ウォシュレットの取り付け方法|DIYで取り付けるメリット・デメリットを知ろう

ウォシュレットの取り付け方法|DIYで取り付けるメリット・デメリットを知ろう

この記事では「ウォシュレットの取り付け」について、自分でやった場合と業者さんに依頼した場合の取り付け費用などを検証してみました。また完全素人の筆者(40代女性)が実際にウォシュレットを購入して取り付け方も解説します。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・ウォシュレットを取り付ける手段は、「ウォシュレットを購入して自分で取り付ける」「ウォシュレットを購入して業者さんに取り付け依頼する(施主支給)」「ウォシュレットと取り付けをまとめて業者さんに依頼する」の3つ
・ウォシュレットのにかかる費用は、1.5万円〜2.8万円が相場
・ウォシュレットの取り付けを業者へ依頼する場合は、「見積もりの内訳」や「工事後の補償内容」を確認することが重要

目次 [ ]

ウォシュレットの名称について

「ウォシュレット」はTOTOの登録商標です。「シャワートイレ」はLIXIL、「アラウーノ」はパナソニック、「クリーンウォッシュ」は東芝など、各メーカーが固有の商品名を使っています。ここでは温水洗浄便座を一般的な名称で認知されている「ウォシュレット」を使います。

ウォシュレットを取り付ける手段

ウォシュレットを取り付ける手段

ウォシュレットの取り付けは比較的簡単なため、自分で取り付ける方も多くいます。取り付け作業が苦手な方や不安な方は業者さんに取り付けを依頼することになります。ウォシュレットを取り付ける手段は、大まかに以下の3通りです。

1、ウォシュレットを購入して自分で取り付ける。
2、ウォシュレットを購入して業者さんに取り付け依頼する。(施主支給)
3、ウォシュレットと取り付けをまとめて業者さんに依頼する。

ウォシュレットの取り付け方と価格相場

  メリット  デメリット  価格相場
1 自分で取り付け 費用が安い   取り付けできない可能性 1.5万円
2 施主支給 商品が安く買える  業者を探すのが難しい

取り付け費用が割高
2.5万円
3 業者さんに依頼 プロの施工による安心 費用が高い 2.8万円

※価格相場は平均的な価格の相場です。
※ウォシュレット本体は低価格品です。
※1は本体価格のみ、2と3は本体と取り付け価格

まずは事前に必要なことを確認しましょう!

ウォシュレットを自分で取り付けられるか、業者に依頼するかの判断材料にもなります。以下3つの確認事項が自分でできない(分からない)場合は、業者さんへ依頼することをおすすめします。ウォシュレットには電源が必要です。電源増設などの電気工事が必要な場合も業者さんへ依頼することをおすすめします。

【1】取り付け場所の寸法の確認

トイレの寸法の確認方法トイレの寸法の確認方法(※画像はイメージです)

トイレの広さや便器のサイズ、タンクの位置、止水栓とロータンクの間の寸法などウォシュレットを購入する際に必要な情報です。

【2】止水栓の確認

止水栓とは通常の水栓以外に、故障時やメンテナンス時に水を止めたり、水量の調整を行うために設けられている水栓のことです。色々な種類があるので、取り付け場所の止水栓の種類を確認してみましょう。

【3】必要な部品の確認

ウォシュレット本体を固定するプレートや分岐金具など、ウォシュレット本体を購入した際にセット内容に含まれているものもありますが、ねじを留めるスパナや付属している給水ホースの長さなど、合わない場合は、買い足しが必要になります。

では、ウォシュレットの取り付けを3つの手段ごとに解説します。

・手段1:自分で取り付け
・手段2:施主支給
・手段3:業者さんに依頼

手段1:自分で取り付けの場合

かかった費用:13,980円(ウォシュレット代のみ)
購入したのはAmazonで1番人気だったウォシュレットです。【東芝 温水洗浄便座クリーンウォッシュ パステルアイボリー SCS-T160】

ウォシュレットを取り付ける前のトイレ

TOTO SH671BA パステルアイボリーTOTO SH671BA パステルアイボリー(※画像はイメージです)

取り付け前の便座 
TOTO SH671BA パステルアイボリー

【手順1】取り替え前の便座のナットを取り外す

元の便座のナットを緩め、ナットを取り外す。ナットは便器後方の裏にあります。

【手順2】 便座を取り外す

ナットが取り外れたら、便座を取り外します。

【手順3】 固定プレートを取り付ける

上から差し込んだ取付ボルトを下からパッキン、ワッシャ、ナットで仮止めする。

【手順4】新しい便座をはめ込む

・便座のフタを開けて、タンクにぶつからないか確認する。

・便座のフタを開けた時、便器との位置も確認する。さらに、便座を外し、固定プレートの位置をずらして調節する。

【手順5】固定プレートをナットを使ってしっかり締め付ける

固定プレートをナットを使ってしっかり締め付けます。

【手順6】ロータンクからの給水管の位置を確認する

ロータンクの上部から給水管が出ている場合は、ロータンクのフタを外し、ボールタップ接続ねじが給水管のナットと一緒に回らないよう、ボールタップ本体を抑えながら作業する必要があります。※うちの場合はロータンクの下から給水管が止水栓へと伸びているので、この手順は不要でした。

【手順7】止水栓を閉める

・マイナスドライバーなどで止水栓を閉めます。
・トイレの水を流して給水されないことを確認します。

【手順8】止水栓から給水管を取り外す

・止水栓に接続されているナットを緩め給水管を取り外します。
・ナットを取り外した時に給水管内に残った水の漏れに備え雑巾などを床に敷いておきましょう。

【手順9】 分岐金具を取り付ける

・止水栓と分岐金具の間にパッキンを入れ、ナットを締めて分岐金具を取り付ける。
・分岐金具の一方にロータンクと接続した給水ホースを取り付ける。(給水ホース接続にはパッキンを忘れないように!!)
・分岐金具はウォシュレット本体に付属品としてついていました。

【手順10】分岐金具からウォシュレットへの給水ホースを取り付ける

・止水栓側とウォシュレット本体をつなぐ給水ホースのナットを締めて取り付ける。
・最後に全てのナットをスパナでしっかり締める。

【手順11】ロータンクのフタを元に戻す

重いので気を付けて戻しましょう。※うちの場合はロータンクの下から給水管が止水栓へと伸びているので、この手順は不要でした。

【手順12】止水栓を開ける

トイレの水を流して漏れがないか確認します。※漏れてしまう場合は、止水栓を閉めて漏れのある個所をもう一度締めなおしてみましょう。

【手順13】取り付け完成

これでウォシュレットの取り付けが完了です。※うちの場合はロータンクの下から給水管が止水栓へと伸びているので、【手順6・11】は必要ありませんでした。

【感想】ウォシュレットを取り付けてみて

・取り付け場所のサイズがぎりぎりだったけど、うまく取り付けられました。
・電気工事が不要で便器のサイズや止水栓が一般的であれば、思っていたより簡単にウォシュレットの取り付けができるんだなと感動しました。
・今回はレンチやホース、パッキンなど必要なものはセット内容に入っているので安心でした。
・付属のスパナは簡易的で締めにくかったのでちゃんとしたスパナがあると安心です。
・メーカーが変わっても同じカラー(パステルアイボリー)に違和感は感じられませんでした。(TOTOの便器と東芝のウォシュレットのパステルアイボリーに違和感なし)

「自分で取り付け」がおすすめの場合

1、取り付けたいウォシュレットを自分で選びたい、ネットで少しでも安く購入したい。または既に購入済みである。
2、便座のサイズ等を測り、取り付け可能なウォシュレットを自分で選ぶことができる。
3,取り付け作業など、DIYが好きで大抵の大工作業などをご自分でやっているので自信がある。
4、トイレの現状を見て、コンセントやアース線等の工事の必要がない場合。
5、作業する際のスペースが十分ある。
6、止水栓の開け閉めが素人でもできるタイプのものだ。


上記にマッチする方は、ウォシュレットをご自身で取り付けできると思います。

手段2:施主支給の場合(取り付けのみ業者へ依頼)

かかった費用:24,780円
(ウォシュレット代13,980円+取り付け費用10,800円
※取り付け費用は参考価格です
※ウォシュレット本体は東芝SCS-T160の場合
※既存便座等の処分費は含まず

好きなウォシュレットを選んで、取り付けのみ業者さんに依頼する場合です。ウォシュレット本体はネットなどで安く購入できて、プロによる取り付けで安心感もあるため一見理想的ですが最も難しいです。

【施主支給が難しい理由】

・施主支給に対応の業者さんを探すのが難しい。
・施主支給時の取り付け費用は割高の場合が多い。
・取り付け後に問題があった時に、原因が「商品自体」か「取り付け作業」か不明確でトラブルになりやすい。
・購入したウォシュレットが取り付けできない場合がある。

「施主支給」がおすすめの場合

1、取り付けたいウォシュレットを自分で選びたい、ネットで少しでも安く購入したい。または既に購入済みである。
2、ウォシュレットを自分で取り付ける自身がない。
3、電源増設等の電気工事が必要である。


上記の場合は、施主支給に対応の業者さんを探しましょう。家仲間コムを利用すると、匿名で施主支給に対応の業者さんを探すことができます。(もちろん、利用は無料です)

監修者コメント
監修者画像

施主支給は業者を先に探そう!

施主支給は対応してくれる業者さんが少ないです。理由は、トラブルが発生した際に、その原因が商品なのか、取り付けた工事がなのかの線引きが難しい場合が多いからです。 施主支給を行う場合は、あらかじめ対応してくれる業者さんを探してから商品を購入するようにした方がいいですね。 それから、リモコンが別で壁に付けるタイプの場合は、取り付ける壁に下地の補強が必要になります。補強には簡易な「石膏ボードアンカー」でも大丈夫ですので、用意しておくと安心です。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

手段3:業者さんに依頼の場合(商品と取り付けを業者へ依頼)

かかった費用:28,440円(ウォシュレット本体+取り付け)
※大手ホームセンターの低価格ウォシュレット

自分で取り付ける場合や施主支給に比べ費用は高くなる可能性はありますが、プロの施工による安心感と保証を考えると検討する価値は十分にあります。自分で取り付けるか業者さんに依頼するか悩む時は、見積もりを依頼してトータルの費用を検討すると良いでしょう。

「業者さんへ依頼」がおすすめの場合

1、自分で取り付ける自信がない。
2、どんなウォシュレットがよいかもプロに相談したい。
3、トイレにウォシュレットが取り付くかどうかわからない。
4、ウォシュレットを安心・確実に取り付けたい。


業者さんへ依頼する場合は、事前に以下の内容を業者さんに確認して比較検討しましょう。
・見積もり
・工事後の補償内容


家仲間コムを利用すると、匿名でウォシュレット取り付けに対応の業者さんを探して見積もりを依頼することができます。(もちろん、利用は無料です)

監修者コメント
監修者画像

ウォシュレットの電気容量に注意!

ウォシュレットはお湯の温め方が2種類あります。 ・貯湯(タンク)式 ・瞬間湯沸かし式 一般的には、低価格商品は貯湯式が多く、省エネタイプの高価格商品は瞬間湯沸かし式を採用していることが多いです。 しかし、瞬間湯沸かし式は最大消費電力が1Wを超えるものが多いため、コンセントの電気回路が専用でないとトイレ使用時にブレーカーが落ちてしまう場合があります。 商品選定の際には消費電力と電気回路にも注意し、もしわからないようなら業者さんに相談するといいでしょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
監修者画像

一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)

WEBサイト


株式会社マッチングジャパン 代表取締役社長。

大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

退社後、株式会社マッチングジャパンを2006年に創業し、ハウスメーカーやリフォーム会社のWEBマーケティングを経験。
その他、内装材メーカーや建材メーカーにWEBプロモーションに関わるコンサルティングを提供。

同時にリフォーム業者検索サイト「家仲間コム」の運営責任者として、累計5千社を超える施工業者にサービスを提供。サイト規模は月間アクセス約360万PV、見積利用者数は年間約5万人までに成長。

自身も7度の引越しと2度の住宅購入を経験し、家のリフォームや修繕をユーザーの立場で多く経験。
その経験から、規模が小さくても優良なリフォーム業者を探せるサイトの必要性を強く感じ、サービスの利便性向上に注力している。

現在は、ウォールステッカーカーテンブラインドロールスクリーンなどのECも展開中。

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