅内の経路のことを言い、この経路が少なく短い距離であるほど家事動線が効率的と言えます。一日の中でも家事に割いている時間は長いので、できるだけ早く終わらせて家族との時間やリラックスする時間に費やしたいですよね。

さらに、家事は一種類ではありませんので、いくつかの家事を同時進行できることも重要なポイントです。

理想の家事動線を作るには家事の流れをイメージしましょう

家事を同時進行で効率よく終わらせるために、家事の一連の流れを把握してどういう動きをするのかをイメージしてみましょう。

例えば、洗面所の洗濯機に行くまでに何回ドアを開けますか?移動のためにどれぐらい歩きますか?洗濯物を干す庭やベランダへ行くまでにドアを開け、廊下や居室を通る必要がありますか?これらの動きを最小限に抑えられれば、無駄な動きがなくなりスムーズに移動しながら洗濯を終えることができます。

家族のライフスタイルや家事のやり方によって、各ご家庭で最適な家事動線が異なりますが、家事を行う際の経路やどの家事を同時進行することが多いのかよくイメージして明確にし、より効率アップできる家事動線に改善していきましょう。

洗濯の場合の理想の家事動線を考えてみましょう

家事の中でも移動距離が長く作業工程の多い洗濯について、理想の家事動線を考えてみましょう。ご自宅の間取りを紙に書いて経路を書き込んでみると、家事動線を客観的に見ることができておすすめです。ご自身の洗濯の過程と照らし合わせてイメージしてみてくださいね。

1. 洗濯の作業工程と家事動線

洗濯は作業工程も多く動線も長い家事ですので、他の家事と同時進行することが増えます。洗濯の一連の流れは下記のパターンが多いです。

1. 洗濯機で洗濯物を洗う
2. 洗った洗濯物を取り出し、ベランダや庭へ干す
3. 乾いた洗濯物を取り込み畳む
4. 畳んだ洗濯物を収納する


洗濯のために移動する場所は下記のようになります。

1. 洗濯機のある洗面所
2. ベランダや庭
3. リビングや家事室
4. 収納のある場所


洗濯の作業工程と移動場所を見てみると、洗濯機のある場所から洗濯物を干すベランダ・庭まで最もシンプルな移動で済むと効率が上がりそうですね。

2. 効率の悪い洗濯の家事動線の事例

家事動線の間取り家事動線の間取り(※画像はイメージです)

効率の悪い洗濯の家事動線について、筆者の実体験でご説明しましょう。現在の自宅はマンションなのですが、洗濯に関して言うと家事動線は非効率的だと感じます。簡単に図面を作製してみましたのでご参照ください。赤い矢印部分が洗濯時の家事動線です。

筆者宅の洗濯をする際の家事動線の問題点は、リビング・ダイニングに設けられた窓が腰高窓のため、ベランダへの出入りが主寝室からしかできない点にあります。そのため、「リビング・ダイニングからいったんドアを開けて主寝室へ入り、ベランダへ出る」という過程が増えているのです。洗面所からベランダに出るまでに合計4ヶ所の出入口を通らなくてはいけません。

ついでにこれは部屋の狭さの問題ですが、主寝室にはシングルベッドを2台並べておりベッドの足元しか通るスペースがありません。洗濯物カゴを持ちながら狭い足元スペースを通ってベランダまで移動するのが毎回大変なのです。

2-1. 改善策|室内干しユニットを設置する

室内干しユニット室内干しユニット (※画像はイメージです)

リビング・ダイニングの腰高窓を掃き出し窓にリフォームするというアイデアもありますが、マンションの管理規約ではベランダ部分は共用部に当たるため現実的ではありません。このような場合は、洗面所に洗濯物を干せるようにするのもひとつのアイデアです。

関連記事:
洗濯の負担を軽減するためのポイントは洗濯動線と干し方です!
雨の日に快適な室内干しを実現|おすすめの室内干しユニットとは?

2-2. 改善策|浴室乾燥機を設置する

浴室乾燥機浴室乾燥機 (※画像はイメージです)

我が家の場合は浴室乾燥機が設置されているので、シーツなどの大きな物以外は浴室乾燥機を利用して洗濯動線の効率化をはかっています。

関連記事:洗濯物が乾きにくい季節に最適な浴室乾燥機

2-3. 改善策|乾燥機付き洗濯機を購入する

乾燥機にかけても問題のない洗濯物は、乾燥機付き洗濯機で乾燥させてしまうのもおすすめです。洗面所にタオルや下着・部屋着を収納しているので、洗濯物の多くは乾燥が終わればその場で畳んで収納することができて効率が良くなります。


出典:ドラム式洗濯乾燥機ES-P110|SHARP

3. 効率的に洗濯がはかどる理想の家事動線

家事動線の間取り家事動線の間取り (※画像はイメージです)

こちらも筆者が実際に住んだことのある住宅の実体験からご紹介します。以前住んでいた家もマンションでしたが、キッチンから洗面所まで回遊式レイアウトだったため、家事動線がシンプルでとても効率的でした。回遊式レイアウトとは、出入口が複数あり回遊するように移動できる出入口のことを言います。

特に、水回りをつなげて回遊式レイアウトにしておくと家事動線が良くなります。こちらも、以前住んでいた住宅の図面を作成してみましたのでご参照ください。赤い矢印部分が家事動線ですが、現在の自宅と比較するととてもシンプルであることが分かります。

ベランダへの出入口は、リビング・ダイニングの掃き出し窓と、キッチンからの勝手口の2ヵ所があったため、洗面所からベランダまで勝手口を利用するとたった2回出入口を通るだけで済みます。洗面所とキッチンの出入口は引き戸でしたので、開けたままにしておけばベランダに出る時に開閉するだけです。

これから新築やリフォームをご検討中の方は、上記のような回遊式レイアウトを取り入れてみることをおすすめします。

3-1. 回遊式レイアウトのメリット

回遊式レイアウトのメリットは、やはり移動距離が短く済む点にあります。図面をみていただくと、洗面所からキッチンへの扉は引き戸になっており、開けたままにしておけばドアを開ける手間さえなくなり横の移動だけで済みます。例えば、下記のような家事の同時進行が一つの動線で済みます。

1. 洗濯機を回しながら、お風呂・洗面所掃除
2. キッチンで煮込み料理を作りながら、キッチンにある給湯器のモニターでお湯を溜める
3. 洗濯が終わったらベランダへ干す


これらの複数の家事が横移動だけでドアを開けることなく同時進行できるのは、大きなメリットです。回遊式レイアウトのデメリットである収納スペースの確保については下記の記事をご参考になさってください。

関連記事:家事動線と収納はセットで考えると作業効率がアップします

リフォームで回遊式レイアウトを取り入れるためには、壁の撤去をして引き戸を設置することになります。
住宅の構造上、撤去できる壁とできない壁がありますので、まずは業者に相談してより良い家事動線リフォームを考えてみてくださいね。

関連記事:リフォームで壁を撤去して広々空間を手に入れよう!価格相場や注意点は?

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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