【水漏れ修理どこに頼む?】信頼できる業者を選ぶには

サムネイル「水漏れ修理どこに頼む?信頼できる業者を選ぶには」

 トイレやキッチンなどで水漏れが発生し、修理の発注先探しにお悩みですか?最近は悪質業者による高額請求の報告もあるため「どこに頼んだら」と途方に暮れているかもしれません

 今回は、そんな不安を払いのけ満足のいく修理を安全に達成していただけるように、新聞記者歴22年の筆者が取材した水漏れ修理を依頼する際の業者の選び方、よくある症状の費用相場、実際の工事事例などを解説します。

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POINT この記事のポイント

・水回りの修理では近年、悪質業者による「高額請求事案」が多発中
・悪質業者を避け、優良業者を探すポイントは7つ
・被害防止には、修理費用の相場など最低限の知識を備えておくことも必要
水漏れ解消作業の相場は約1.3万円〜4万円詰まり解消作業は約1万円〜

水回り業者選びに注意が必要な理由とは

棒グラフ「水回りの修理などサービス相談件数」

出典:国民生活センター「暮らしのレスキューサービス相談件数」

 皆さんも日頃、テレビのニュースなどで情報を得て薄々感じているかもしれませんが、水漏れの修理業者選びには、かなりの注意が必要です。

 なぜなら、専門的で急を要する水回りの修理においては近年、消費者から「業者に理不尽な高額請求を受けた」などの訴えが相次いでいるからです。

 独立行政法人「国民生活センター」によると、こうした相談は2016年から右肩上がりで増えており、2020年には約6000件に。「トイレ修理390円から」などの格安サービスをうたったインターネット広告がきっかけであることが多いとか。

 「詰まりもひどいので特殊な作業が必要だ」「現金で払えば値引きする」などの口車に載せられて、気づくと55万円も支払っていた、なんてことにならないためにも、自治体の水道局などに取材した業者選びのポイントをお伝えします。

国民生活センター:「水回り修理950円~のはずが...数十万円の高額請求に!」

業者選び7つのポイント

グラフィック「業者選びのポイント」

水回りの修理で、悪質業者を避け、優良業者を選ぶためのポイントは以下の7点です。

水回り業者選びのポイント
①資格、加入保険、実績などチェック
②飛び込み営業には乗らない
③安すぎは危険!必ず相見積もりを
④作業員の態度は?
⑤現金以外の支払いは可能か
⑥アフターケアは万全か
⑦24時間サービスは高額になりがち

1. 資格、加入保険、実績をチェック

図解「資格、加入保険、実績をチェック」

 複雑で見分けがつきにくそうに思える悪質業者ですが、実は意外と簡単に回避できる「基準」があります。それは行政の許認可や保有資格、加入保険、実績、口コミのチェックです。

 例えば、水回りの修理で代表的なものは「水道局指定業者」であるか否か。水道局指定業者とは、自治体管轄の上下水道の新設・改造・修繕工事において「施工するための専門的な知識と技術を有する」と自治体に認められた業者です。水道局のホームページなどに名簿が載っているため、すぐに確認することができます。ただし、指定業者だからといって金銭の取り引き面で「優良」という証明にはならないので「あくまで一つの判断材料」に留めてください。

 上下水道の本管工事は水道局にしか行えませんが、個人宅の給水・排水管の修繕や清掃なら、自治体の条例で、その他の業者にも許可されている場合が多いです。トイレの交換や床の張り替えなどを総合的に行いたいときはリフォーム会社の方が向いていることも

 万が一、工事に欠陥が見つかった場合に、補修費用等の保険金が業者に支払われ、無償で直すことができる「工事瑕疵保険に加入しているか」「実績は多数か」「客の口コミ評価は」など多角的に見て、修理が任せられるかを判断してみてください。

2. 飛び込み営業には乗らない

図解「飛び込み営業には乗らない」

 悪質業者の手口には「飛び込み営業」も多くあり、「近くで工事をしていた。今なら無料で点検できる」「この下水桝は古くて壊れそう」などと突然、消費者宅を訪問して高額請求する事例も。中には、水道局の職員を装い「水道工事の計画があって調査に来た」などと言って家に上がり込み、浄水器購入を迫ったり、金品を盗んだりする曲者もいるとか

 京都市水道局は「水道局では、事前の連絡もなく調査に出向くことはない。浄水器を販売することもない。不審に思ったら、職員証の提示を求め、警察に通報を」と呼び掛けています。

京都市上下水道局:「悪質業者にご注意!」

3. 安すぎは危険!必ず相見積もりを

図解「洗面所蛇口交換の御見積書」

 悪質業者は「無料」や「格安料金」「期間限定料金」で客を釣り、次々と追加の修理を無理強いして高額請求に至る例も少なくありません。この手口に乗らないためには、まずは安すぎる業者を選ばないこと。次に、最低3社の業者と相見積もりをとることです。

 複数の業者と相見積もりを取れば、自分が望む修理の実際の相場感をつかめます。また、事前に必要な費用の全体像も把握できるでしょう。

 見積もりを取る際は「基本料金」「作業料金」「部品代・材料費」「設備本体価格」のほか、「出張費」「見積費」「早朝・深夜・休日割増料」「キャンセル料」「交通費・高速代・ガソリン代・駐車場代」などのオプション料金も必ずチェックします。

 「記載なし」や詳細を記さない「諸経費」「一式」などの表記がある場合は要注意です。

 おすすめは「出張費」「見積費」が無料の業者です。相見積もりがしやすいですし、悪質業者は、これら2項目の費用で荒稼ぎする例も多いからです。

 また、工事内容で疑問に思うことがあれば納得がいくまで確認し、工事開始後に内容の変更を依頼されても即決をしないこと。変更に納得できても再度、見積もりを出してもらうなど、書面で証拠を残します

 工事中、業者の態度を不審に感じたら途中であっても中断し、セカンドオピニオンとして他の業者に見てもらうのも良いでしょう。

 公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」には、見積書・図面などを郵送またはFAXで送付すると、相談員が無料でチェックの上、助言してくれるサービスがあります。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

4. 作業員の態度は?

図解「水漏れ修理の流れ」

 ここで、水漏れ修理を依頼する際の流れをお示しすると、次のようになります。

①電話などで見積もり依頼
②現場確認・見積もり提示・サイン
③修理・完了確認
④支払い


 本格的な見積もりを取るには、業者によるご自宅訪問が必要です。その際の作業員の態度でも悪質業者は見抜けます

 次のような点に注意してみてください。

作業員の態度チェックポイント
①乗ってきた車は汚れていないか
②挨拶など礼儀はわきまえているか
③名刺や社員証は提示したか
④名刺には法人名と所在地が明記されているか
⑤(ホームページ経由で発注した場合)サイト名と法人名が違っていないか
⑥メモを取るなど進め方は丁寧か
⑦質問は適切か
⑧提案には納得できたか
⑨動作はきびきびしていたか...


工事中はできるだけ立ち合い、不明点はその場で確認しましょう!

5. 現金以外の支払いは可能か

図解「現金以外の支払いは可能か」

 必ずしも現金決済が悪いわけではありませんが、悪質業者はその場で現金払いを要求する例が多いです。

 このため、決済方法が選べる業者の方が安心できるでしょう。現金以外の決済方法としては銀行振り込みやクレジットカードのほか、「NP後払い」という方法を採用している業者も多数あります。

 NP後払いとは、サービスを受けた後にコンビニ、郵便局、銀行、LINE Payで後払いができる決済方法です。

6. アフターフォローは万全か

図解「アフターフォローは万全か」

 アフターフォローがしっかりしている業者も安心です。修理後にトラブルが悪化したり、工事に納得がいかなかったりした場合でも保証期間内であれば、無料で再び作業に当たってもらえるからです。

 万が一、業者が行った工事が原因でけがや物損などのトラブルが起きても賠償金が支払われる「PL保険」に加入しているかクーリングオフに対応しているかも確認しておくのがおすすめです。

7. 24時間・即日対応は高額になりがち

図解「24時間・即日対応は高額になりがち」

 最近は24時間即日対応の業者も増え便利になりました。でも、ここにも一つ落とし穴が。深夜・早朝・休日に依頼すると、正当な業者でも驚くほどの割増料金が伴い、総額が通常の2倍近くに跳ね上がるケースもあるからです。このため、緊急の場合以外は極力、こうしたサービスの利用は避けるか、深夜・早朝・休日割増料金が無料の業者を選ぶのが得策です。

 以上が悪質業者を回避し、優良業者を探すためのポイントになります。ただ、万が一、被害に遭ってしまった場合は消費生活センターに相談しましょう。

 特定商取引法の「クーリングオフ制度」もあります。訪問販売の場合、申込みまたは契約日から8日以内であれば、ハガキや電磁的記録で業者側へ契約の撤回・解除を申し立てることができます。
 
国民生活センター:「消費者ホットライン188」
        :「クーリングオフ制度とは

よくある修理の費用相場

image

 水回りの修理について、費用の相場を押さえておくなど、最低限の知識を携えておくことも、自己防衛策となります。ここでは、よくある修理の費用(基本料金+作業料金+部品代)の相場感をお伝えします。業者によって差があるため、あくまで目安とされてください。

 水回り全般のトラブルの対処法や費用目安が知りたい方には、記事「【水回りのトラブルあるある症状】対処法、費用目安 完全ガイド」で詳しく解説しています。

<水漏れ全般>
■通常の水漏れ解消作業 約1.3万4万円
■蛇口交換 約8千1.6万円+本体価格
■トイレ交換 約3万5万円+本体価格
■トイレタンク内の部品交換 約1万1.6万円

<詰まり全般>
■通常の詰まり解消作業 軽度=約1万円 中度=約1.5万円 重度=症状次第
■高圧洗浄 約3万円

関連記事:蛇口水漏れ修理にかかる費用はいくら|実際の修理内容を徹底比較
関連記事:トイレの水漏れ修理にかかる費用は?対処方法と業者のおすすめの選び方

家仲間コムでの施工事例

 弊社「家仲間コム」登録の優良業者さんによる施工事例もお示しします。

1. トイレの水漏れ工事

image便器老朽化のため、床との間に水漏れが発生していた状態でした。施工後は、TOTOウォシュレット付き節水トイレに交換

施工業者有限会社スリーエス企画
保有資格:一級建築士・一級瓦技能士・第二種電気工事士・小型フォークリフト移動式クレーン・ガス溶接・外壁診断士、埼玉県知事許可(般-1)第67975号
加入保険:あんしんリフォーム工事瑕疵保険、三井住友海上火災保険
施工実績:100件超
口コミ :高評価
施工場所:埼玉県白岡市の戸建て住宅
施工時間:1日
施工価格:16万円

業者さんの投稿記事はこちら

2. 洗面所の蛇口交換

image洗面所の蛇口が割れていて、水を出すと割れ口からも水が飛び出してしまう状態でした。水栓一式を外し、新品に交換

施工業者合同会社レア
保有資格:2級建築士、2級建築施工管理技士、1級空き家管理士
加入保険:Chubb損害保険株式会社建設Pro建設業総合賠償責任保険
施工実績:500件超
口コミ :高評価
施工場所:北海道札幌市の戸建て住宅
施工時間:1時間
施工価格:3.5万円

業者さんの投稿記事はこちら

まとめ

 今回の記事では、水漏れ修理について、業者選びのポイント、注意点、修理の費用相場、実際の工事例などをお伝えしました。確かに、悪質業者による高額請求事案は増えていますが、ポイントさえ押さえておけば、高い確率で被害は防げます
 ぜひ、優良業者を探しあてて最高のサービスをお得にゲットしてくださいね。

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

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編集長

田中 敦子 (たなか あつこ)


九州大学工学部卒業後、西日本新聞社に入社。記者として22年間、政治、経済、司法、軍事、文化、教育など、あらゆる分野の取材に従事する。旅と建築、インテリアが好きで、退社後は世界一周旅行に挑戦。アジア、欧米、中東、アフリカ各国の内装自慢のホテルや「サグラダファミリア」「トプカプ宮殿」などの一級建築物を取材し、撮影動画をYouTubeで2年間配信した。母親は宅地建物取引士、元インテリアコーディネーター。